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短歌·俳句ごときもの

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#女性

守(も)り渡す 人は数多(あまた)に 昇るらむ ゆくへ見え来(こ)ぬ 天の浮

守(も)り渡す 人は数多(あまた)に 昇るらむ ゆくへ見え来(こ)ぬ 天の浮

守り渡す 人は数多に 昇るらむ ゆくへ見え来ぬ 天の浮橋

浮橋という名がついている、橋の渡し守でいらっしゃる貴方のことで御座いますから、
その浮橋を昇って渡る人は、きっと数多にのぼることでしょう。

しかもその橋は、天に浮いてかかる、行く先も見えて来ない、虹の架け橋のような、天の浮橋でございますからね・・・

追記:

この歌は、自分でいうのもなんですが、変な歌です。

ですから、深くお考えにな

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追記 あさつゆに 違(たご)ふことなき 影を見て 疼くがごとく 胸高鳴りぬ

追記 あさつゆに 違(たご)ふことなき 影を見て 疼くがごとく 胸高鳴りぬ

あさもやに 佇む影に 魅入られて それよりこゝろ 花抱きけり

我が裡に 刻み彫らるゝ 花影を 霧立つ原の あさつゆにみる

あさつゆに 違ふことなき 影を見て 疼くがごとく 胸高鳴りぬ

*** *** *** 

最初の歌は、恋に堕ちた時。

魅入られてを、見つめられ とすべきか 迷いました。

魅入られては、見射られて というイメージが重なっています。

次の歌は、それ(恋に堕ちて)からもう

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夜(よ)の几帳 ソッと引き上げ 初々し 乙女が如き 月面(おもて)見る 

夜(よ)の几帳 ソッと引き上げ 初々し 乙女が如き 月面(おもて)見る 

夜の几帳 ソッと引き上げ 初々し 乙女が如き 月面見る 

今宵の月は、爪のような若い月が初々しい、けれど艶な光を放っています。

(画像よりも、もう少し細い月です)

色・艶って年齢じゃないんだな、、、っとつくづく思います。

乙女でも、ワタシよりも10も20も歳が上の女性でも、

艶っぽい方はたくさんいらっしゃいますね。

平安貴族だったら、こういう女性の面をみようと

几帳を引き上げていたこ

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”鈍色の 空を舞ふ鳶(とび) 何処向かふ 名も荷もゝたず その身ひとつで”

”鈍色の 空を舞ふ鳶(とび) 何処向かふ 名も荷もゝたず その身ひとつで”

”鈍色の 空を舞ふ鳶 何処向かふ 名も荷もゝたず その身ひとつで”

小学生・中学生の頃、鳶がゆうゆうと翼広げ、空を舞っているのをみて

羨ましく思ったことがありました。

今の私は、羨ましいとは思わず、

鳶の抱える 心もとなさ はそのまま、

私自身にも置き換えられるのではないだろうか・・・

っという気がしてます。

【追記】

この歌に関してある方(Aさん)からご感想をいただきました。

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おんな

おんな

おん・な

われ かちょう

われは ふうげつ

われはまた

きみとりすがる

もろてのちぶさ

御名・女

われ花鳥

われは風月

われはまた

君取り縋る

両手の乳房

女性は男性に愛でられ、

且つ ”御名” と呼ばれ、

貴ばれる域を有すること、

その裡に、

花鳥風月を想起させる部分、

そういう雰囲気を持つことが、

大切なのだろう、

乳房だけでは片手落ち・・・

っと私は思

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