松山ローカルエディターズ

愛媛県松山市の魅力を全国にお伝えすべく昨年2021年に誕生したチーム。ライター、編集者など、松山市を中心に各方面で活躍する、地元愛にあふれたメンバーが集まり、松山市のコアな情報をお届けします。 ※松山市シティプロモーション推進課のサポートにより運営しています

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マガジン

  • 松山の建築について語ろう

    愛媛県松山市には、実は名建築が多い!? まちなみの風景をつくっていくために、私たちが今やるべきことは? 松山市の建築から、考えてみました。

  • 松山は本当にことばのまちなのか?

    毎月テーマを設定して記事を書いている松山ローカルエディターズ。今月のテーマは「ことば」です。松山はことばのまちだと言うけれど、本当にそうなのか?検証してみました。

  • 松山の雑貨屋さん

    松山ローカルエディターズが、愛媛県松山市の雑貨屋さんについてまとめました!

  • 松山のお菓子とコーヒー

    愛媛県松山市のお菓子とコーヒーについて考える記事を集めています。

  • 久谷(くたに)特集

    愛媛県松山市の・・・これから来るスポット!? 久谷(くたに)エリアにフォーカスしたマガジンです。

最近の記事

「ロケ地」からはじめる、松山の建築探訪。

ドラマ「silent」にハマった。ふいに見た1話から、紬(川口春奈)と想(目黒連)の言葉やしぐさに心つかまれ、切なさにポロポロ泣き、気づいたときにはどっぷりハマっていた。私のように物語に没入した人たちは日本中にわんさかいて、ドラマのロケ地を巡る“聖地巡礼”が社会現象になった。小田急線世田谷代田駅の定期外乗降人員数は、ドラマが始まる前に比べて22.7%増加。駅前のベンチ前には今でも写真撮影の順番待ちをする人が並んでいるとか(すごい)。 silentを知らない人からすれば、ある

    • 松山の未来とつながる、パブリックスペース|松山大学myu terrace

      ふらっと一人で出かけても落ち着ける居場所があり、誰かと出会ったり、発見が見つかったり、何かが起こることもある––。あなたの身近にそんな場所はないだろうか。私の場合、いくつかの個性的なお店が思い浮かぶが、パブリックスペースにそんな機能があれば、そのまちはきっと面白くなるだろう。 今回の松山ローカルエディターズのテーマは建築。それぞれ異なる視点で建築に関わる人たちが語る松山の建築は、古ビル、建築家、ロケ地でカテゴライズするなど、知れば知るほど面白いディープな世界であった。 座

      • 「記憶と記録」のツーリズム──松山のモダニズム建築をめぐる。

        『月刊ビル』というリトルプレスがある。1950~1970年代に建てられたビンテージビルをこよなく愛するBMC (ビルマニアカフェ)というメンバーが発行する20ページにも満たない冊子なのだが、毎号ひとつのビルを取り上げ、独自の視点を通してそのビルが持つ魅力に迫る編集で人気がある。決して古ビルマニアのためだけでなく、昭和の時代が醸し出す雰囲気やレトロな世界観が好きな方であれば存分に楽しめるシリーズだ。月刊と銘打ってはいるが、不定期で刊行されるのはご愛嬌。その『月刊ビル』の最新刊8

        • 松山の建築って、どうよ!?

          まちの魅力を表すものの一つとして、「建築」があります。 まちを象徴する建物や、街並み。それらが作り出す雰囲気が、まちの雰囲気を作り出している。 では、松山の建築ってどんな感じなんだろう!?建築に詳しくない私は、全国的に見て松山の建築がどんな感じなのかが分からない。 というわけで!今回は、建築に詳しい3人に集まっていただき、松山市の建築について座談会♪ マニアックなトークをみなさんにもお裾分けっ! 今回のゲストは阿部真さん、白石卓央さん、泉谷昇さん今回のゲストは3名で

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          4本
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          4本
        • パンとまつやま
          4本

        記事

          松山は本当に「ことばのまち」なのか?座談会

          松山市をあらわすキーワードに、「文学のまち」「ことばのまち」というものがあります。 正岡子規などの文人が生まれた地であり、夏目漱石の「坊っちゃん」や司馬遼太郎「坂の上の雲」の舞台でもある松山・・・。 歴史的に残っているものは、たしかにある!そして、松山市としても「文化・ことば課」という課を設置するなど、「ことばのまちづくり」に力を入れています。 しか〜しっ!!! 今現在も本当に「ことばのまち」なのか? 本当に、市民にまで「ことばのまち」文化が根付いているのか!? その

