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インテリアのイメージを具体的にする方法。大切なのは“マテリアルとの対話”|インテリアコーディネーター 松田芳枝 インタビュー

いつもMaterial Bank® Japanをご利用いただきありがとうございます!

今回は、インテリアコーディネーターの松田芳枝さんに Material Bank® Japan の使い心地についてお伺いしました。


▲インテリアコーディネーター・松田芳枝さん

共通言語を用いて、お客様のイメージする空間をかたちづくる

──まずは自己紹介をお願いします。

松田:インテリアコーディネーターの松田芳枝です。名古屋を拠点に商業施設やオフィス、住宅のコーディネートをおこなっていて、ほかにも大学で非常勤講師、インテリアコーディネーター講座も開いています。

新卒で自動車メーカーに就職しましたが、その後、インテリアの学校に通いながら美術館の美術ギャラリースタッフとして勤務し、輸入ファブリック会社のインテリアコーディネーターを経て、独立しました。

──松田さんのキャリアが興味深いです。インテリアがもともとお好きだったんですか。

松田:短大で英語を専攻していたこともあり、輸入住宅の海外のカタログからお客さんに提案できるといったような、私にしかできないことがあるというのがすごく嬉しくて、そこからインテリアにさらにのめりこんでいきました。自動車メーカーから他業種に転職する不安もなく、これからの自分が想像できたというのもあるのかもしれないです。

──そんな松田さんが手がけたもので、印象的な案件ってありますか?

松田:20戸ほどある賃貸マンションなんですけど、お部屋それぞれの間取りが違っていて、その内装もすべて変えて欲しいという案件を担当したことがあります。
オーナーさんから各部屋に個性を出したいと希望されて、やりがいがあるなと思ったんですけど、キッチンからフローリングまで賃貸にもかかわらず、各戸すべて異なる商品を選ぶというかつてないものだったので、施工業者さんからの電話が鳴り止まなくて(笑)。
プロジェクトを20件掛け持ちした気分で大変でしたが、メディアで何度も取り上げられたこともあり、やってよかったなと思います。

▲松田さんが20戸すべてのデザインを担当した、名古屋市内の賃貸マンション。出典:Decorte

──デザインする上で意識されていることはございますか

松田:いつもゴールを明確にすることを心がけています。先ほどの20戸をデザインしたマンションの案件でも、お部屋ごとにタイトルをつけていました。

また別の案件では、海をテーマにした家づくりのご依頼いただいたのですが、まずどこの海なのか、色は真っ青なのか、インテリアに落とし込んだときにどこに海の要素を感じてもらえるか、って人それぞれ感じ方が違うじゃないですか。そういったときに言葉やマテリアルを使って提案していくことを心がけています。

Material Bank® Japanは即戦力のツールになる

──Material Bank® Japanを知っていただいたきっかけを教えてください。

松田:東京在住の異業種の友人に教えていただきました。建築設計に特化した方ではないんですけど、「このサービス良いよ」と連絡をくれて、実際に使ってみたら本当に良くて。お仕事の分野が違うのに知っているから、そのくらい注目されているのかなと思いました。

──ありがとうございます。松田さんの交友関係も広いですよね。

松田:私自身、好奇心旺盛な性格もあって、色々なところに行くようにしています。やっぱりインテリアのプロとして、マテリアルについての最新情報は知っていないといけないと思っていて、それこそ昨年にMaterial Bank® Japanが開催した「Material Caravan」もそう。メーカーさんとフランクな気持ちで接することができたし、そこで知り合ったメーカーさんとも仲良くさせていただいて、今度大学の授業にも来ていただくことになったんです。本当にあのイベントはありがたかったなと思います。

──Material Caravanから関係が続いているのは私たちも嬉しいです。Material Bank® Japanを継続して使ってみたいと思った理由はほかにもありますか。

松田:お客様にご提案するときにサンプルをお見せしていますが、色や価格帯で揃えるときに同じメーカーさんだと限りがあるんですよね。そんなときにMaterial Bank® Japanの検索機能を使って、色んなメーカーさんのマテリアルが見られるので役立っています。

▲壁紙・クロスの検索画面。左側のフィルターでイメージするマテリアルを探すことができます。

──松田さんのお気に入りのマテリアルはありますか。

松田:先ほど海のお話をしましたが、この前Material Bank® Japanで掲載している、Inspirational Palettesから注文してみたんです。そこで、S-Sense by RIPPUさんのタイルをお見せしたら、すぐにこれにしたいと言ってくださいました。写真も素敵ですが、実物はもっと良かったですね。

「9月のマルセイユ」と題した、Inspirational Palettes。松田さんの取り寄せて良かったと話す、S-Sense by RIPPU「マテリアルタイル」は写真左上。

S-Sense by RIPPU「マテリアルタイル」のタイルはこちら

──マテリアルがコミュニケーションツールになっているのですね。Material Bank® Japanが使うことでどんな影響があると思いますか。

松田:コロナ禍でZoomで打ち合わせができるようになりましたが、マテリアルの手触りや色を確認する行為はなくならないと思います。誰かが過ごす空間はさまざまなマテリアルでできていますしね。

大学でインテリア素材という授業をしていると、デジタルカタログを見てデザインを決める学生も多いなとも感じています。でもそれってもったいなくて、マテリアルごとの個性を感じる機会を大事にして欲しいなと。見て触って検討するまでがデザインなんだよと知らせることもしています。

Material Bank® Japanは、注文してすぐに物で提案できるくらいに即戦力で使えるし、学生たちが社会人となったときに新しいマテリアルの出会いにもなるものだと思いますね。

──最後に、今後の展望がありましたら教えてください。

松田:一生インテリアデザインをやっていきます。この先どういう商材が出てくるかもそうだし、お客様に求められることも違うでしょうし、そういうことも全部楽しみ尽くしたいなと思います!

サービスサイトはこちらから。ご登録もご利用も無料です!
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