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日々のつぶやき

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#映画館

「アバター2」の不振をもって洋画の低調を嘆く論調には、それだけではないという反論も可能ではないか。「泣ける」「推し」目当てに劇場へ行く観客に多様な価値観を受け入れる土壌が育っているかどうか、そのことを一度真剣に考えてみるべきではないだろうか。

3月13日以降の映画館ではマスク着用を個人の判断に委ねるとのお達しのメールが届いているが、しばらく周囲を見ながらと云う感じになりそうだ。管見の及ぶ限りでは、映画館で感染クラスターが発生したという報は見かけなかったので、映画館における換気の対策は奏功していると見て良いのではないか。

同じ映画を複数のスクリーンで公開するシネコンの飽和攻撃?により、映画館で見る映画が無くなる現象に見舞われている。ベルトコンベアー式で運ばれてくる話題作、人気作など一回見ればたいてい「十分」なのだから、もっと他の作品を満遍なくプログラムに組み込むべきだ。「作品」はコンテンツではない

「映画館だけで公開」を売り文句にしている映画(主に洋画)から漂う昭和臭に耐えられそうもない。レンタルビデオの全盛期に「この映画は公開1年以内にビデオ化しません」という宣伝をしていたけれど、奏功したのはむしろレンタルビデオ店だった印象があるので今回も多分(?)ムダに終わると思う。

「風の谷のナウシカ」(1984)のリバイバル上映は「マスクをつけて鑑賞する」という映画館のルールが、期せずして劇中設定(腐海の掟うんぬん)と合致する臨場感と緊張感を生むユニークな体験となっている。文字通りお金を払ってでも味わいたい劇場の経験としてひろくお勧めしたいところである。

映画館の座席も前後左右を一席開けるところまで距離が縮まって、次に縮めるのはどちらにするべきかという意見があっても良いとは思うのだが周囲で話題にする者もいないのでここで私見を述べておくと、余計なお喋りされるのは今は拙いので前後を開放して左右は最後に解除するのが望ましいと思われる。