          松山は本当に「ことばのまち」なのか?座談会

          フィルムカメラで巡る、松山ことば旅。

          ファインダーを覗き、市内電車が自分の思う場所に滑り込んでくる瞬間をじっと待ちながら、「そうそう、この感じ」と懐かしかった。 ドイツ文学を学ぶ大学生だったわたしは、夏休みを利用してドイツのフライブルク(偶然にも松山市の姉妹都市!)に滞在したことがある。見るものすべてが新鮮で、特別で。もう2度と見られないかもしれないその光景を、愛用していたIXYのカメラで大切に閉じ込めた。撮ってすぐ家族にも見せたかったけれど、あの頃はフィルムの時代。写真をメールにペッと貼って送ることはできなか

          フィルムカメラで巡る、松山ことば旅。

          松山の「ことばスポット」を探して

          とある夜、愛媛・松山市内の「居酒屋ホヤケン」で、「ことば」をテーマにした座談会が開催された。松山出身の俳人・神野紗希さんと、エディトリアルディレクター・ハタノエリさんのトークは、物の見方などハッとすることばかりであっという間に時間が過ぎていった。また、みんなで俳句をつくり、鑑賞する面白さを体感するという濃密な夜だった。 座談会の模様はこちら▽ そんな座談会の中で、松山の「ことばスポット」を紹介できないかという話題になった(「ことばスポット」に正式な定義はないが、ここでは、

          松山の「ことばスポット」を探して

          まずは一献、それとも一句?「居酒屋ホヤケン & 古書ほやけん洞」でことばと戯れる。

          松山のキャッチフレーズとしてよく知られている「いで湯と城と文学のまち」。日本最古の温泉といわれる「道後温泉」は、松山に観光で訪れる際には外せないところだし、言わずと知れた俳人の正岡子規と文豪の夏目漱石が連れ立って入りに行ったという話もあるぐらいだ。「松山城」は連立式天守を構えた平山城として、また、日本で12か所しか残っていない「現存12天守」のうちのひとつとして名を馳せている名城で、天守からは誰もが殿様目線で松山の街をぐるりと見渡すことができる。そして、街のそこかしこに意識を

          まずは一献、それとも一句?「居酒屋ホヤケン & 古書ほやけん洞」でことばと戯れる。

          五感も心も満ちる「日々くらしのモノ。」

          小学生のころ、松山市内のピアノ教室にバスで通っていた。教室の近くに小さなかわいらしい雑貨屋さんがあって、バスが早く着いた日には、そこに寄り道するのが楽しみだった。「この時計すてき」「このポーチかわいい」「このバッグ超かわいい!」。小学生のおこづかいでは到底買えないキュートな雑貨たちを眺めているだけで幸せだった。 ある日のピアノ帰り、迎えに来てくれた父にその雑貨屋さんの話をすると「どれどれ」とついて来てくれて、「買ってあげるよ」と私のいちばん欲しかったバッグを買ってくれた。淡

          五感も心も満ちる「日々くらしのモノ。」

          人生を彩る本と雑貨に出会える、松山の「本の轍」。ディープな知識が豊富な店主との語らいを

          文学のまち松山で、おすすめの本屋さんは? と聞かれたら、迷わず頭に浮かぶのが「本の轍」。「本と雑貨をハシゴして、ついでにコーヒーも飲める本屋」をコンセプトに、2017年にオープン。松山の中心的な商店街から少し離れたエリアの路地に佇むビルで、越智政尚さんと奥様の千代さんの二人が営んでいる。 扉を開けると「こんにちは」と、越智政尚さんが声をかけてくれた。 見渡すと、営業面積6坪の空間に、古書や新刊図書、レトロな雑貨を目にすることができる。さらに、「Bonami」というアーティ

          人生を彩る本と雑貨に出会える、松山の「本の轍」。ディープな知識が豊富な店主との語らいを

          旅の一頁はここから始まる──粋な旅行鞄「ReiseTasche」を訪ねて。

          うかうかと日々を過ごしていて、気づいた時にはもう師走の真っ只なかだった。今年は結局プライベートではどこにも出かけることがなかったなあなんて過日を振り返りながら旅への想いを馳せる年の瀬──。 風がびゅーびゅーと吹き荒ぶ冷え込みの厳しい冬の日に、大きく「R」と書かれたドアを叩いた。 松山市駅の西側には、国道56号線から5叉路に枝分かれする交差点がある。中ノ川通りを西に入って数十メートル先に佇む竹村ビルは、1970年に建てられた築50年を超えるヴィンテージビルだ。1階には左から美

