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「臨床心理士にも精神科医にも相談したくない」とキッパリ言われて考えたこと

こんにちは。豊かに学び豊かに暮らす【フリーランス心理士×SNS起業】臨床心理士/公認心理師/精神保健福祉士のまりぃです。

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先日,とある学校を見学するために,数日間の海外旅行をしました。
その旅の過程で,ある人に言われました。
「精神科なんて行っても役に立たなかったし,カウンセラーになんか相談したくもない。でも,占い師にはめっちゃ電話した」

というわけでYouTubeで占い師さんと対談してます。

悩める人の相談先


以前こちらの記事でも書いたのですが,人は困った時,悩み事がある時,どこに相談するのでしょうか?
健康な心の状態にある人や,機能健全家族(まりぃの造語です。機能不全家族ではないと言いたいだけです)に育った方なら,友達や親,親族など親しい人に相談するのでしょう。

でも,近しい人に相談して解決しないことだったら?あるいは,理解されないと感じることだったら?

例えば,子供の不登校,発達障がい(やHSC/HSPかもしれない)と思うこと,DVなど「専門家の介入」が必要そうだと思ったら,それ専門のところに相談しにいくでしょう。
とはいえ,専門家とは誰をさすのでしょうか?

どうせ誰もわかってくれない

医療機関や公的機関にいる「オフィシャルに認められた資格を持つ専門家」なのか
「発達障害専門カウンセラー」「HSP専門カウンセラー」などを名乗る方々なのか
どちらも看板は「専門家」です。

前者に行って解決しなかった時に後者に行く人もいれば,
前者はなんだか怖くて最初から後者に行く人
ネット検索して「優しそう」「わかってくれそう」と感じるYouTubeや記事を上げている後者に行く人
さまざまな理由で相談先を選択されることでしょう。

ところで,この話にはもう一つのレイヤーがあります。
それは「そもそも専門家なんかに話はしに行かない」という方々が,結構,大勢,おられるということ。
今回のお話は,その部分の話題です。

専門家なんか役に立たない

守秘義務のないプライベートな知人の話ですが,ある程度個人が特定されないように脚色して書きます。

この知人は,家庭の問題で深刻に悩み,一年以上不調です。


私が初めて会った時には,すでにこの状態で,会話中,何度も何度もその問題について「もう終わったことだけど」と言いながら言及し,その問題が心の中にあること,まだその問題を解決していないことは明らかでした。
私は彼女に言いました。
眠れる薬や食欲の薬などもらえることもあるし,他にも体の調子を整える方法があるから,一度病院に行ってみたらどうだろう?

彼女は,「行かない」と言った後,10代の頃,ある状態になって「親に病院に連れていかれたけど」「薬が出るでもなんでもなく,役に立たなかったから」二度と行かない,と答えました。
その神経症状も,本人は「〜〜だっただけで病院なんか必要なかった」と語りますが,明らかに深刻な病態水準で,おそらく,彼女の現在の生きづらさはその頃からずっと解決されず続いているものであろう,と私は見立てました。(本人には言ってません。プライベートなので)

この会話を聞いていたもう一人の人が,「自分の元に,死にたいと言ってやってきた人を精神科に連れて行ったのに,カウンセラーがパソコンカタカタしながら,話を聞くだけで,真剣に向き合ってる感じがしなかった」エピソードを語り出し,「死にたいって言ってる人に対する態度じゃない。自分は本当に心配して専門家の所に連れて行ったのに」と怒りを表明しました。

(まず,おそらくですが,精神科に行って診察を受けたのなら,このパソコンを打っていた方は,カウンセラーではなくて医師だったと思います。でも問題はそこではありません。さらにいうと,医師は決められた時間の中で診察しなければなりませんから,そのように見えることもある,ということは擁護しておきます。でも,これも問題ではありません)

問題は,この二人が「専門家なんか役に立たない」「不誠実だ」と感じたということです。
そして,一人目の彼女は「占いの方が良いよ。1年間めっちゃ電話占いにかけたもん。ちゃんと聞いてくれるし,親身になってくれるし」

非専門家but無料ではない関係の相談先の方が良い

つまり,家族や友人ではない,しかしその分野の専門家でもない,「話を聞く専門家」として占い師の方が選ばれるのです。

なぜでしょうか?
専門家のように「うるさく言って来そう」なイメージがないから?

違うと思います。
彼らが相談先に期待するのは「具体的な解決策を提示して,なおかつ温かみを持って接してくれる人」であり,その役割を「果たしている」と感じられるのが,我々臨床心理士/公認心理師や精神科医の方々ではなく,「占い師」であるからです。
おそらく,同様の理由で医療機関や公的機関にいる我々ではなく,「発達障がい専門」「HSP専門」カウンセラーさんを選ぶ方も多いのではないでしょうか?

でも残念ながら,占いに一年以上,何十万,もしかしたら100万以上つぎ込んでも,前述の彼女の,思春期の神経症から続く生きづらさは解決していません。
そして彼女は,自分ではおそらく「それ」が原因で,今もずっとこうであることは自覚していません。
だからこそ「自分には病院もカウンセリングも必要ない,聞いてくれる占いがあれば良い」と思っています。さらには,この一年にわたる不調を解決するために,数百万の自己啓発を受講したりしていました。
(とあるベストセラー自己啓発作家さんの大ファンだそうです)

私たち臨床心理士/公認心理師に,何ができるのでしょうか?

こんなに長々と書いておいて,実は私の中で明確な答えは出ていません。
だから,臨床心理士諸先輩方には,是非ご意見をいただきたいと思っています。
(引用,リブログなどご自由に。元ネタとして記載していただくようお願いします)

一つ,思うのは,「きっと彼女は,'患者'になってまで本当に解決したいとは思っていない」のだろうということ。
私は,彼女とプライベートな会話の中で,ある程度病態水準や現在の症状の原因も見立てることができましたが,きっとこれは「プライベートだったからこそ」で,彼女は専門家先生の前ではこんな話をしなかったと思うのです。

なぜなら,専門家先生の前に行くと,「患者」とか「相談者」という立場に置かれることになるから。
何百万も払う自己啓発なら「お客さん」でいられますし,それはとても安心なことだと思うのです。

私自身は,占いを否定しません。相談先として,アリだと思っています。
だけど,例えば大怪我をしているのに,病院に行かずにご祈祷で治そうとする人がいたら,「病院に行ったら?」と思いませんか?
ご祈祷で治るレベルのものなら,アリなのです。でもその大怪我のせいで,生きることが難しくなるのなら,それは見過ごせないと思います。

だから。
私は,臨床心理士でありたいと思います。
占い師さんとも,一定,手をとっていける専門家でありたいと思っています。

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