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LADY-KAMAA
2020年7月18日 00:22
■わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らね乾くまもなし 二条院讃岐(詠んで味わう)わがそではしおいにみえぬおきのいしの ひとこそしらねかわくまもなし92番目の讃岐の和歌を取り上げました。讃岐という名前だから讃岐と関係ある人なのか??→確認すると関係ありませんでした。■現代語訳わたしの袖は たとえればあの沖の石のようひき潮にもあらわれぬ深海の石ぬれにぬれ 人は知らないけど涙は
2020年7月17日 22:50
■月見ればちぢにものこそ悲しけれわが身一つの秋にはあらねど 大江千里(詠んで味わう)つきみればちぢにものこそかなしけれ わがみひとつのあきにあらねどこんばんは。これまで取り上げた百人一首の中に、20番台と80番台の和歌がないことに気が付きました!これはいかん(汗)ということで、まずは20番台の和歌を【そこはかとなく】眺めていたのですが、いつかいつか調べてみたいと思っていた歌人「大江千里」
2020年7月15日 15:24
【百人一首鑑賞】大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立 小式部内侍■大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立 小式部内侍(詠んで味わう)おおえやま いくののみちのとおければ まだふみもみず あまのはしだて百人一首60番目の和歌。私が百人一首で【イチオシ】する和歌です。好きとか嫌いではなく【イチオシ】です。クレバーで、嫌みがなく、すっきりとした空気を味わえる和歌。
2020年7月15日 16:18
■み吉野の山の秋風さ夜ふけてふるさと寒く衣うつなり 参議雅経(詠んで味わう)みよしののやまのあきかぜさよふけてふるさとさむくころもうつなり今回は94番目に位置する、こちらの和歌を取り上げます。■現代語訳吉野の山の秋風よ ふけゆく夜の静寂に砧の音が寒々と聞こえるふるさとのこの地にもの思えというがごとく…田辺聖子著「田辺聖子の百人一首より」■語句説明砧…今風にいうと、アイロンが
2020年7月16日 09:18
■田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ 山部赤人(詠んで味わう)たごのうらにうちいでてみればしろたえの ふじのたかねにゆきはふりつつ百人一首4番目のこちらの和歌を取り上げたいと思います。これは、日本国民ならば、一度は口ずさんだことのある和歌だと思います。富士は古代日本人の心も捉えていた、不変の美しさがあの山にはあるのですねぇ。■現代語訳駿河の国の田子の浦にたた
2020年7月17日 14:38
■朝ぼらけ有明の月とみるまでに吉野の里にふれる白雪 坂上是則(詠んで味わう)あさぼらけありあけのつきとみるまでに よしののさとにふれるしらゆき百人一首31番目の和歌を今日は取り上げたいと思います。坂上是則ってどんな人?三十六歌仙の一人です。死去したのが930年ごろ。地方の官僚だったようですね。平安時代中期も後半にさしかかった頃に活躍した方。有名な紀貫之より少し前の先輩、というところで
2019年4月2日 22:44
■誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の友ならなくに 興風(詠んで味わう)たれをかも しるひとにせむ たかさごのまつも むかしの ともならなくに■現代語訳誰を友達にしたらよいものか高砂の松も昔からの私の友人ではない■語句解説・誰をかも 誰がいいか・高砂の松 現在の兵庫県高砂市の老松を指している。松は長寿の象徴。高齢社会の今こそ、目を向けるべき和歌現代は超高齢化社会。
2016年3月15日 17:44
■瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院(詠んで味わう)せをはやみ いわにせかるるたきがわの われてもすえに あわんとぞおもう百人一首77番目の歌完全に暗記していない私でも、なんとなく記憶に残っている歌です。確か川の流れを人に例えているそう、擬人法だったように思うのですが…。なんとなく激しい恋の歌の様に思います。とにかく、百人一首は恋の歌の多いこと!というよりは、恋
2016年3月13日 01:42
■難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今を春べと 咲くやこの花 王仁(詠んで味わう)なにわづに さくやこのはな ふゆごもり いまをはるべと さくやこのはな わに競技かるたにおいて、一番最初に読まれる和歌だとのこと。百人一首に入っている和歌ではありませんが、詠まれるように決まっているらしいです。でも、それもわかるような気がします。明快で分かりやすい言葉や情景、さらに声に出すと収まりのい
2016年3月11日 14:50
季節が全く違うのですが、映画の公開も近いですし。そして、「ちはやぶる」という枕詞の魔法にかかっている私の個人的なこだわりもあって、今日はこの和歌をみなさんと味わってみたいと思います。作者。平安のプレイボーイ、在原業平古典の時間に習った「伊勢物語」の主人公とされている人ですね。父方母方ともに家系をさかのぼれば天皇にいきつくという、高貴なお家の出のお方です。伊勢物語では、好いた女性を都から連れ出し