MaSurly

中学とか高校とかで働いています。

MaSurly

中学とか高校とかで働いています。

最近の記事

学校とアベノマスク

なんと全国の学校にアベノマスクを配布することになっていたそうです。 ご存知でしたか? で、4月分がいよいよ来るそうです。 既に届いている学校もあるそうです。 伝え聞こえてくるのは、 生徒たちが、一度口に当てて「ちっさ!」と小ささを確認して、そのまま教室のゴミ箱に捨ててしまう生徒が非常に多いということです。 私の勤務校では事前に寄付を希望するかアンケートを取り、配布希望者だけにマスクを配布することになりました。

    • 学校現場のNewNormal~何のためのフェイスシールド?

      職場でフェイスシールドが配布されました。 本来、目の防護が必要な臨床現場において用いるための道具だと思うのですが、教育現場で教員が装着する理由のか誰もわかっていないため、多くの現場で上下逆につけた方が曇らない・蒸し暑くないということで、私の勤務校では半分の職員が上下逆につけています。 教員が顔面を保護するためのものなのか、教員が飛沫感染を拡大させないためのものなのかコンセンサスがないまま、一部の学校が取り入れたというだけでの理由で装着することになっています。 それよりは

      • 2週間後は東京がこうなりますって言ってたけど、実際は、、、

        3月末から4月にかけて、日本のゆるふわな状態をヨーロッパの各都市ややNYから心配する発言がメディアを騒がせました。あの頃は本当にどうなるかわからなかったし、私も日本の中途半端な対応に大いに不安を感じていました。でも、実際にはNYのようにはならなかったのです。 ああやって危機感を持たせてくれる発信があったので、緊急事態宣言が出て、今の状態で収まっているともいえると思います。 しかし、いろいろなデータが集まり始め、あの頃の危機感からアップデートし、適切な危機感を持つことも重要

        • 皆勤賞とか精勤賞とかもうやめる時期じゃないですか?

          インフルエンザの疑いがある場合、感染拡大を防ぐために、病院に行ってはいけないという主張があります。 私ももっともな意見と思います。 ただ現実的には、出席停止扱いにするための証明が必要である学校が多く、病院に行きたくなくても、行かなければならない状況があります。 教育も同様で、インフルエンザの証明を出さないどいけません。雰囲気的に風邪で長期間休むなよ、という空気もありますので、有給で処理すれば良いのですが、それよりもインフルエンザ陽性の証明の方が気が楽なのです。 生徒の

        学校とアベノマスク

        • 学校現場のNewNormal~何のためのフェイスシールド?

        • 2週間後は東京がこうなりますって言ってたけど、実際は、、、

        • 皆勤賞とか精勤賞とかもうやめる時期じゃないですか?

          オンライン授業が始まると格差が広がる話

          オンライン授業で格差が広がると話題になっています。 1点目はインターネット環境を含め家庭におけるICT環境の格差です。いくつかの市町村では早々と端末を配布して不平等の解消に乗り出しています。 もう1点はこちらで取り上げられていた問題です。 【落合陽一】デジタル化する教育現場の課題とポテンシャル オンライン環境が整ったとしても、モチベーションの格差があるという問題です。 オンライン授業でのモチベーションの変化 とてもモチベーションが上がっている :20.4% モチベー

          オンライン授業が始まると格差が広がる話

          コロナ後の進路指導ってどうなるんでしょう?

          高校生にはとっては避けられない進路について考えるという機会があります。 コロナショックを通じて、 現在の「やりたいことを見つけよう」的な指導から「確実に家族を養っていける」仕事を選ぼうと指導に変わっていくのではないかと思います。 もしかすると進路指導は従来通りのやり方から変化しなかったとしても、進路選択に関して生徒のマインドセットは変化するでしょう。 そうでなくてもサトリ世代以降は保守的とかなんとか言われていますから。 となると、日本特有の「仕事にやりがい・

          コロナ後の進路指導ってどうなるんでしょう?

          ZOOMでホームルームってなにやるの?

          世の中心配性の人はいるもので、オンラインでホームルームって言われても、何すんの?「やあ、元気かい?」「じゃあ、さようなら」ってなりかねないと心配している教員がいるようなんですね。 実際、ZOOM飲み会とかすでにやっている人はZOOMで何ができるのか大体わかっているので、あんなことやってみようかな、こんなことやってみようかなとアイデアは自然にわいてくると思います。 というわけで、そういう心配性の方がいたら、まずはZOOM飲み会に誘ってみると、だいたい解決するはずです。 私

          ZOOMでホームルームってなにやるの?

