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コーヒー農園をめぐりながら感じていたこと、そして決意。〜~ベトナム渡航2022(3)~

StoneVillageLabでの研修のあと、僕は、ベトナムの各地のコーヒー農園を訪問させて頂く機会を与えていただきました。

StoneVillageLabのあるベトナム・ダクラク省・バンメトートから、FutureCoffeeFarmのあるランドン省バオロクまでは車で約6時間。移動手段は車。なんと!FutureCoffeeFarmの農園主Toiさんが車に乗せてくれて移動ししました。Toiさんはこの日を含めて、ほぼ毎日何時間も車を運転し続けてくださいました。本当に大変だったことと思います。本当にありがとうございました。

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Toiさんたちとのお話は、いつも「これから何しようと思っているか?」というこれからの「夢」のお話がたくさんです。Toiさん自身のやりたいことや、ベトナムの発展のために取り組みたいと思っていること、そのためにやらなければならないことのお話ばかりです。

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「未来」を見据えて、「今」を積み重ねている。

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今回のベトナムの旅を通じて、痛感したことはベトナムの発展のスピードは半端なく「速い」ということです。この世界的疫病下の中で、僕たちの国は約2年間ほぼほぼストップしていました。いえ、ストップどころか、後退したと言っても過言ではないでしょう。しかしながら、ベトナムでは、徹底的なロックダウンがあって少なからずの経済的被害はあったにせよ、やはりそんなことをもモノともしない「勢い」があるのだと思います。僕たちがToiさんに話しかける2年前という「少し前の話」は、彼らにとって「遠い昔」の話になっていました。

今回のベトナム訪問の前に、前もって調べていた情報によると

とある統計予測によると、ホーチミンは、2021年までに年平均8%で成長し、アジアで第2位の成長都市になるともいわれています。この予測では、トップ5位は、ホーチミンを除きすべてインドの都市となっており、東南アジア(ASEAN)域内では、最も成長が期待できる都市だと言うことができます。(引用:Digima~出島~https://www.digima-japan.com/)

とされていて、このことを今回かなり実感しました。

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かなり素直な感想を書くと「日本やばいね・・・」ってことです。「新しい資本主義」ということを国家ヴィジョンにはしているけれど、その内容はなかなか見えてきません。ベトナムのスピード感を日本に置き換えると、このヴィジョンの策定はもう失敗で次の政策に切り替えるということになってもおかしくはないのかもしれないと思います。現首相が今の座についてから、もう10ヶ月も経とうとしていますからね・・・。他の国から見て「悠長」だと言われても反論はできないでしょう。

アベノミクスによって、元々のお金持ち層は、そんなに働かなくても稼げるようになり、一方で労働者階級の給料は依然として横ばいあるいは減退し続けていますから格差は開く一方です。悪い円安、物価上昇も歯止めにもかかりません。経済的に勢いのある国を目の当たりにすると、我が国のパッとしないどころかの急降下の様子は目を覆いたくなります。

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ということを、僕は、この旅をしながら、考え想いを巡らせ続けていたのです。でも、この旅の途中、Toiさんたちの話を聞きながら「経営者というのは、現場に甘んじて嘆いているようではダメなんだ。」というふうに、僕は考えを改めるようになりました。たしかに、現場で、我が国はお先真っ暗です。はっきり言って。でもだからと言って、手をこまねいて、座して死を待つ、というような状況を持ってはならないのです。

僕ははっきり言って「愛国心」はありません。でも「祖国愛」はあると思います。

何が違うのか?

愛国心の「国」は、Govermentあるいはstateの意味合いが強いような気がします。一方で祖国愛の「国」はcountryの意味合いが強いように思います。僕は、いろいろな国を訪れさせてもらう中で、どんどんとこの「祖国愛」が強くなっています。僕たちの国は、やはり他の国に誇れるものがたくさんあります。安全で、清潔で、便利です。それは私たち日本人が積み上げてきた私たちの国の良いところです。そんなふうに他の国を見て、この国は体たらくだと思うこともあれば、いいところもあると感じることができるようにもなります。

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そうであるならば、もっともっといいところを伸ばしていきたいですよね。

僕は、これから、一人の「経営者」になります。
小さくはあるけれど、一つの事業を動かします。
やがては、世界を股にかける大きな事業に成長させたいと考えています。

自分自身が事業家としての力を発揮して、私たちの国をもっと誇りを持てる国に立て直したいと思うんです。たかがコーヒー屋だろ?と笑われるかもしれません。でも、本気でそう思っているんです。

Toiさんたちは、コーヒー農家にとどまらず、国を盛り立てようとしている事業家・経営者です。その姿を目の当たりして、僕の心は奮い立ったのです。自分の国の現状を嘆いているようではダメだと。僕も彼らのようになりたいと。

FutureCoffeeFarmに到着して、2年半ぶりに農園を見にいかせてもらえました。この写真の場所は、オーガニック区画です。完全なる有機・無農薬栽培を志して、土から整備し直したこれから何十年にも渡る大きなオーガニックプロジェクトの区画です。

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前回、2年半前に訪れた時は、あえて土を休ませるためにほとんどの手入れはされず、鬱蒼とした雰囲気だった場所がきれいに整備され新たなコーヒーの木が植えてありました。そして、きれいなチェリーができてました。

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このチェリーが私たちの手にコーヒー豆として届くのは、まだまだ先のことです。でも、2年半前に比べて、かなり変化したこの場所を見て、その「未来」も決して遠くはないと思いました。

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ベトナムの成長のスピードは半端ないからです。
それを指を咥えて見ているわけにはいきません。

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FutureCoffeeFarmへ渡る橋
2年半前と同じポーズ!

僕たちも、それを見習ってガンガン行かなければならないのです。

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2年半前の僕

僕たちの国は、今でも世界から尊敬される国であることは間違いありません。たしかに、経済的にはもう相手にされなくなってきているかもしれないけれど、でも、やはり「国」としては尊敬されているのは間違いない。肌身でそう感じます。そのリスペクトに見合う国に復活させたい、と僕なんかが言うのはおこがましいですが、本気でそう考えています。

できることからコツコツと。
最高のロールモデルがすぐそばにいてくださるのですから。

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