音楽と、仕事と、私。
今年の仕事のことを少し振り返ってみる。
今年は、色々な働き方を考えて、試行錯誤した。
フルタイムで正社員。
パートと音楽講師を掛け持ち。
副業ができる正社員と、音楽講師の掛け持ち。
考えてみただけのものもあるけれど
最終的に今は、音楽講師の仕事をメインにしている。
仕事か、趣味か。
一番考えたことは「音楽」についてだ。
「仕事として音楽に携わっていたいのか」
「趣味にして、仕事にしなくても良いのか」
音楽から離れれば、
条件や福利厚生も大きく変わってくる。
選べる職種の幅も、勤務形態も広がる。
少なくとも今よりは、精神的・金銭的に余裕が生まれて、生活レベルも向上するだろう。
…しかし、せっかく縁があって音楽講師の職についたのだ。
時間をかけて関係を築いてきた生徒のこともある。
出勤日数が少なくても、関わっていたい気もする。
ただしそうすると、他に掛け持ちできる仕事がかなり大きく絞られてしまう。
あとは単に、生活が厳しい。
本音を言えば、職場の環境のストレスも、若干ある。
別に音楽は自分が好きな時に、趣味で楽しめば良いのではないか。
でも、せっかく勉強してきて、職場にも生徒にも馴染んできて…。
求人サイトを毎日のようにチェックしながら
結局、音楽講師の仕事を辞められず
頭の中は思考がぐるぐるしていた。
事務のパート+音楽講師
良かったことは
職種が違うことで、良い気分転換になったことと、
コミュニティーが増え、色々な人との出会いも増えたこと。
一方で
朝から夜遅くまで仕事で、体力が足りなかったことと、
パートだと賞与も昇給もあまり期待できないため、「いつまでこのカツカツ生活を続けるのだろう…」と時々考えてしまうことがあった。
仕事量を増やしても、ほんの少し生活の足しにはなるものの、それでもなかなか厳しいものだ。
やはりそうまでして音楽にこだわる必要はないのか、と何度も考えた。
フルタイム正社員+音楽講師や
2箇所以上の音楽講師の掛け持ちも考え、いくつか面接に行ったけれど
面接時、先方の印象が微妙だったり、
自分自身もパートと音楽講師でしばらく生活してみて、まだ自信がないなと判断。
…結果、今の音楽講師の割合を大幅に大きくして、しばらく貯金しながら考えることにした。
“何してる人”になりたいのか
「先生って、何してる人なの?」
と、生徒に聞かれることがある。
今、目の前で講師としてレッスンをしているにも関わらず
この質問がくるということは、おそらく
「普段は何をしている人なのか」
「どんな音楽活動をしている人なのか」
その辺りが知りたいのだろう。
音楽講師だけで生活できている人は少ないというイメージがあるのかもしれない。
私としては、
勉強して、音楽講師の仕事に対して毎日真剣に向き合っているつもりなので、本業としてやっていると、胸を張って言いたい。
…しかし実際は、自分自身が音楽の表現者として活動したい気持ちもある。
その方が、私がレッスン中に伝える“言葉の重み”や“信憑性”が増すのではないか、とも思う。
そのために。
今年はほんの少しだけ、行動できたと思う。
まず、
ピアノを再び習いに行った。
ボイストレーニングを再び受けに行った。
オーディションを受けてみた。
音源制作に取り組んだ。
来年は、ここにももう少し、精力的に力を入れてみたいと思う。
「自分を紹介、アピールできる音源や作品を増やすこと」
「ピアノ、歌、ギターをメインに、演奏レベルを上げること」
あとはもしできれば「英会話」。
英語と音楽は相性がいいように感じる。
英語が好きだし、今後何かに活きてくるかもしれない。
この貯金節約生活の中で、少しずつ自分のスキルを上げていこう。
おそらく、私は音楽を教えたいのではない。
音楽を通して、一人でも多くの人と、心を通わせたいのだ。
それが
仕事の“講師”という形であれ
自分が“表現者”という形であれ
なんでもいい。
私の人生に、関わっていれば。
今年は精神的にも金銭的にも
「苦しい、苦しい」と日々感じていたけれど、
私は「一番心地よい音楽との関わり方」を模索しているだけなのだ。
暗い気持ちになることなんてなかった。
「音」を「楽しむ」と書いて、音楽。
来年も、深刻に考えすぎず
「楽しむ」ことを忘れずに音楽と向き合っていきたい。
2023.12.31
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