【140字】つぶ説《協奏ロンピカーポ》1「ヒーロー気取り」

青い服の少年はビルの屋上へ駆けあがり扉を蹴り開けた。

「追い詰めたぞ！そこを動くなよ！」

屋上で待ち構えていた紳士は顔面を激しく歪めて笑う。
その表情に紳士さは欠片もない。

「ヒーロー気取りも大概にするがいい、君は所詮ガキだ」

組み合う両者。
そして少年は紳士に屋上から投げ飛ばされた。

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