無花果マヨ

ライターとサラリーマンをしている25歳女/ 好きなもの(音楽,漫画,小説,映画...e…

無花果マヨ

ライターとサラリーマンをしている25歳女/ 好きなもの(音楽,漫画,小説,映画...etc)について語る/ 考えていること /小説

最近の記事

幸せじゃなくても別にいいんじゃないですか

世の中には、幸せにならなきゃいけないという呪いがあります。会社では出世するべきだし、結婚適齢期には焦るべきで、資格だとか、勉強だとか、運動だとか、自分がより良い状態でいる努力は永遠に続けなければいけません。今日も、友人の結婚式用のメッセージチップに、末永くお幸せにって書いたよ。勿論、多様性の時代なので、他の幸せの形とか、探したりもしましたが、他人の目を気にしない自信も、そんな自分を肯定し続ける自信もなかったので無理でした。 頑張って頑張って、得られた場所で、自分を認められた

    • 最低系十代

      広瀬すず 嫌い そう言ってなきゃ 青い春が 秋の空みたいに見えた 痛めつける対象はさ 人間じゃない方がいいんだ 本当は言葉の意味なんて どうでも良かった 簡単に手に入る 侮蔑で 痛めつけたい フィクションなんだよ バラエティ番組でも 広瀬すずのドラマを見ている エンタメとして消費したい 都合よく取捨選択した情報を 喰う 吐くを繰り返す 影が重いから 屋上から飛び降りたい 死ぬことよりも 制服を脱ぎ捨てる事の方が 悲しいし 意味があるよ 何もかも教えて欲しかった 馬鹿みたいだ

      • 不良たちの夜

        宇宙から自分たちの事、見つめられない限り、この世界に正しさなんてものはない。 正義っぽいもの。 強者っぽいもの。 聖人ぶってる人。 アンパンマンみたいなものになろうって、たぶん最初は思っていた。結局、顔だけはそれっぽく、まんまるに育ちましたが、自分の中にはずっと、絶対に正しくないものが燻っていて、彼にはなれないと悟りました。 幼い頃、大人はもっと人格者だと思っていて、だから、あんな風に威張れるのだと、そう信じてた。 わたしにはどっかの都知事が何を言っても無関係なのです

        • 軽薄な君へ

          ※10代の頃に書いていたものです。  昔のPCから発掘した化石です。  浄化させてください。 世界平和とか願ってる奴は全人類平等に嫌いなのかもしれないね。陸が海に沈むとき、私が船を持っていたら私の好きな人だけを乗せます。地球の裏側の人のことなんてわからない。わからないって事が罪だとか言い始めたら教室は戦場です。 教室の中だってあのハゲ死ねばいいのにとかそういう言葉は飛び交うけれどそれはたぶんゲームの中で赤い帽子のおっさんが死ぬのと同じくらいの感じ。おっさんが何度死んでもキ

        幸せじゃなくても別にいいんじゃないですか

          貴族だった日

          苺を箱で頂いてしまった。 よって、その日、私は貴族になった。 まず、紅茶を淹れた。 Harney & SonsのHot Cinnamon Sunsetだ。 飲んでからしばらくシナモンが胃の中に滞留し、食道からシナモン臭がする程度には香りが強い為、他の食べ物と組み合わせることは難しい。 そして、砂糖を入れてないのに、糖尿病を予感させる程甘い。 林檎を少し切って、紅茶と共に食す。 音楽はサー・アンドラーシュ・シフのモーツァルトである。最近はa crowd of rebel

          貴族だった日

          14歳の栞

          何よりも先に、この映画を見せてくれた2年6組の生徒たちに、心の底からの謝辞を述べさせていただきたい。こんな世の中で、切り取られた自分達を開示し、解釈される事はどんな恐怖にも勝るだろう。 これは、彼らが彼らの身をもって伝えてくれた事を、受け取った、その記録である。 今から過去へ差し伸べられる手14歳というのは終わってしまえば象徴的な季節に見える。大人と子供の狭間。あの頃、抱えていた不安や恐怖や哀しみやらのエトセトラの全ては、もう私のものではない。過去の私のものである。 あれ

