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医療コンサルとはなにか?解説します。

2000年の創業より医療分野に特化したコンサルティングをおこなうメディヴァ、私たちのコンサルタント募集にご応募いただくかたの中には、医師・看護師・技師などの医療専門職や、病院の事務方、医療機器/医薬系企業の社員など、実際に医療現場に携わってきた経験を持つ方が少なくありません。

そうした方々からよくご質問をいただきます。

🤔「医療現場のことはよく知っている。もっと医療をよくしていきたい想いがある。
でもコンサルタントの経験・知識はなく、外部からどう医療現場に働きかけるか具体的には想像がつかない。そんな自分が医療コンサルになれますか?

今回のnoteでは、そういった疑問を持つ方にとっての「考える材料」として「医療コンサルタントとは何か」についてお伝えします。


医療コンサルタントとは

医療コンサルタントとは名前のとおり、医療業界・医療分野に特化してコンサルティングを提供する職業です。
さまざまな医療機関や介護施設、ヘルスケア関連企業がもつ、経営や医療提供体制・運営の改善、組織や人材育成の課題、これに専門的な知識やノウハウをもって解決をすすめます。

一般的に多くの「コンサルティング」はアドバイスや提言を行うことを主としますが、特にメディヴァのコンサルティングは、現場に入り込んでクライアントに伴走する「ハンズオン型」であることが大きな特徴といえます。

またメディヴァの特徴的な点はもう1つ、医療業界の課題解決・改善にとどまらず「医療に従事する全ての人」と「医療を受ける患者」の双方にとっての「最適な医療」を創ることを最終的なゴールとしていることです。

メディヴァの医療コンサルティングは【人の健康に関わる全て】が対象です。

▼幅広い事業領域についてはこちらも

医療にコンサルタントが求められる理由

「医療」という特殊な業界に、直接の医療職ではない「コンサルタント」が求められる理由はなんでしょうか。

医療制度の変化や医療技術の進歩など、いま医療機関を取り巻く環境は激変し、それは現場に多くの経営課題や運営の問題を積み上げる結果を招いています。
こうした背景から、医療機関に医療コンサルタントが求められる理由は大きく2つ。

💡 医療に外部のコンサルタントが求められる理由

1:医療制度や医療機関の特殊性を熟知したプロに経営面を任せることで、医師や医療スタッフが医療に専念するため。

2:これまで制度や慣習に縛られてきた医療界も、これからは多様な視点や異業界の知見を積極的に取り入れていくことが必須であり、その橋渡しにはそれぞれの業界に精通した人材が必要なため。

医療業界の理解と、医療業界以外の様々な業界の理解、この2つを併せ持ち、より良い医療環境づくりができることが、医療コンサルタントが必要とされる理由となっています。

医療コンサルタントの提供価値

次に、医療コンサルタントが提供する価値として代表的なものをまとめました。 (全てを網羅しているわけではありません)

戦略を立て、経営改革をプランする

📎医療機関やの経営改革・事業再生
医療機関は、高品質な医療サービスを提供することが最大の要であるはずですが、現実は人材難や高齢化などの経営課題が組織全体に大きくのしかかっています。足元の収支改善に追われるように、人件費削減や、少しでも診療報酬を多く得られる目先の施策などに終始する例も多くみられます。

医療コンサルタントは、より求められる医療をより高いレベルで実現することにより、長期的に地域に貢献できる医療機関を創りあげられるよう経営戦略を練り、それを実現できるよう改革のプランニングを担当します。経営改革の要素には、医療ニーズに基づいた提供医療の検討、医療リソース配分の見直し、プロセス改善、業務の自動化、構造的なコスト改革など、多面的な解決の手段が含まれ、着実に成果をあげられる改革案を提案し、実行までフォローを行います。

📎新しい医療・介護サービスの検討、展開支援
これからの時代を見据えて医療経営を行うためには、従来の医療サービスの継続にとどまらず、世の中のニーズに合う医療サービス、介護サービスを生み出していくことも必要です。医療DXということも盛んに言われる時代です。

