他人は鏡、をどこまでも自覚して生きる

引き続き鏡としての人生の話である。時空間において一見この鏡の作用が分かりづらい状態になっているのは時間差があってかつて自分が出したものがリフレインしてくるからである。

それがタイムラグがなくリフレインしてくるような世界なら自分がどんな態度を世界に対して表現しているのか、もう少し分かりやすいのかもしれないが。いつか天才数学者が自分が発したエネルギー値とそれが返ってくる時のタイミングとその増減を公式に表してくれる時がくるかもしれない。いや、実はもうすでにそういったものはされているのに私が知らないだけだろうか。

他人は鏡である。これは特に近しい人間関係では如実に露わになることはすでに述べたとおりだ。しかしここで最も厄介であり、そして分岐点そのものになるのが感情的な方向付けである。

私たちの多くは人間関係の距離に比例して感情的な結び付きが強くなると言える。心を開いている人間にはそれだけ甘えや怒りを同時に持ちやすくなっているということだ。

だからこそ、私たちは常に「今目の前にいるこの人は私の鏡なのだ」という意識を極めて強烈に自覚し続けなければいけない。そしてその人に対して訴えたい、強制したい、修正してもらいたい言葉があれば、その主語がそっくりそのまま相手の名前から自分の名前に置き換わるものだと腹を据えて受け入れる必要が出てくる。

人間は誰しも、人間関係を選ぶ権利があると思われがちだが、実際のところは人間が選べるのは人間関係ではなく、自分の中に複層的に内在している感情のレイヤーである。だから「あいつが気に入らない」という気持ちはそのまま「私は私が気に入らない」ということである。

このように感情のベクトルが内向きになることは多くの人にとって一種の打撃になるのだが、もちろんその打撃を受けるのは「気に入らない」という感情そのものであって本質的な本人ではない。しかもそういった透明性の低いベールの様な感情が剥がれ落ちると紛れもなくその奥から一段と明るい感情が回復することになる。

この様にして人間は己の感情を対人関係を鏡としながら徐々に浄化し磨きをかけていくのである。この自分自身に対してのアプローチは生涯続く。

ちなみにヒンズー教のある例え話ではこの世の中にある全ての物質的なモノを手に入れた時の喜びを【100喜び】だとして、上記のように一つひとつ自分に付着していた限定性のある感情を崩し自己拡大して行った末に覚醒に至るとその喜び値は【1兆喜び】にもなると表現されている。

もちろん喜び自体は本来数値化できるモノではないが、要はそれだけ人間は自分の対人関係に対して感情的に、思考的に不浄成分を除去していくことができればそれなりの猛烈な至福に包まれるということである。

これは早い話が誰かとケンカした際に、ストレス発散でケーキを食べにいくよりも、ちょっと苦しくてもその現象を鏡として己の内部構造を内省する習慣をつけた方が素早く幸せな状態にシフトしていくということだ。

家族・友人・同僚が鏡となってくれる状態ほど幸せな環境はない。


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