          Shinzo Abe かAbe Shinzoか

          日本人の名前の英語表記についてです。 東京オリンピック前に日本人の名前のアルファベット表記を「姓→名」にしようという動きが話題になりました。 「なにを言っているんだ???」と言う感じです。 約20年前にあなたがたがそうすることにしましたよね? ちなみに 官邸のweb英語版では Shinzo Abe Twitter アカウントは Abe Shinzo 自民党web英語版では ABE Shinzo webで調べてみた結果、以下のメディアはすべて“Shinzo Abe”でし

          Shinzo Abe かAbe Shinzoか

          9月入学について

          9月入学について議論が高まっています。 10年ほど前から9月入学の話はあちこちで聞くようにはなっていましたが、現実的な話として受け取っている方は皆無でした。 ある方が最大の理由は抒情的なもので、桜で卒業・入学を迎えたいというのが最大の理由とおっしゃっていました。 桜は稲作文化を象徴する花ではありますので、やはり特別な花なのでしょう。 「さくら」の「さ」は「田んぼの神様」、「くら」は「いる場所」「家」と言われています。田んぼの神様が桜に降りてきて、田植えの準備の合図を与え

          9月入学について

          オンライン授業のための動画を作ったらひどい目にあった

          各学校の先生方、授業用の動画の作成ご苦労様です。 私も最初はZoomかMeetで双方向の授業でいいかななんて思っていたのですが、途中でネットワークが落ちたり、兄弟間でデバイスの奪い合いが起こったらどうすればよいのかという相談もあり、とりあえず一方通行の動画配信でオンライン授業を始めることにしました。 3月の時点で動画配信に取り組み始めた先生方はパワーポイントの録画機能を利用して動画を作成されているというお話はきいておりました。 いちおう週3で出勤できることになってはいる

          オンライン授業のための動画を作ったらひどい目にあった

          Zoomのセキュリティ問題について、日本法人のトップのインタビューがYouTubeに上がっています。概ね予想通りの結果ですが、ご参考にどうぞ。 https://youtu.be/UaKrk1yIHE8

          Zoomのセキュリティ問題について、日本法人のトップのインタビューがYouTubeに上がっています。概ね予想通りの結果ですが、ご参考にどうぞ。 https://youtu.be/UaKrk1yIHE8

          ICT教育が進まないわけ(2)

          それぞれの教員にはそれぞれバックグラウンドがあります。そしてそのバッググラウンドによってはICT教育には無関心な教員もたくさんいるわけです。 元々スポーツを仕事にしたくて教員になった人が一定数います。そういう教員は部活指導以外の仕事はあまり興味がないので、部活以外で仕事が増えるのは嫌だなあと思っています。もちろん「部活動に熱心=人を育てることに熱心」で、効果がありそうなことには学校のあらゆる教育活動になんでも熱心に取り組む先生方はたくさんいます。 今、学校で主力の40代以

          ICT教育が進まないわけ(2)

          Zoom潰しのネット記事でオンライン授業が始められない

          ここのところZoomのセキュリティ問題が話題になりますね。 おかげで、オンライン授業が始められなくなりそうです。 インパクトが大きかったのは「NYの学校でZoom禁止となり、Microsoft Teamsを利用することになった」というものです。 ニューヨーク市、ポルノ荒らしとセキュリティの懸念からZoomでの遠隔授業を禁止 で、このテの記事を読むとZoom爆弾が問題のようにに書いてあるのですが、その問題は単純に設定の問題であり、セキュリティの問題でもなんでもないとZ

          Zoom潰しのネット記事でオンライン授業が始められない

          ICT教育が進まないわけ(1)

          前回はコロナ休校中に学校ではどのようなやり取りが行われているかについて書きました。 今回はICT教育がなかなか進まない理由について書いていきます。ICT教育と言ってもカバーする範囲が広すぎます。ここで言うICT教育は、一般的に思い描かれているであろう全教室に教室にWiFiが飛んでいて、生徒がiPad片手に授業を受けているイメージのICT教育環境の整備と思ってください。 目次 ① 予算が組めない ② 生徒募集につながらない ③ 平等性の担保 ① 予算が組めない公立の小中高

          ICT教育が進まないわけ(1)

          休校中のオンライン授業の検討会議は 「いつだって原理原則死守」派 VS 「非常時の対応は平時の対応は違う」派の綱引きだ。

          アメリカ人の先生数人から連絡あったので、コロナ休校の状況を聞きました。州内に最初の感染者が報告されると即座に休校が決定され、1週間後にはオンライン授業を実施することも同時に発表されたそうです。教員はレクチャーを受け、1週間後にオンライン授業を始めたとのことです。 それに比べて、日本の学校は3月から休校が決まり、1か月以上たちましたが、なかなかオンライン授業が始まりません。保護者の方々はどんどんテレワークが進んでいるのに、なぜ学校はオンライン授業やオンラインホームルームを始め

          休校中のオンライン授業の検討会議は 「いつだって原理原則死守」派 VS 「非常時の対応は平時の対応は違う」派の綱引きだ。