          ググれない奴幸福論

          ggrksというネットスラングがある。 検索すればすぐわかる事を他人に尋ねる、時間泥棒的な人間を揶揄する言葉だ。私はググれない人が嫌いだった。 何故、自分で調べられないのだろうと思っていた。 しかし、最近になって、ググれない奴ほど世界を幸福に、そして自分自身も幸福にできるのではないだろうかと思うようになった。 本日はそんな私の考えた方が変わった事象について、語っていきたいと思う。 パソコン仕事は自分の役割ではないと思っている老人たちあなたの周りには、パソコン仕事をやたら押し

          ググれない奴幸福論

          私の人生にも事件が起きない

          ハライチというコンビは不思議だ。 いつの間にか我々の生活の中に、違和感なく棲みついていた。わたしは特段お笑いに詳しくないけれど、テレビでやっていたら眺めてしまうタイプの人間だ。 好きだな、と思う芸人さんもいる。 私の中で、ハライチは、ラジオが秀逸で、総合点が高く、お茶の間との親和性もまあまあ高いコンビ、というイメージだった。 しかし、近年、私の中でのハライチのポジショニングが変化しつつある。とんでもなく凄いコンビなのではないかと思い始めているのだ。 今回はそんなハライチ

          私の人生にも事件が起きない

          シュガーマンのせいにする

          とある喫茶店での出来事だ。 私はその日、昼食も摂らずに集中していた仕事を終え、ふと、"珈琲が飲みたい"と思った。 勿論、家にはインスタントコーヒーも、頂き物のドリップコーヒーもある。 しかし、私の身体が今、猛烈に所望しているのは、挽き立ての豆の香りである。家には豆がなかった。 私には拘りが強い人間にはなりたくないという拘りがある。きっと思春期に拗らせた自意識のせいだ。 柔軟性があり、親和性のある人間でありたい。要するにかっこつけなくないのだ。 でも、美味しい珈琲が飲みた

          シュガーマンのせいにする

          神話になれないまま大人になった少年へ シン・エヴァ感想

          シン・エヴァンゲリオン劇場版が終劇した。エヴァは私たちにとって何だったのか、その歴史を邂逅しながら、さよならの姿を見届けた先の景色について、語っていきたいと思う。 この記事はシン・エヴァンゲリオン劇場版を鑑賞した方向けの記事です。 以下、ネタバレを含みます。ご容赦下さい。 ハートに包帯を巻いた少女を追って、辿り着いた物語エヴァとの出会いはいつになるのだろうか。それぞれの歴史の中で何らかの形で出会い、その構造にのめり込み、現実の世界の解釈の仕方を模索する事を放棄してでも、

          神話になれないまま大人になった少年へ シン・エヴァ感想

          憤慨するマーマレード

          #丁寧な暮らし に投稿される日常には、日々、すてきな暮らしっぷりがあげられている。 おいしい珈琲だとか、お花のサブスクだとか、手作りのお菓子だとかが、自然光の中で、作品のように煌めいている。 この写真、撮るまでに何分かかったのかな、とか、そんな事を考えるのは野暮である。 彼らは"丁寧な暮らしをする、素敵なわたし"がかわいくて仕方がない。 その、溢れんばかりの承認欲求は、かわいいが、満たされない部分を抱えている事を知っている。 "おんなのこ きらい" という森川葵主演

          憤慨するマーマレード

          悪口とチョコレートの夢

          石ころぼうしを被りたい。 同僚の悪口を聞きながら、昨日の投稿で書いた "あなたはブンちゃんの恋"でブンちゃんが欲しいと答えたドラえもんの道具の事を思い出している。 「感じ悪くてほんとありえなーい」 更衣室に響いたその高音は、私の1日をどす黒く塗りつぶすには十分だった。 悪口を言われていた人の事を、私はとても尊敬している。確かに不器用なところはあるけれど、それも含めてその人の良さだと感じてる程に、その人は好ましい人物だ。 感じ方は人それぞれ異なるという、そんな、小学生の

          悪口とチョコレートの夢

          君がBUMP OF CHIKENから離れたのは。

          貴方が、10代の頃に出会ったBUMP OF CHICKENは、どんな姿だっただろうか。どんな風に、貴方の心と共鳴したのだろうか。 それぞれの経験と共鳴した振動数を、私は知らない。 それでも、貴方が、彼らの音楽を原点とし、燃やし続けた灯火が、今に繋がっている事を知っている。 だからこそ、BUMP OF CHIKENから離れてしまった貴方が、今、起き上がれなくなっているのなら、再会を果たして欲しい。 本日はその理由について語っていこうと思う。 立ち止まり、覗き込むべきも

          君がBUMP OF CHIKENから離れたのは。