医療コンサルタントは、新しい医療・介護ニーズに敏感に対応し、新しいテクノロジーや手法を用いて新しい価値創造を先導してクライアントの経営を刷新するサポートを行います。

運営を支援する

📎経営改革を実行面で支援する
病院の経営を改革したい、介護施設の経営戦略を策定して立て直したい、と思った時に最終的には必ず強力に推進、実行する力が必要となります。経営戦略とプランだけを作っても、「絵に描いた餅」となってしまっては意味がありません。

通常の業務を行いながら改革を推進するためは、業務の中で常に経営判断を行う必要が出てきます。医療コンサルタントは実務と経営判断が絡み合うような運営面の支援も行います。また、「業務の自動化など、診療のプロセスを改善したい」「一層の集患を目指したい」、「スタッフも増えたので人事評価制度を考えたい」など、運営の場面における様々な課題解決も支援します。

📎 医療機関や介護施設の組織づくりや運営のサポート
医療コンサルタントは経営や運営面だけでなく、”働く人”や組織づくりに関する支援も行います。
自律的に判断でき成長する強い組織を作ること、最近益々求められる健康経営の実現、コミュニケーションや意思疎通の課題解決、研修プログラムの導入などを通し、チームワーク醸成や人財育成を行います。また採用に関する戦略的なアドバイスも提供します。

新しい事業を創造する

📎新しい予防・医療・介護の施設やサービスモデルの創造と運営
人口減少やコロナ禍などの社会状況を受け、医療・介護サービスは変革を余儀なくされると同時に、社会における課題解決を担うことも期待されています。
新規事業、サービスの価値が最大化する市場領域、社会課題の解決が求められる領域を特定し、地域医療への貢献や市場ニーズを満たす新しい成長モデルを創出すると同時に、実行面での支援も行います。

📎企業・ベンチャーの事業・サービス開発支援、ヘルステック展開の支援
近年、非医療業界から医療業界への新規参入が相次ぐ中、医療界の特性の不理解やニーズの考慮不足等が主な要因となり、うまくいかない事例も多々あります。また、他の分野では活用されているテクノロジーが充分活かせていないケースも多々あります。
医療コンサルタントは医療業界の特性理解と知見、テクノロジー活用の経験と知見を用い、クライアント企業が考えているサービスをできる限り大きく成長させるための支援を行います。

まとめ

今回のnoteでは、これまで医療に直接的に関わる仕事に携わってきた方々が、より医療をよくしたいという想いからコンサルタントを志望するときにうかぶ疑問「医療現場のことはよく知っていて、もっと医療をよくしていきたい想いがある。でもコンサルタント経験がない自分が医療コンサルタントになれるか?」に対して、メディヴァから伝えたいことを書きました。

コンサルタント未経験で医療コンサルタントになれるのか?なれないのか?
それは、「コンサルタント経験があるかどうか?」よりも、あなた自身が「医療とどんな関わりをしたいか」「どんな価値を創りたいか」「価値創造のために求められることにどう取り組むか」によるのではないでしょうか。

実現したい強い想いがあり、自分は何を持っていて、これから獲得しなくてはならないものは何かを把握できる方、また、不足しているものを周囲のリソースから得るという視点を持てる方であれば、メディヴァが培ってきた知見やリソースを使って思う存分理想の実現にむかうことができると思います。

まずは「自分はどうだろうか」を考えるときの判断材料として、
・医療コンサルタントとはなにか
・現場に外部のコンサルタントが求められる理由とは何か
・どんな価値をどんな役割で作っていくか

をご説明しました。

次のnoteでは、より具体的にメディヴァのコンサルタントの仕事風景を紹介していきます。
ぜひ読んでご自身の「より良い医療の実現」を考えてみてください!

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(大木牧子)

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