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映画、本、マンガとか

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2021年5月の記事一覧

FF12に惹かれるのは、そこにイヴァリースという世界が存在しているのを強く実感するからだと思う。

色んな種族、身分の人が街に根を下ろして生活している。ミストの影響で様々な地形が形成されている。歴史の文脈の上に人々が立っている。主人公たちの物語とは無関係に世界が在る。

『ラースと、その彼女』

自分の内側では語ることができない問題を、ラブドールとの会話を通して探っていく。自分自身を他者にしてそれに向けて話す。

『パルプ・フィクション』

重要なキャラが次の話であっさり死ぬ。さっきまでは主役でも別の軸ではただの脇キャラ。

一度ストーリーが完結したあとで、そういえば的なノリで話が前に巻き戻る。途中の話を、補足情報として観てる側は知る。

2人にとっては文字通り朝飯前の出来ごとだったのか。

『パーマネント・バケーション』

冒頭の、人通りと路地裏を交互に移すシーン。どちらにも同じ時間が流れているようですごくよかった。

出会った人から何か箴言をもらうわけでもなく、ただ他者を他者として認めてるような。

不穏な音楽、物語が収斂していかない感じはヴェンダース作品っぽい。

『少女革命ウテナ』、同じフレーズ、モノが使用されるシーンが何度も出てくる。その度に考える。

『ロスト・イン・トランスレーション』

作品内の日本人ともアメリカ人とも異なる2人がとても人間的に感じられた。早々に自分の気持ちに決着をつけない。

タイトルがいい。

『君の名前で僕を呼んで』

「ピアーヴェ川の戦い」のモニュメントを回ってエリオとオリヴァーが"出会い直す"シーン。
関係の変化の表現がすごくいい。

音楽も相まって世界がガラッと変わったような印象を受ける。

クロノクロスをレビューする動画を見ていたら、「中心的なメッセージ、テーマが見つかりづらいがゆえにストーリーがやや収拾がつかなくなってる」と考察されていた。

その収拾のつかなさ、メインから離れることがクロスの特徴じゃないかと思う。

クロノ・クロスは仲間キャラが45人もいる。物語の本筋に関わらないキャラの方が多い。

バーティカル(時間軸)に進むのではなくパラレルにズレる世界を冒険する上では相性がいいのかも。