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自助グループの勧め

みなさんこんにちは!
子どもの笑顔を増やしたい高校通級を担当している高校教員のmasaです!

関わる子供や家族に自助グループへの参加を進めることがあります。

子供本人の成長のためには本人の頑張りもさることながら、ご家族の理解や支援は必要不可欠です。
ただ、ご家族もこれまで頑張ってこられてますし、苦労も経験されてきてます。
かなり疲れ切っておられるケースもあります。
そんなご家族にさらに頑張るように檄を飛ばしても無理に無理を重ねるだけです。

ご家族を支える存在が必要です。

その一つに自助グループは有効なのです。


◎自助グループのメリット


まず自助グループとはなんでしょうか?

メンタルヘルス関連の自助グループ(じじょグループ、Self Help
Group)とは、なんらかの障害・困難や問題、悩みを抱えた人が同様な問題を抱えている個人や家族と共に当事者同士の自発的なつながりで結びついた集団[1][2]。その問題の専門家の手にグループの運営を委ねず、あくまで当事者主体の運営を行う。当事者団体の一つ。

Wikipedia

次は、自助グループのメリットについてです。

援助者セラピー原則というんですが、自助グループで癒されているのは、話を聞いてもらう「当事者」だけではない。むしろ、話を聞いてあげる「援助者」のほうが、助けられている、という理論です。

一番セラピー効果があるのは援助者になることなんです。一般に「支援者」といえば医療関係者や心理色・福祉職の人たちですが、自助グループならば、お互いに話を聞いてあげるので、当事者が「援助者」になれます。そして援助者になることで、自分自身の助け方もレベルアップします。学校の勉強も、同級生に教えてあげる側に回ったら、成績が飛躍的に上げるものです。それに、援助者になることで、自尊心も高められますよね。

発達障害大全 黒坂 真由子


教示する立場や誰かを支える立場になると、行っている行為はアウトプットに近いのに、インプットの質がとても高まります。私も教員になって専門教科を教える立場になってからの方が、専門教科に関する知識や学びが深まったのを感じています。
また、立場が人を育てるように、自尊心も高めてくれます。

◎自尊心を高める

「自尊心」は大きなテーマです。これまで、失敗を多く経験し自尊心がボロボロでなかなか次の一歩が踏み出せずに苦しんでいる人も多いと思います。結果的に心を閉ざしていき、人との交流や社会参加ができずに一人で孤立してしまうことになります。孤立して自身の時間を過ごすことで幸せな人生を過ごせるのであればいいのですが、引きこもっている人で豊かな人生を送れていそうな人にはなかなか出会えません。人との交流や社会参加することで自己実現や誰かの役に立つといった人間が本来もっている欲求を満たすことができ、豊かな人生を過ごせるのだと考えています。


◎共感してもらえる喜び

ひきこもりや不登校の当事者もですが、ご家族も悩みを抱え込む傾向があります。抱え込んで家族内で解決しようとしてもなかなかうまくいきません。周りに話せないというのはどこか異常意識があるからだろうと思います。そういった異常意識は当事者や家族を苦しめて、ますます孤立していきます。そうなると当事者もご家族もコンディションを保つのは難しいです。余裕がなくなっていきます。余裕がなくなるちょっとしたことで言い争いになったり、けんかになり家族間の仲が険悪になっていきます。関係がもつれればもつれるだけ問題解決は遠のきます。
自助グループに所属し悩みを共有すると、同じ悩みをもつご家族や当事者と出会い悩みをシェアすることができます。共感してもらえるのです。これまで、孤立してきた方にとっては初めての体験です。コミュニティーに所属することで支えができるのです。そうすると少しずつですが、余裕ができてきて健康的な生活を取り戻す第一歩が踏み出せます。当事者も周りも健康的になれば問題は少しずつでも改善が見られます。

自助グループはそういった共感を生みだす効果もあると思います。
また、同志に近い感覚もあるのではないでしょうか?
例えば部活動で厳しい練習を乗り越えられたのは仲間がいたからだというエピソードを聞くことがあると思いますが、仲間や同志の存在は大きいのです。コミュニティーに所属し頑張れる環境を作ることも大切なアプローチです。

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