子宮筋腫36個摘出記録(③手術当日・直前準備編)

最大のもので8.8cmの子宮筋腫36個を、腹腔鏡手術&約10cm小切開で摘出した。記憶が薄れる前にまとめておく。

エンターテイメント性の薄い体験記なので、子宮筋腫手術を検討している方の参考にどうぞ。

①入院までの経緯編はこちら
②入院初日編はこちら
③手術当日・直前準備 編はこちら
④手術当日・手術室〜術後 編 はこちら
⑤手術翌日 編はこちら
⑥手術二日後 編はこちら
⑦退院日 編はこちら
⑧退院二週間後 編はこちら
【番外編】入院持ち物編はこちら

さて入院2日目、手術当日。手術は13時開始予定。
早く目覚めたが朝は絶食、ただし水は9時まで飲んでOK。
前日夕方に飲んだ下剤は、夜中に少しおなかがグルグルしただけで効果は無かったので少し心配。
手術中、麻酔で寝てる間にウ◎コ漏らしたりするのかな…仮に漏らしたとしても、お医者も看護師さんも絶対に本人に言わないでいてくれるだろうから、永遠の謎になるな…。

そんなことも考えているうちに、シャワー可能時刻の午前8時30分になったので、シャワーを浴び、前日に午前9時までにやっておくよう指示された準備を始める。
・前日に渡された手術着に着替える。(下はショーツのみ)
・麻酔中に装着されるT字帯と夜用ナプキンをサイドテーブルに置いておく。
・術後に体に掛けるタオルケット(術後は体が炎症反応で熱が出て暑くなり、備え付けの掛け布団はNGらしい)を窓際デスクに置いておく
・髪をヘアゴムで少しゆるく横結びにする
・医療用着圧ソックスを履く(術後長く横になりエコノミー症候群のようになり血栓が起こる可能性があり、その防止のため)
・術後動けない間に看護師さんから飲ませてもらう水を、ストロー付き介護コップに移して保冷庫に入れておく
・財布、ICカード、スマホなどの貴重品を貴重品入れに保管する(鍵は手術前に看護師さんに渡す)

また、術後はどの程度自分の世話ができるかわからないので、替えのショーツやナプキンを、透明ジップロックに入れて看護師さんが一目でわかるようにデスク上に出しておいた。介護してもらうかもしれないからさ…

医療用着圧ソックスは白い薄手のもので(写真撮り忘れた)、足の爪をチェックできるよう足の裏側に穴が開いている。膝までの長さのハイソックス。術後ずっと横になるので、エコノミー症候群のように血栓ができてしまうのを防ぐためとのこと。
普通のハイソックスに比べるとかなり履きにくいが、普段からむくみ防止の着圧ソックスを履いていたのでスムーズに履けた。
初めてだと大変かもしれないので、もし家に着圧ソックスがあれば一度試しておくのがいいかもしれない。

午前9時過ぎに看護師さんが来て、持参薬の服薬と検温や血圧のチェックなど。
昨日飲んだ下剤の効果無かったんですが…と申告したら、大丈夫ですよ〜効果ない人の方が多いんです!とのこと。手術中にウ◎コ漏らしても気にすんなガハハ!なスタンスで突撃することが決定。結果は永遠の謎にしてね…。

普段からあまり水を飲まないので朝6時半に水を飲んだきり喉が渇かず、すっかり忘れたまま飲水リミット9時を向かえていた。
最後に水を飲んだのが6時半と伝えたら、あらそんなに早く!では点滴を早めに10時半頃にしましょうね!とのこと。(これが正解だと後からわかる)

午前10時半過ぎに朝から担当してくれている、若い看護師さんが点滴を刺しに来た。
私の血管は細く見えにくい。献血ルームではあまりの見えなさに挫折されたことがあるくらい。
普段の貧血治療の定期採血では必ず「採りにくい血管で、よく細い針を使ってもらってます、左の真ん中あたりが取りやすいそうです」と伝えて、なんとか採血している。
今回もその旨を伝えたら、若い看護師さんはえっ!と動揺(かわいい)。記憶ある限り人生初めての点滴なのだが、点滴針は通常の採血針より太く、ただでさえ刺しにくいらしい。

若い看護師さんは、慎重に慎重に左腕に刺してくれたが、刺した針付近を触ってみたら液が血管からもれて周囲に溜まっているのが一瞬でわかった。あっこれ漏れてますと言い、すぐ抜いてもらう。
たまにいらっしゃるんです、血管が針に負けちゃう方…とのこと。針が血管に入るものの、血管が細く針が貫通してしまうらしい。

若い看護師さんは、ごめんなさいごめんなさいと謝ってくれて、先輩を呼んできた。朝食を食べていないせいで腕が冷えていたので、電子レンジ湯たんぽをもってきてくれて、それをしばらく抱き締めて腕を温めてから、さっきとは反対の右手に先輩の2回目チャレンジ。失敗。また液が漏れる。
左腕に戻して、3回目チャレンジ。成功!
よかったよかった!何度も痛い思い入れさせてごめんなさい!と謝ってくれた。私の血管が気合い足りないのがわるいんで、謝らないでくださいね、ありがとうございますと返して、一件落着。

と、思いきや。
20分後に点滴液が全く落ちていないのに気づく。
ナースコールすると、若い看護師さんが来て、本当ですね…こんなことあるんですね…と困りながら言い、今度は看護師リーダーさんを連れてきた。百戦錬磨のオーラがにじみ出ている。

また腕を温めなおし、リーダーがベテランの手つきで右腕に4回目を刺すも失敗。左腕に5回目を刺すも失敗。さすがに何度も痛い。

困り果てた看護師リーダーさんは姿を消し、しばらくして、「ドクター連れてきました!!」とついにザ・技術系な雰囲気の男性ドクターを連れてきた。
私の血管は、若い看護師さん→先輩看護師さん→看護師リーダー、と次々に撃破して、ついにラスボスのドクターを召喚、真打ち登場である。全然よくない。

ドクター、右腕に6回目チャレンジ。失敗。いけると思ったのになあ…と残念がっている。残念です…!と私が返したら無言。プライドを傷つけたかもしれない。
そしてドクター、私の一言が火をつけたのか、入魂の7回目チャレンジ。成功!
私はやったー!と声をあげ、囲んでた看護師さんたちからも拍手。
ドクターは、本気を出せばこんなもんですよとでも言いたげな背中で颯爽と去っていった。あー痛かった。

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この時点でなんと12時50分。点滴刺すのに2時間以上かかった。手術開始予定は13時。午前中の手術が重めなので、多少遅れるでしょうと言われてはいたけど、わりとギリギリだ。
腕は、この時は小さな刺し傷がいくつもあるだけだが、数日後にはシャブ中みたいな内出血だらけの腕となる。
血管が細い人は点滴覚悟してください…。

画像1

(数日後にはこうなる)

ほっとしていたら、13時20分に看護師さんが来て、13時35分開始に決まりましたので最後のトイレに行っておいてくださいとの連絡。

用を済ませて緊張して待つと、看護師さんが迎えにきて、貴重品入れの鍵を渡し、点滴台を押しながら二人で歩いて手術室へ。
緊張します…!など話しながら、業務用通路とエレベーターを使い、地下の手術室フロアに降りる。

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腰痛や子宮筋腫の治療代になります。