悪人
こちらは、以前LINE BLOGに書いたものを加筆修正しました。
一気に上下巻読んでしまったけれど、切ないお話しだった。
それぞれの少しのズレが全ての原因になったのではないかと私には思えた。
殺人犯の青年は、愛する人の為に最後まで悪人になりきった。
殺人犯を美化してはいけないけれど、彼なりの誠意があったとは感じる。
そんな彼に愛され愛した女は、また新しい人生を歩む。
殺された女性の父親が、娘が殺された場所に行ったシーンがあまりにもリアルで哀しくて、電車の中だというのも忘れ泣いてしまった。
そして、映画も観てみた。
キャストがみんなハマり役で映画も素直に楽しめる。
吉田修一原作の映画は、あまり失敗することがないと私は思っている。
映像で観ると、より物語に入り込んでしまう。主役の2人以外に、被害者の両親の気持ち、加害者の祖母の気持ちを考えるとまたそれも哀しい。
私的「悪人」の楽しみ方は、
原作読む→映画観るという順番がオススメである。
原作でイメージしたものが、映画ではしっかり表現されているから。
しかし、樹木希林さん演じる加害者の祖母が、亡くなった私の祖母ととても似ていて尚更涙を誘った。
私の祖母は佐賀の人なので、方言が似ている長崎弁だったからというのもあるけど。
吉田修一は、人の描き方が丁寧で、それぞれに愛を感じるので、大好きな作家の1人。
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