見出し画像

ほんとうの花を見せにきた/桜庭一樹



母が、Instagramのフォロワーさんがご紹介されていた本を見て、私も好きそうだからとオススメしてくれ、図書館から借りてきた #桜庭一樹 さんの著書、 #ほんとうの花を見せにきた を拝読📖しました。






中国から渡ってきた吸血鬼バンブー(竹のおばけ)にまつわる3つの物語。
それぞれの物語が少しずつ繋がっていきます。



基本的にはファンタジーなのですが、性犯罪や暴力的な描写があり、エグいと感じたので始めは苦手でした(汗)
※大人の方向けの小説です。

ただ、グロテスクには描かれていませんし、途中で読むのを止めれない性分なので、何とか頑張って読み進めていったのですが。。。
ぐいぐい惹き込まれ、気付けば涙しながら読んでいました(号泣)




壮大な愛と、愛の裏側に潜む執着や闇、恐怖だけど優しくて、闇だけど光を見出す。
そんな物語でした✰*。




家族を目の前で惨殺され、殺される寸前でバンブーに助けられた少年 梗ちゃんが、再び死と向き合わなければいけなくなった際の叫びが、本当に苦しくて可哀想で胸を打ちます。

『だって人間はあまりにも簡単に死んじゃうもの。どんなにがんばってても、抗ってても、意味なんてないんだ。ぼくたちは死を防げない生き物だから。
素晴らしかった人生はも最後には終わってしまう。しかも、とても無惨に。』


バンブーと、バンブーに関わった人間たちと一緒に死と向き合いながら、生きるとはどういうことかを知れた一冊でした。



読了後にパッと頭に浮かんだのは、私の大好きな韓国ドラマ『トッケビ』。
物語のテイストが少しにているなと感じたので、本書が益々好きになれたような気がします。







この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いします🙈 いただいたサポートはより良い読書エッセイを書いていくために積読家活動に活用させていただきます😳