マガジンのカバー画像

短歌·俳句ごときもの

121
楽天blog Maryam's HPで書き溜めたものです。
運営しているクリエイター

#言葉

風の様(よ)な 思考に体(たい)を与ふべく 言の葉紙縒(こよ)り 其を繋げ留(と)む

風の様(よ)な 思考に体(たい)を与ふべく 言の葉紙縒(こよ)り 其を繋げ留(と)む

風の様な 思考に体を与ふべく 言の葉紙縒り 其を繋げ留む

*** *** ***

思考は風のようなもの

影響力はあっても
姿も形も伴わない
それらはそのままであったら
あっというまに過ぎ去って
この手に留めておくことは難しい

しかし言葉にすることで

言葉として 限られた意味を与えることで

それはまるで人が自分の身体に限られ縛られるように・・・

まるで我々は自分の身体なくして、この世に

もっとみる
届くこと無き星数の言の葉を見上げし空の月にゆだねむ

届くこと無き星数の言の葉を見上げし空の月にゆだねむ

届くこと無き星数の言の葉を見上げし空の月にゆだねむ

2014/10/10 記

言の葉(端)に 魂(たま)宿るゆゑ いかように 綾(あや)変はれども 其(そ)はうかがへり

言の葉(端)に 魂(たま)宿るゆゑ いかように 綾(あや)変はれども 其(そ)はうかがへり

言の葉に 魂宿るゆゑ いかように 綾変はれども 其はうかゞへり

2014/07/20 記

言葉の端々には本音のようなその言葉に託された想いのようなものが籠められいますから、選ばれた言葉や、表面上の姿、表現は違っていても、気をつけて大切にその言の葉を受け取ってみると籠められた心を伺い知ることができたのです

捉へしわれも裡に囚はれ

捉へしわれも裡に囚はれ

ある事物、現象、事象に対して、人それぞれの捉え方がある。

風 というものに対しても、

風は自由気ままである、と捉える人もいれば、

わたしのように、

風はそれ自体吹き方も、吹く方向も決めているわけではないし、

あるいはどのように、何処へ吹いているのかさえ、

わかっていないのかもしれないし、

たとえそれを意識していたとしても、それに対してどうすることもできないのだろう、 っ

もっとみる
言の葉の舟

言の葉の舟

言葉舟

うたかたならむと

人知りて

なほ待ち焦がる

われを乗せむと

言葉も

言葉に乗せた想いも

一過性のものなのに

そんなことは充分承知していて

それでも人というものは

言の葉という葉っぱで作られた

美しい小舟を待ち望む

そして小舟がやってきたら

いつ沈んでもおかしくない

泡沫のような言の葉の小舟に

寄り添いたいと欲するのだ・・・

2015年5月21日記

月にゆだねむ

月にゆだねむ

届くこと無き星数の言の葉を

見上げし空の月にゆだねむ

2013/01/24