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【休職してよかった】経験して変わった4つの考え方

私は3年前、適応障害になり、休職。
その後復職せず逃げるように退職しました。

「休職するなんて人生の恥、この先真っ暗」と思っていたあの頃。
でも、休職を経た事でかなり考え方が変わり、今はすごく仕事がしやすいです(もちろん仕事内容や量が異なることもありますが)。

今回は、現在休職中の人、仕事が辛い人に「休職は悪いことばかりじゃ無いよ」という事を伝えたくてnoteを書きます。

休職後に変わった考え方①

休職前「残業当たり前、残業は仕事頑張っている証拠」

休職後「短時間で成果出して定時帰りしてる人の方が優秀では?」


1番変わったのは残業についての考え方。
毎日8時~9時、遅いと10時まで残業。MAXは残業月80時間でしょうか。みんなも同じだし、むしろ定時に帰ると「仕事さぼっているみたい」と思っていました。

さらに一定以上残業すると上司から注意が入るので、タイムカードをちょろっと誤魔化す。家に持ち帰って深夜まで仕事をしたり、起きてられなくて早朝にしてみたり。間に合わなければ土日も仕事。

それさえ「こんなに仕事頑張っている私」の勲章だと思っていました。

今思えば、負のループにはまってます。
仕事がしんどい⇒休む時間を削る⇒体が回復しない⇒仕事に集中できず、より時間がかかる。
こんなんで効率が上がる訳ありません。

休職中に、「私はしっかり休まないと体が回復しないし、仕事もきちんとできない。しっかり休むことで仕事のパフォーマンスを上げるし、残業代も減るから会社にもプラスになる」と気づきました。

今では、ほとんど定時帰りで毎月10時間も残業しません。
そのために、「いかに時間内で終わらせるか?」に心血を注いでいます。

定時で帰るために心がけていること

・30分毎にスケジュールを組み、必要以上に時間を掛けない。
・上司からの指示を曖昧にしない。分かるまで質問し、納得できない時は自分の考えをきちんと伝える。
・作業の時間をできるだけ減らし、考える業務に注力する。(パートさんに依頼する、社内の詳しい人にAIツールの使い方を教えてもらう等)
・会議では必ずアジェンダを用意し、ゴールを明確にする。会議で決めることは「Yes/No」で答えを出せるよう案のたたき台を用意する。
・後から「言った/言わない」を避けるため、出来るだけチャットで会話する。

休職後に変わった考え方②

休職前「自分でやらなきゃダメ、頼っちゃダメ」

休職後「仕事を断るかどうかはその人の判断。考えすぎず頼ってみよう」

前の会社では、仕事を断ったり人に振ることが全くできませんでした。一番下っ端だったし、また仕事ができなくて迷惑をかけている自負があったので、断る資格がないと思っていました。

でも人間は機械じゃないので、キャパがあります。仕事がどんどん増えたらいつか限界がきます。

厄介なのが、人によってキャパが違うこと。自分が限界でも、周りがもっと仕事をしていると「自分もそれくらいやらなきゃ」となりますが、自分の限界は自分にしか分からないので、自分で判断すべきです。

あと最近思うのが、自分で仕事を抱えすぎた分だけ、引継ぎの時に大変になるだけです。働いていれば、突如異動や退職、産休などで仕事を引き継ぐタイミングがでてます。特に私は急に会社に行かなくなったので、引継ぎなどもほぼしていません。残ったメンバーはより苦労をしたと思います。そういう意味でも、仕事を抱えすぎないことは誰かがかけても仕事を円滑に進めるためのリスク分散になると思います。

ただし、全部人にやってもらっては周りに迷惑をかけるし、自分のためにもならないので以下のことを心がけています。

仕事を他の人に振る時に心がけていること

・口頭説明のみはNG。頼みたいことは資料にまとめ対面で説明する。
・相手が断ったら、すぐに諦める。
・相手の得意そうな分野を依頼する。依頼するときに「○○さんは文章が上手いから~」というように、褒め言葉を付け加える。
・逆に周りが忙しそうなとき、自ら声を掛けて仕事を引き受ける。

休職後に変わった考え方③

休職前「自分より、社歴の長い人や優秀な人の意見が正解」

休職後「正解はないから、自分が思う事はどんどん言ったら良い」

社会人生活ではじめてついた上司は、一から十まで確認しないとしない気が済まない人でした。メールは添削されるし、取引先に出すものや会議資料はすべて上司チェックが必要。

打合せのメモの内容まで添削されていました。
新人の頃はいいのかもしれませんが、3年目までずーっとそれ。

自分で考えたことや作ったものを全て直されるので、いつしか自分の意見に自信がなくなっていきました。今思うと、本当にバカ。確かに過保護な上司でしたが、自分の意見を言い続ければよかった。自分で考えることを放棄していたんだと思います。

2回の転職を経て、1つの会社では常識だったことが、次の会社では非常識になることをたくさん経験し、「正解なんてどこにもない」ことを知りました。

今は、上司でも社歴の長い人の意見は参考にしつつも、自分が思うことは何でも言うようにしています。会議でも発言するようになりました。自分が違うと思いながら仕事を進めることはストレスにもなる。意見を言うことは、自分の心を守ることにもつながります。

休職後に変わった考え方④

休職前「仕事のため、プライベートの犠牲や少々の健康不良は仕方ない」

休職後「会社は自身の健康の責任をとってくれない。自分の体は自分で守る」

これが一番変わった考え方だと思います。
残業の話にも通じますが、仕事のためにある程度プライベートの犠牲は仕方ないと思っていました。

なんとバカな考え方。
「自分が生きるために仕事をしているのであって、仕事で生きていけなくなったら意味がない」今はこう強く思います。

それに、どんなに自分を犠牲にして働いても、会社は健康の責任までは取ってくれません(労災とかもあるけど、認定までに時間と労力がかかる)。私は休職して心療内科に通うことになったわけですが、もちろん費用は自分持ち。退職して無職期間は収入の保証はないし、その時の生活費のやりくりをするのは自分です。

だからこそ、自分の健康は自分で守らないといけません。

また、先ほどのキャパの話で書いた通り、人間の体は無限に働けません。しっかり休む⇒仕事の質/効率が上がる⇒仕事が早く終わる⇒休む時間を確保。今はこのサイクルを回すことを意識して生活しています。休むのも、仕事のパフォーマンスを上げるために必要なことです。

大きく変わったのはこの4つです。
休職前に比べ、自分の考え、健康を大切にするようになりました。

もちろん休職せずにいられたらベストですが、休職は私にとって大切なことを教えてくれて、明らかにターニングポイントだったと思います。

今休職中の方、仕事がしんどいと悩んでいる方がこのnoteを読んで、少しでも前向きになれたら嬉しいです。

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