おかげ様?全部あんたのせいだ
「あなたの希死念慮は私が作ったものだね」
地元の母親からこうメッセージが届いた時、私の胸をなにか冷たいものがすうっと落ちていった。
納得の形をしたそれは、実際には嘲笑を交えていて、それでいてどす黒く燃え盛る憎悪を内包していた。
母親は、幼いころ家を出た。理由の詳細は知らないし、どうでもいい。
事実として揺らぐことがないのは、私は小学校に上がる前には戸籍上の母を失い、母親の輪郭というものを掴み損ねる羽目になったということだ。
私に残された母の記憶とは、私を夜の堤防に置き去りにし