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ジュニアアスリートの発育チャンスを逃さないために、スポーツ栄養士が公立中学校にお願い&検討してほしいこと

普段の食事指導では、「どれぐらい食べたらいいか」をアスリート個々人の年齢、体格、活動量などから摂取エネルギー算出し、「どう食べていくか」をアドバイスしています。
その際、1食あたりの摂取エネルギーが1000kcalを超えてしまうような場合、それを少し(1~2割)減らして『補食』として食べてもらっています。

※補食…不足しがちな栄養素(炭水化物、ビタミン、ミネラル、たんぱく質)を3度の食事以外で補う食事

その補食のことで今、壁にぶち当たっています。

ここ数年で中学生アスリートの食事指導をする機会が増えました。
それまでは高校生、大学生、社会人を対象とすることが多かったので、補食のアドバイスに困ることはあまりなかったのですが(大学生は金銭的に困ることが多いです…)、中学生の場合は学校に食事を持っていくことを禁止されていることが多く、必要量に対して明らかに摂取エネルギーが不足してしまうのです。

いくら「朝食をしっかり食べましょう」とは言っても、朝は食欲があまり無い人もいれば、しっかり食べたにも関わらず、登校した頃にはすでにお腹が空いている人もいます。
空腹状態=エネルギー源が不足している状態では、体の成長だけでなく、脳へのエネルギー供給も十分に行われず、学習効率も下がってしまいます。

こうした問題を解決してくれるのが補食なんですが、中学生の場合はそれが叶わない。
考えうるギリギリのラインとして、プラスチックタンブラーにプロテインパウダーを入れておき、お腹が空いたら水で溶いて飲んでね、とアドバイスするしかないのが現状です。

そこで、公立中学校の先生方にお願い、検討していただきたいことがあります。
アスリートに限らず、成長期まっただ中の中学生が補食を持参することの許可をいただきたいのです。

家庭の収入格差等、簡単に取り入れられない事情があることも十分にわかっています。
だからといって成長・発育の機会を奪うのも違うのではないかと思うのです。

もし、これまでに中学生の成長・発育をこのような視点で捉えていなかったのであれば、まずはその視点を持っていただきたい。そして議論の場を設けてもらいたい。更には許可をいただけるならこの上なく幸せです。

このような訴えをどこに発信すればいいのかわからず思わずnoteへ投稿してしまいましたが、何か良い方法をご存じの方がおりましたらコメントをいただけたらと思います。
(FacebookにDMでももちろんOK!)

また、こういった問題にぶち当たってた!なんだかよくわかんないけどいいんじゃない?と感じてくださった方は、記事をシェアしていただけると嬉しいです。

どうかどうか、この投稿が中学生のお子さんがいる保護者の方や公立中学校の先生の目に留まりますように。


スポーツ栄養士 後藤優子

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