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毒親物語・外食で注文してはいけないもの3選

この年齢になってまでもナンだけど、アタシには母親の教えというか、家の教えで「外食において注文してはいけないもの」が存在している。

貧乏性なのか、貧乏なのか、わざわざそんなものを外で食べなくていい!って、謎の理論を振りかざされて外食で食べたい物を注文できなかった苦い思い出。

今でいう「毒親」感満載なんだけど、当時はそんな言葉なかったしね、気づかなかったわ。

■チャーハン

焼き飯というか炒飯というか。
卵炒めて、ご飯入れて、ネギとか焼き豚とか炒め合わせた米料理。

これって、うちでは「冷蔵庫の残り物の野菜や練り物で作った料理」であって決して外食では食べてはいけないものだった。

最近、日高屋とか王将くらいでは頼めるようになったけど(ミニに限る)
炒飯に1,000円近く出したり、フルサイズのチャーハンを注文するのって悪いことしてる気がして、やっぱりどこか気が引ける。

■焼きそば

これも、主にチャーハンと同じ理由。

家にある残った野菜や練り物(肉じゃない)で作るもの、って感じで決して外食で注文すべきものではない、って教えられてた。

家だと、目玉焼きのっけたりして、なんならお店のより豪華に見えてたけどね。

外のお店や屋台で頼むことは、まずなかったのだけど、先日居酒屋で一緒に呑んだ友人が注文したのよ。

わ!お店の焼きそば!とか思って。
めちゃくちゃ美味しかったよね。

目玉焼きは乗ってなかったけど、ソースが香ばしく、お肉はジューシー、紅ショウガがアクセントで。

なんだ、さっさとトライしておけばよかった。

■具のないパスタ

ここまで書いてなんか笑えてくる。ホントどんな教えだったんだよ。

小学生くらいのとき、母親と市街地に買い物に行った帰りによく「ピエトロ」に連れて行ってもらっていた。

「好きな物食べていいよ」って言うからバラエティに富んだメニューの中から、いつもとは違うもの食べてみたいな~って「ペペロンチーノ」とか「たらこパスタ」とか「ジェノベーゼ」とか食べたい!って言ってみるんだけど
「そんな具のないパスタ、外で食べなくてよろし」とか言って、
結局いつも「茄子とトマトのなんちゃらパスタ」みたいの注文させられていた。

かといって、家でペペロンチーノとか出てくるわけでもなく、本当にどんな味のものなのか知らずに大きくなってしまった。

大人になって、職場近くにあった「あるでん亭」で初めて「ペペロンチーノ」食べましたよ。

注文するときすっごく勇気が必要だった。
こんな具のないパスタ、注文していいのかなホントに。お天道様見てるよね、きっと。

初めてのペペロンチーノ、びっくりするくらい味がしなかった。
なんだこれ。
しかしこれも経験だよね。

「好きな物食べなさい」と言われて、具のないパスタを選ぼうものなら、絶対言われる「そんな具のないパスタ、外で食べる必要ないでしょ」

これ、今、母親と食事に行っても120%言われると思う。

こんなところから「親(人)の顔色伺って自分の好きな物すら注文できない自分」が出来上がるんだな、って今更ながら感じた。

これからは、少しずつ自分を解放していこうと思う。

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