時間は心を癒すために有効ではないという事実〜エクスプレッシブライティングとは〜

なんとなく時間が過ぎるのを待つ?

なんとなく気持ちが浮かない。
なんとなく気持ちが下がる。
今日は心に傷を負った。

逆に、なんとなく今日は気分がいい。

気持ちが浮かない時や、
心に傷を負った時は、
時間が解決してくれるから、
時間が過ぎるのを待つ
そんなことをよく聞きます。

なぜ時間が経つと心が癒えてくるのか。

しかし、それを考える前に、
それが実は真実ではないとしたらどうでしょう。

時間が人の心を癒すことはない

2016年にアメリカの心理化学会誌である
『Perspectives of Psychological Science』(心理科学の視点)に掲載された研究結果によると、
時間が人の心を癒す効果がないことが確認されたようなんです。

ただ時間が経つのを待つのは、
最善の選択肢ではなく、
さらに、人の心を癒すのは『受動的な行為』ではないと言うのです。

実は、今回のお話はこの研究とも繋がっていると思っていて、ここでは『心を癒すと言うこと』と、
『気持ちが楽になる』と言うことを同義語として扱いますが、双方に言えることは、自分のアクションによってのみ達成されると思っていると言うことです。
つまり、『能動的な行為』です。

事実と解釈・反応を分ける

一つの考え方としては、
気分や気持ちというのは、
ある事象がきっかけとなって起こる反応です。

朝が来ればストレスホルモンのコルチゾールが出て、交感神経を刺激し、身体を起こすように働きかけます。

夜が来ればメラトニン、いわゆる睡眠ホルモンが出て睡眠が促通されます。

何か傷つくことや、ショッキングなことが起こると、精神的なストレスだけでなく、頭痛やめまいなどの身体的な反応も出てきます。

このように、実際に起こることと、身体の中で起こることは、反応レベルでは一貫していますが、実は分けることもできます。

これはその事象によると思っていますが、仕事や学校が憂鬱であれば、それを引き起こす要因を客観的に考えてみるということです。
アクションとしては、メモに書いてみる、口に出してみるなど、いわゆる思考レベルに落とし込むという事です。

エクスプレッシブライティング

エクスプレッシブライティングと言う、思っていることを筆記により開示し解決するテクニックがあります。
そのメソッドによって期待できる効果として、自分を客観的にみることができたり、そのことによってストレス軽減や、レジリエンスの向上などが伝えられています。

実際に思考が整理されて、問題の原因を明るみにし、解決する糸口になる具体的な方法だと思っています。

事実から解釈、そして解釈した後の精神状態に至るまでのプロセスを紙に書いて視覚的にみることで、思考が整理されると同時に、それは時間が過ぎるのを待つよりもはるかに有効な手段だと思っています^ ^

今回は『時間は心を癒すために有効ではないという事実〜エクスプレッシブライティングとは〜』について書かせていただきました^ ^

また、明日😊✨

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