ZOOMでホームルームってなにやるの?


世の中心配性の人はいるもので、オンラインでホームルームって言われても、何すんの?「やあ、元気かい?」「じゃあ、さようなら」ってなりかねないと心配している教員がいるようなんですね。

実際、ZOOM飲み会とかすでにやっている人はZOOMで何ができるのか大体わかっているので、あんなことやってみようかな、こんなことやってみようかなとアイデアは自然にわいてくると思います。

というわけで、そういう心配性の方がいたら、まずはZOOM飲み会に誘ってみると、だいたい解決するはずです。

私はオンラインホームルームを始めて2週間なのですが、こんなことをやっています。(最初に言っておきたいのですが、ビデオ会議システムが色々とありますが、オンラインホームルームでは現状ZOOMがベストです。特にブレイクアウトルームの昨日が秀逸です。選択できる環境なら、セキュリティ云々の低俗なZOOM攻撃の記事に振り回されずにできるだけZOOMでオンラインホームルームをすることをおすすめします。)。

準備編

初回のミーティングに向けて必要なことは、ミーティングIDとパスワードを参加者に伝えることです。

毎回固定のパーソナルIDとパスワードを設定するのがよいと思います。

幸い勤務校にクラス別に配信できるメールサービスがありましたので、それを利用して、私のクラスの全員にIDとパスワード会議日程を届けることができました。

もし、それがなくても週に1回は電話で健康確認をしなければならないので、1回目の会議の前に全員に電話連絡でIDとパスワード会議予定を知らせることで、会議を始めたと思います。


1回目

まずはZOOMになれるための40分間です。

マイクのミュートのオン/オフの練習

手を挙げるの練習

共有の練習

これをいきなりブレイクアウトルームでグループにわけながら、何回も繰り返しわちゃわちゃやらせます。

何人かの生徒が使えるようになれば、生徒同士で教え合うので、放置しておいてもだ丈夫です。グループによっては重い雰囲気で、あまり盛り上がっていないグループもいますので、できるだけ頻繁にグループを変えながら、様子を見ます。

その後、連絡事項を一通り伝えます。

で、最後に出席を全体で取り、一人ずつマイクのミュートを解除して返事して、またマイクをミュートする練習をして、この日は終わりです。

ここまでで40分かかります。

この日は入室を許可しながら紙の名票にチェックを入れながら出席を取りましたので、会議の開始も遅れてしまいました。

この日参加できなかった生徒には個別に電話連絡をして確認しました。

所属生徒40人弱の私のクラスでは初回6人ほど参加できませんでした。実はほぼ全員待合室まではたどり着けたのですが、参加する際の名前が「iPhone」さんだったり、父親の名前だったりした生徒はは私の方で入室を許可しませんでした。


2回目

全員参加できました。

出席は点呼形式で行います。

3回目から「共有」機能を使って1日3人ずつスピーチをやらせることを伝え、小グループに分かれて、「共有」の練習をします。

スマホ組は割と簡単にマスターするのですが、PC組は改めてアプリを立ち上げておく必要があるため、多少戸惑っているようでした。

この日は35分間ほどで切り上げ、最後5分は残りたい人だけ残って、共有の練習やスピーチの練習など行いました。


3回目以降

これ以降は毎回全員出席です。

ご両親のテレワークや兄弟のオンライン授業と重ならないような時間の設定が今後の課題になるでしょう。

3回目以降は、点呼・スピーチ(テーマ「自分が好きなものの紹介」1人2分以内・画像か動画を共有・1日3人)・連絡・雑談という流れで毎回やっています。

雑談のテーマは「休校中どうやって勉強しているか」「休校中どんな本・マンガ・動画を見ているか」「9月入学に賛成か反対か」などです。



保護者の方もすぐそばで見ていたり、ドアの向こうで聞き耳立てていたりするようです。

生徒にとってはスピーチのネタ探しや、画像を準備したりすることが刺激になっているようです。

あくまで自由参加という前提なのですが、当たり前のように全生徒が毎回参加しており、いまのところ、生徒・保護者双方からセキュリティに関しての心配はでてきておりません。

私の勤務校では、昨年までにオンライン英会話やデジタル教科書を英語学習の活動として組み込んでおり、学年全生徒がインターネット環境下にあるということがわかっていましたので、開始することができました。

学校ではとかく、参加できない生徒が1人でもいると不公平だからダメとなりがちなのですが、アンケートをとったり、あくまで全校的な取り組みではなく、クラス担任の活動のひとつとして、とか、今後の課題のを探るために試験的なケースとして、とか持って生き方次第では実現できるクラスもあるかもしれません。

私の場合はあくまで、試験的なケースとして課題をさぐるため、という名目で管理職からOKを引き出しました。


ZOOMでのホームルームおススメです。



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