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『卒業』(1967)
ともすればストーカーとも思われかねないベンのエレインへの固執ぶりは、方法はわからないけどなんとか現状から抜け出そうともがこうとする意志の表れのように見えた。
現実でも、自分にとって不都合なものを無意識に排除してしまったり、自分のための物語に収斂させてる部分はあると思う。しょうがない部分はあるけど。
『桐島部活やめるってよ』
登場人物たちが設定しちゃっている空間・世界に、そこにいないはずの人たちが侵入してくる。それこそ映画の撮影中に邪魔が入ってしまうような、話として消化不全で終わってしまう。でも同じ時間を異なる視点から撮り直すことで、中心−周縁の関係が徐々に相対化されていく。
『遊びの時間は終らない』
銃を撃つときでさえ「バン!」と恥ずかしげもなく叫ぶ平田。ある仮定された状況にどれだけノることができるか。メタな視点をあえて失うということ。
平田コールを聞くうちに若干キマってくるような表情がすごかった。
『少女革命ウテナ』19-21話。話がまとまったようでどこか後味の悪さが残るサブキャラ回。その後味の悪さは、彼女たちの中に眠るどす黒い感情と折り合いをつけながらこの後も変わらず生活を送っていくことを示唆しているように思う。
外部が二人に立ち入りすぎないことでより二人の間の強い関係性が強調されてるように映る。