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読書日記*言葉の力を知る『本日は、お日柄もよく』原田マハ

言葉は、その場の空気を一変させる。

この本は、伝説のスピーチライターの祝辞に衝撃を受けた主人公が、スピーチライターという道を選んで悩みながらも進んでいく、お仕事小説。

わたしはこの本を読んで、ますます言葉というものの力を知った。
言葉にはチカラがあって、人を感動させ、勇気を与え、生きるチカラになる。

最近のわたしは、こうやって毎日、書いている。
言葉を、組み合わせて、伝えることが難しくて、勇気がいって、でも、誰かのこころに響いてくれているかもしれないと、書く。

たぶんいろんな人の言葉が響いたからこそ、それをまた誰かに伝えたいのだと思う。

どんなに書いても読んでも、広く一般的に受け入れられない限り、言葉の効力って限定的なもんだろ。言葉っていうのは、操れなきゃダメなんだ、って、おれも最近ようやくわかってきた。

『本日は、お日柄もよく』(P145)

とっさに出た言葉が、とんでもないことになったりもする。
noteも誰も読んでないからと、ぐちばかり書いても、じぶんが楽しくない。言葉を操るって、やっぱり一般的に受け入れられたいという思いがあってこそだと思う。

人間は、言葉を道具のようにつかって生きている。
武器にもなれば、薬にもなる。
言葉で人を殺せると思う。
そしてつらいときも悲しいときも、言葉があれば生きていける。

なあ、久美ちゃん。困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。
どうだい?そんなに難しいことじゃないだろ?だって人間は、そういうふうにできているんだ。
とまらない涙はない。乾かない涙もない。顔は下ばかり向いているわけにもいかない。歩き出すために足があるんだよ。

『本日は、お日柄もよく』(P332)

言葉を意識してコントロールすれば、じぶんがコントロールできる。
それはじぶんにありがとうを言うこと。
そして、だれかに、感謝すること。それを伝えること。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

↓言霊(ことだま)は宇宙に届いてじぶんにかえってきます。



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