見出し画像

「叱る」と「褒める」 どっちがいいんですか?

仕事柄でしょうか。
部下の育成について
タイトルのようなことを訊かれることがあります。

私の答えは
「どちらでもいいですよ。
 自分の得意な方をしてください。
 でもその前に、
 部下からの信頼を得ることにまず集中しましょう。」

信頼があれば、どちらでも受け入れられる

例えば
野球が好きな方は イチロー 選手を
サッカーが好きな方は 三浦知良 選手を 
イメージしてみましょう。

イチロー選手がやって来て、野球好きのあなたを指導してくれたとします。

その時、イチロー選手が、
怒鳴りながら指導しても、
優しく丁寧に指導しても、
きっとあなたは素直に受け入れるでしょう。

なぜなら、野球に関しては絶対の信頼があるからです。

一方で、
普段からあまり信頼のおけない、おじさんがやって来た場合。
イチロー選手と全く同じ指導を、
優しく丁寧にされたとしても、
あなたは素直に受け入れるでしょうか?

結局、信頼があれば、どちらでも受け入れられるし
信頼がなければ、どちらでもダメ 
ということになります。

厳しい の背景にある思い

「俺は昔あの先輩から厳しく指導してもらったからこそ
 今は一人前になれた。
 だから、俺も部下は厳しく指導して育てる。」

という考えも否定はしません。

ですが、
その時にまず考えて欲しいのは、
「あなたが部下の信頼をちゃんと得ているか?」
です。

以前にも書いたことですが、
昔は、仕事でも一緒に過ごす時間が多く、
また、飲み会や会社行事などで
仕事以外でも一緒に時間を共有することも多かった。

その結果、お互いの理解を得て、信頼が少しづつ増していく。
そのようなことも
あったかもしれません。

厳しい指導の背景にある指導者の思い も
長時間一緒に過ごすことで
徐々に伝わっていたのかもしれません。

でも今はそう簡単ではありません。

表面上の厳しさのみが相手に残ることが
増えたのではないでしょうか。

だから注意が必要です。

まずは相手の信頼を得ることから始めましょう。

信頼が不十分と感じているのなら、
丁寧に接することが無難かもしれませんね。

この記事が参加している募集

#人事の仕事

4,027件

#仕事について話そう

110,601件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?