          旅の一頁はここから始まる──粋な旅行鞄「ReiseTasche」を訪ねて。

          松山ローカルディターズが考える松山の「雑貨屋さん」

          松山市の魅力を再定義する「松山ローカルエディターズ」。 第5弾のテーマは「雑貨」です! 松山にはたくさんのオシャレな雑貨店があり、素敵な作家さんが存在します。 松山ローカルエディターズのメンバーで集まって、座談会をしてみました。 私たちが知っている、松山・雑貨店松山市の雑貨店といえば・・・どんなイメージ? 主観ですが、以前は「ほっこり・かわいい」が主流だったように思います。 coudre(クードル)とかラ・エピセ へ、アクセサリーや小物を買いに行っていたことを思い出

          松山ローカルディターズが考える松山の「雑貨屋さん」

          苦い真実は甘い嘘に勝る──「手焼珈琲RODAN」を訪ねて。

          長く暮らしていた広島から郷里の松山へと戻った際、なんとなく感じていたことがある。こちらの味付けはなんだかやたらと甘いのだ。たとえば、松山人のソウルフードというわけではないけれど、誰もが口にしたことがある鍋焼きうどん。老舗の「アサヒ」か「ことり」かというのは夫婦の間でも好みがわかれるほどで、アルマイト製の小ぶりな鍋で供されるうどんは、いりこと昆布でとった甘めの出汁がぐいぐいと主張してくる。より甘い(松山らしい)ということでは「アサヒ」のほうに軍配が上がるのだけれど、うどんと一緒

          苦い真実は甘い嘘に勝る──「手焼珈琲RODAN」を訪ねて。

          松山のローカルな和菓子「醤油餅」。140年続く老舗の挑戦は続く|白石本舗

          愛媛・松山の醤油餅をご存知だろうか?  「醤油餅」と聞くと、全国的には磯辺焼きのイメージを持つ人が多いのだろうが、松山人がイメージする醤油餅はちょっと違う。醤油が練りこまれたういろうのような和菓子で、小判形や捻った形など、スーパーの和菓子コーナーでも日常的に見かける、松山では馴染みのあるおやつだ。 県内の大手菓子メーカーでも製造している醤油餅だが、実は、市内には専門店もある。創業明治16年という白石本舗合同会社の白石隆聖さんにお話を伺った。 郷土菓子・醤油餅をイノベーシ

          松山のローカルな和菓子「醤油餅」。140年続く老舗の挑戦は続く|白石本舗

          地元を愛し、地元民に愛されるまちのお菓子屋さん「林仙堂」。

          松山市の和菓子といえば、「坊っちゃん団子」と「タルト」。そう思い浮かべる人も多いはず。観光地としてにぎわう道後温泉周辺や松山中心部の至るところで売られ、お土産にも大人気だ。でも今回は、観光地から少し離れた場所で、地元民に愛される日常菓子を作る「まちのお菓子屋さん」を紹介したい。 歴史と新しい文化が調和するエリアでそれが、昭和35年創業の「林仙堂」だ。お店があるのは、松山市の北側のお城下エリア。かつて寺町と呼ばれたこの一帯は、昔から多くの人が訪れ、栄えてきた。現在は、愛媛大学

          地元を愛し、地元民に愛されるまちのお菓子屋さん「林仙堂」。

          “お接待文化”がルーツ!? 誰かのためを想って用意する、松山の和菓子とコーヒー

          松山市のソウルフードといえば・・・ あまくて、やわやわのアサヒやことりの甘いうどん、「瓢系」と言われる甘いラーメン  を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか? 松山の人=甘いもの好きが多い 私は、そんな印象を持っていますが、 甘いものの代表格である「和菓子」はどうなんだろう? 城下町文化がある町には、「和菓子文化」も残っているとされています。金沢や京都がそうですよね。 松山の伝統的な和菓子について知りたくて、長年松山でお茶の先生をされていているGAMYの飯田みどり

          “お接待文化”がルーツ!? 誰かのためを想って用意する、松山の和菓子とコーヒー