【第5回】正直TKA,過去-2
阪和第二泉北病院 阪和人工関節センター 総長
格谷義徳
TKAの時代的背景1980年代初頭は黎明期から約10年が経過し,TKA自体が混乱期だったと言える。初期に導入された各種インプラントにゆるみ,破損,摩耗,PF関節の問題等が顕在化するなか,次々に新しいインプラントが導入されていた。後に“初めて成功した表面置換型TKA”となるTotal Condylar型の成績は未だ報告されておらず,“夜明け前の一番暗い時期”であったと言える。だから私がよく耳にした”TKAは長期成績悪いか