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ちばあきおさんの作品を久しぶりに読んだ。

漫画家のちばあきおさんの大ファンで、特にふしぎトーボくんを読むと、毎回最終回でやるせない気持ちで涙が出てきます。

大抵の作品は読んでいるけど、キャプテンなどの野球漫画より、トーボくんとかチャンプとかにグッとくる。

動物の吹き出しが、全部言葉になっていたり、ちょっとした仕掛けに人間の優しさみたいなものが滲んでいる気がします。数年ぶりに読み返したのをきっかけにあれこれ調べてみると、息子さんが追走録を書いておられたので購入。

色々と生々しい証言で構成された本で、感動してしまった。すごく周りに色々な友達がいて、お互いの優しさゆえに少しずつ距離をとりながら、亡くなっていかれたんだなと思うと、感慨深いものがありました。
しかも時間が経ったからこそ、悲しみだけでなく良い思い出もたくさん記されていた。

以前ふしぎトーボくんは、かなり私小説的なものだったんじゃないかって思っていたんですが、ますます作者の心象風景のようで深みを増して読み返せました。未読の方にはぜひ読んでほしい漫画です。

それにしても亡くなられたのは41歳。今の僕より年下なんだと思うと不思議。
40代というのは、少しずつ無茶もできなくなって、色々な距離が変わる年代なんだなと改めて思いました。

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