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『聞く習慣』聞くってコスパ最強だ

ライターであるいしかわゆきさん(以下、ゆぴさん)の著書『聞く習慣』(クロスメディア・パブリッシング)を読んだ。

ゆぴさんの著書を読むのは『書く習慣』につづいて2冊目。Voicyの音声配信やYouTubeの動画も聞き漁っているから、完全にファンだ。

ゆぴさんのなにがそんなにいいかというと、等身大で親しみやすい語り口と「え、いいんですか!?」とおもわずビビるくらい彼女の口からつぎつぎに出てくる有益なお話だ。

だから、『聞く習慣』もすごく興味深く、面白いな~! とあっという間に読めた。

本書で書かれているのは、インタビューライターとして活動されているゆぴさんが仕事でつちかったノウハウを日常会話にいかす方法。

「流行りものは共通言語だから押さえる」「相手が考えている時間に質問して間を埋めようとしない」「意図がわからない質問はこわいから理由もつけて聞く」など、自分もやってみよう! と思った。

そして『聞く習慣』を読んで思ったのは、聞くってめちゃくちゃコスパがいい。

自分からあれこれ話す必要がなく、相手がどんどん話して会話が成立する。話をした相手は気持ちよくなって、もしかしたらほんのちょっと好感度も上がるかもしれない。

「聞く」はすらすら話せない民にとって省エネというか、会話に苦手意識がある人がまっさきに身につけるべき力だと思った。

昔、デール・カーネギーの『人を動かす』という名著を読んで、人の話を聞くことの重要さは知っていた。

ざっくりいうと「聞き上手になれば人間関係がうまくいく」ということが書いてあったと思う。

でも、いつの間にかそれをすっかり忘れて聞き役より話し役になりたがる自分がいた。話下手なくせに。

聞くことはときにぐっと我をおさえる必要がある。年齢をかさねるうちに会話への慣れと我が出てきたんだろうなと思う。

つまり、「聞く」はそうカンタンじゃないのだ。ただ会話のコスパは最強。身につけて損はない一生もののスキルだ。

ゆぴさんの本のもうひとつのすごいところは、読んでいる途中から本の内容を実践したくなってうずうずするところだ。この感覚は『書く習慣』と『聞く習慣』のどちらにもあった。

『聞く習慣』を読み返しつつ、もう一度聞き上手をめざしてみたい。


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