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2024年5月の記事一覧
『最強姉妹の末っ子』第37話
だけど、数秒で出発の準備が終わってしまったので、せっかくだから食べ物を売っているお店があるかどうか探す事にした。
個人的にはこの国を初めて訪れた時に見たフワフワのパンケーキや揚げる系のお菓子(チュロスや揚げドーナッツなど)があれば、数々の戦闘で疲弊した私の身体を癒やす事ができる。
ついでにロリンとムーニーに差し入れとしてあげたいので、ブラブラと廃墟も同然の道を歩いていった。
すると、こんな
『最強姉妹の末っ子』第36話
ティーロとティーマス達は早速王国の外にある水と源泉を確かめに行った。
実際にある事が確認させると、今後これをどう有効活用させるかを話し合っていた。
ティーナはムーニーに頭と胴体が離れないように直してくれた。
そのおかげか、前よりも倍くらいに動けるようになり、魔物ロボットにもテキパキと瓦礫を運んだりしていた。
そういえば、一つ気になる事があった。
城の残骸には恐らく工場にいたであろう魔
『最強姉妹の末っ子』第35話
ムーニーと一緒に教会の一番下まで降りて外に出ると、ロリンの他に人形達が集まっていた。
その中にはいつの間にか目覚めていたティーロとティーマス、あとはティーナもいた。
「このクソ野郎!!」
ティーマスがムーニーを見るや否や、鞘から剣を抜いて斬りかかろうとしていた。
「待って! ちょっと落ち着いて!」
私がムーニーの前に立って制すと、ティーマスは「どうして奴の味方をするんですか?」と目を丸くし
『最強姉妹の末っ子』第34話
いや、あんたが助けてって言ってきたんでしょうか。
そう突っ込もうとしたが、私が答える前にムーニーが話し続けた。
「普通見棄てるよね? だって、あなたに酷いこといっぱいしてきたじゃない。
殺せばよかったのに。殺したいほど憎いんじゃないの?
なんで……なんで助けたの?」
ジッと見つめてくる彼女に私は口を開いた。
「それケホッ、ケホッ! ムーニゴホッ、ゴホッ! うへっ、ケハッ、ベッ!」
駄目
『最強姉妹の末っ子』第30話
「まぁ、いいや。それより、ティーマスとティーロは?」
「そこのベンチにいるよ」
「ベンチ?」
私はロリンの背後にベンチが並んで置かれている事に気づいた。
横一直線にティーロとティーマスが目をつむっていた。
「どうして眠っているの? あなたを助けるまでは元気だったじゃない」
「えっと、城から出してベンチら辺まで連れて来た時に力尽きちゃったんだろうね……そのままバタンと倒れて……」
「え?! 死ん