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四十肩と五十肩

こんにちは

日頃から、

「最近肩がまわらなくなっちゃって…」
「自分も四十肩かなぁ」
「いや、五十肩かなぁ」

と、40代や50代の方が、
半ば笑い話のように口にされるのをよく耳にします

四十肩や五十肩と聞くと、『もう歳なのかなぁ…』
と感じてしまいますよね

この、四十肩や五十肩について、
どこまでご存じでしょうか?

もしかしたら、感じているコリのような不快感の
ほかにも、何かの病気のサインが
隠れているかもしれませんよ

四十肩と五十肩について

四十肩は、40~50歳代を中心に多発する、

・肩関節の痛みと腕が上がらない
・手が後ろに回せない

などの運動制限を主な症状とします

「五十肩」とも呼ぶことがありますが、
最近は発症する年齢が40歳代に下がったため、
「四十肩」と言われることが多くなったそうです

四十肩は一般人口の2~5%がかかるといわれ、
女性(特に非利き手側)にやや多くみられるそうで、
両肩同時に発症するケースはほとんどみられませんが
片方発症した後に逆も発症するというケースは
6~34%あるとされているそうです

また、糖尿病の患者様の10~30%が
発症するというデータもあるようです

四十肩と五十肩の違いって?

四十肩、五十肩は、
その名の通り40代で症状が出れば四十肩、
50代で症状が出れば五十肩と呼ばれているだけで、
違いはないそうです

正式名称は肩関節周囲炎で、肩こりとは別物です

肩こりが筋肉の疲労や血行不良が主な原因なのに対し、
四十肩・五十肩は加齢による肩関節の炎症です

時が経てば自然と治ることもありますが、
放置すると、関節が癒着し
動かなくなることもあるそうです

痛みが強い急性期には、
三角巾・アームスリングなどで固定し
安静を計ることが必要ですが、
急性期を過ぎたら、痛みや症状が長引くのを防ぐため
運動療法を取り入れるのがよいとされています

四十肩・五十肩は正式な医学用語ではない

四十肩・五十肩というのは、
そもそも正式な医学用語ではないそうです

実際には肩関節周囲炎癒着性肩関節包炎
と呼ばれているそうです

ただ、診断名を言われても、
何のことだかよく分かりませんよね

それほど、四十肩や五十肩という呼称が
世の中に浸透しているということでもあります

古くから使われている言葉は的を得ていることも多く、
確かに肩関節周囲炎は、
50代に発症し始めることの多い病気だそうで、
発症のピークは50代の中盤とされているそうです

逆に、40歳以前に発症することは
極めて珍しいと考えられているそうです

症状をチェック!

肩の痛みがあるとしたら、どのような感じですか?
以下チェックに1つでも当てはまれば要注意です

・腕を上げると痛む
・服を着る時に肩が痛む
・頭を洗う時に肩が痛む
・手を後ろに回せない
・寝返りを打つ時に肩に激痛が走る

糖尿病と五十肩の関連

先ほど、"四十肩と五十肩について"項目で
チラッとお話ししましたが、

四十肩や五十肩には、いくつかの病気との関連も
知られていて、その代表格が糖尿病といわれています

糖尿病の人のうち、四十肩や五十肩を発症する人の割合は
10%を超え、最大約20%にも上るとの
報告があるそうです

その他にも以下のような病気が四十肩や五十肩と
関連するとされているようです

四十肩・五十肩の発症と関連があると考えられる病気・状態


・糖尿病
・甲状腺疾患
・脂質異常症(コレステロールの異常)
・脳卒中
・自己免疫疾患
・パーキンソン病
・肩のけが
・長期にわたり肩を動かさないこと

中でも、甲状腺の病気を持つ人は
最大で2. 7倍ほどまで、四十肩・五十肩のリスクが
上昇する可能性が指摘されているそうです

これまでそういった病気を指摘されたことが
ある方は、特に注意する必要がありそうです

四十肩、五十肩のメカニズム

四十肩や五十肩の原因は未だ解明されていないそうです

ただ最近は、小さな外傷や血流障害をきっかけに、
老化を基盤とした関節包の軽度な炎症が原因となり
発症する、といった考え方もあります

仮説として、50代に入ると何らかのきっかけで
肩関節の周囲に炎症が起こるようになり、
炎症の結果として肩関節の周りに
線維質ができてしまい、動きを制限するようになる、
というメカニズムが考えられているそうです

この病気を発症する人の症状の例を挙げてみると、
発症から数ヶ月の間、
夜を中心に肩の痛みを感じるようになり、
その後、痛みの改善とともに
今度は肩を動かしづらい時期を迎えたそうです

その後は少しずつ動かせるようになり、
1~2年かけて元の状態まで回復するという
経過を辿るのが一般的なのだそうです

ここで重要なのが、多くの方が数年をかけて
回復する、という事実です

数%の人では長期にわたって深刻な障害が残る
可能性があることも報告されているそうですが、
大部分の人は、その後の人生で
症状を抱え続けることはないそうです

五十肩=老化のサイン

と捉えてしまうと、
この先一生付き合っていかなければならないのか、
と思われるかもしれませんが
必ずしもそうではないようです

多くの場合、一時的な炎症性の病気であって、
それは必ずしも老化ではないのです

四十肩・五十肩対策!座りながらできる肩甲骨のアップダウン体操

1.椅子に座って姿勢を正し、
両手を体側にだらんと垂らします

2. 背骨を動かさないようにして
肩をゆっくりと上げていきます

肩が耳の方へ近づくイメージで首をすくめてください

3.背骨は動かさずに肩を下げていきます

肩甲骨をズボンのお尻のポケットにしまい込む
イメージで耳と肩との距離を広げていきましょう

4. 2.〜3.を5〜10回程度繰り返します

四十肩・五十肩の人にオススメ食材

四十肩・五十肩は、血行や代謝をUPさせることで、
治癒を促し、痛みを緩和させることが期待できます

そのため、しょうが、長ネギ、シナモン、葛などの
血行を促す食材がオススメです

生ものや冷たいものは控えましょう

水分代謝を滞らせるもち米やギンナンなども
控えた方がよいでしょう

水分代謝を促すためには、
はと麦茶や小豆茶などがおすすめです


まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます

四十肩・五十肩は老化のサインではありません

一度発症しても、
ほとんどの人が数年で回復するそうです

運転やデスクワークなどで
座りっぱなしの時間が長くなっていたり
人間関係のストレスなど、
血のめぐりを悪くする要因があると思います

簡単な運動と、血流を促進する食材を
うまく取り入れるのも◎です

やはり体を温めることは、良いことがたくさんありますね

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