Q&A: 回復期の矛盾が苦しいです
今回は頂いた質問に答えるnoteです。考え方の選択肢の一つとして参考になればと思います。
時間をかける
苦しい気持ちを言葉にして送って下さってありがとうございます。
回復を目指す摂食障害さんは、苦しみの矛盾から早く抜け出したいと思って回復期を迎えます。
なのに、回復までの道のりが険しいので「痩せている時の方が楽なんじゃないか?」なんて思ってしまう程、良くなる為の時間なのに苦しいんですよね。
今が苦しいから「どうにかしたい」でも、心が邪魔するから矛盾感に圧倒されてしまう。
私の言葉では、今の苦しい時間を早送りしてあげられませんが一つお伝えするなら「時間をかけていく事も大事」という事です。
今が辛いからどうにかしてほしいと思って言葉を送って下さっているのに力添えできなくてごめんなさい。
ただ、沢山悩んで葛藤して。矛盾を納得に変えていく。「健康の大切さ」を見つけていくのも回復の過程だと思っています。
健康の大切さに「納得」できなければ、体が回復しても心の矛盾に苦しんでしまうんです。
怖いけれど、食べる意味。変化は嫌だけど、受け入れる意味。
これって、私やお医者さんがどれだけ力説しても、質問者様自身が実感してもらわないと、心をコントロールできるのは質問者様だけなので、難しいです。
で、納得するには時間が掛かって当たり前なんです。できる事はやってみてるし、頑張って食べてる。でも病気だから不安になるし、怖くもなる。自然な感情だと思います。その積み重ねで、自分と闘う毎日から納得の理由を見出していく時間なのです。
この前までは、食べられなかった物が食べられている。これもいいじゃない!! 案外、大丈夫。 と、思えるのは食べてみた自分の勇気のおかげです。
まだまだ怖い食べ物やルールがあると思いますが、まずは今日まで出来た事、変わった事。回復期を迎えた自分の心に自信を持って頂きたいです。
時間をかけて、ゆっくり出来る事も変わって、その都度「悩みや不安」も変わっていると思います。
悩みの苦しみに自分の達成が曇ってしまいますが、今悩めている事も摂食障害の渦中では、考えられなかった事だったりしませんか?
今の悩みも、頑張り続けた先の自分には違う悩みに変わっていて消えているはずです。
質問者様は何も間違えていないです。今のまま、出来る事を回復の目的の為に重ねていって下さい。
心の問題に寄り添う
どうしても目の前の「食べる」とか「変化の恐怖」に心の問題に寄り添う「心の隙間」がなくなってしまうと思います。
これを「余裕がない」とも表現できます。治療期間なので、自然な事ですが意識したり、心がける事も練習だと思って寄り添う思いやりを持ってあげませんか?
質問者様の心の苦しみの原因として、私が気になったのは質問の文中にあります「情けない・努力できない・頑張れていない」などの言葉です。
摂食障害から回復しようと思えただけでも、素晴らしい事だと思うし。行動に移して、考えて悩んでいるのも前進じゃないですかね?
出来ない事ばかり数えていたり、理想や期待通りにならない自分に嫌気をさしたり。それって、これからの自分も疲れてしまう心の問題ではないかなと思います。
これからも、心配事や悩みってあると思います。その度に自分を責めるんじゃなくて、ちゃんと問題に向き合って自分にとって良い選択ができる自分になってあげた方がいいと思いませんか?
頑張れていない事が問題なのではなくて、頑張っている事を見つけてあげられない心の問題です。
人に助けを求めることも、そこまで酷く落胆するような行為じゃないと思うんです。でも、情けないと思っていらっしゃる。今までもそうやって考えてきて、頼ったり、甘えたり出来なかったから、沢山の苦しみを抱えてきてしまったんだと思います。
今抱いている悩み、悩み方こそが、摂食障害の発症の原因である「心の問題」です。それをそうやって解決していくか模索する事に回復期の意味があると思っています。
私では選択肢の提示くらいで、毎日の生活の中で自分の本音や問題点に寄り添えるのは質問者様自身なのです。
最後に
これからも、苦しい回復期は続くと思います。でも、苦しいのは回復しようと頑張っている証なのです。
何も変わらなくて、何もしていなかったら?何も苦しくないはずなんです。頑張っているから苦しいのです、矛盾のようで、シンプルだって思っています。
気軽に相談してください。応援しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?