見出し画像

【今日お土産あるよ!】これからもそうして私を喜ばせてよ


昨日は新婚生活が始まって初めて、
夫が友人と夜ご飯を食べに出掛けて行きました。


新居で1人で晩御飯を食べるのは初めてで、
なんとなぁく、ちょっぴり、
「やっぱり寂しいなぁ」なんて思ったりして。

昨日は両親とテレビ電話を繋げてご飯を食べました。


するとテレビ電話越しの母が、
「デザートは家にあるの?」と。

実家にいた頃、母は必ず家にアイスやフルーツを常備してくれていて、晩御飯後にそれをデザートとして食べるのが私の楽しみだった。


だけど新居に来て、デザートを食べる習慣は無くしてしまった。

なんかこのまま続けてると太りそうだな〜なんていうぼんやりした理由で。


ダイエットでデザートないんだ〜と母に伝えると、

「さびしいね。」

と母は言う。



そう言われると、もっと寂しくなるじゃん。



「夫くんにアイスでも買ってきてもらったら?」と母。


う〜ん・・・・・・
それもありっちゃありだけど、
友達と楽しくご飯食べてるしそんなことで連絡するのも・・・
帰りも遅いだろうし・・・
別に頼むほどでもないかなぁ・・・なんて思って、

考えてみるよ、とだけ伝えてテレビ電話を終えた。



そのあと何故かずっと、母の
「寂しいね」の一言が心につっかかって。

実家にいたときは気にせず食べたのになぁ・・・
代謝も落ちてきたし毎晩食べてたら太るよなぁ・・・
それに毎晩食べてたら食費もなぁ・・・

なんてことを1人モヤモヤモヤモヤ考えて。



そうこうしていると、
夫が帰ってきた。

ガチャンって鍵が開く音が嬉しくて、
ベッドを飛び出して迎えに行った。


「あれ(๑╹ω╹๑ )!!起きてたのまにょちゃん(๑╹ω╹๑ )!!」

いつもと変わらずニコニコ笑顔の夫。


ニコニコ笑顔の夫の手には
ビニール袋がぶら下がっていて。

「まにょちゃんにお土産があるんだぁ〜(๑╹ω╹๑ )ニマニマ」

とニマニマする夫。


「はいこれ(๑╹ω╹๑ )!!
この前好きって言ってたでしょ〜(๑╹ω╹๑ )」

と、私に差し出してきたのは、


私が実家でよく食べていた白くまアイスだった。



時間は23時。
こんな時間に食べたら太るじゃんね。
ダイエットしてるんだから私は。
この前言ったよね。聞いてたよね。


そんなことは心底どうでもよくなって、


「ありがとうううううううううううううううう(;ω;)!!!!!!!!!!!」と全身全霊で喜びを表現してアイスを食べた。

実はこんなことがあってさ、
デザートがないことが寂しくなっちゃっててさ〜
なんて夫に話していると、

「えぇ〜そうだったの(๑╹ω╹๑ )??
お母さんはデザート食べてたの(๑╹ω╹๑ )??」

と、いつも通りニコニコニコニコして
私の話を聞いてくれる夫。


私が欲しかった幸せは今ここにあって、
その幸せがあまりにも優しくて温かくて柔らかくて。
この幸せに包まれて食べる白くまアイスは
一段と美味しくて。

私が望み、憧れていた幸せの形は
間違っていなかったんだって、
そう証明してくれる夫。
結婚後も、私が望んでいた通り
この幸せの供給を続けてくれる夫。



今ちょうどNetflixで韓国ドラマの「セレブリティ」を見てるんだけど。

そのドラマでは、
「お金」「権力」「地位」それらが
人間としての存在価値やレベル、幸福度合いを評価する
SNS世界を生きるセレブたちを描いていて。


こんなことが幸せの価値観だなんて
かわいそうだなぁ・・・とも思ったけれど、

ちょっとわかる気がする、と思ってしまう自分もいて。


私も過去に、同じ経験をしたことがある。


父が良かれと思って買ってくれたブランドバッグを、
「こんなもの持ってるんだ」とさりげなく友人に自慢したことがある。

「見て、私こんなの持ってるんだ、すごいでしょ。」と口では言わないけれど、それを伝えたかった。

父がくれたことはもちろん、
いいなぁ〜まにょちゃんのお父さんは優しいなぁ〜なんて言われることが嬉しくて、その後も自分で買ったもの、両親から貰ったものをさりげなく写真に映り込ませてSNSにアップしたこともあった。


それら全ての過程が、
私の「幸せ」だった。


年齢を重ねて、
ある程度のハイブランドバッグやジュエリーを手に入れた後にやっと、

それらは「必要だけどたくさんはいらないもの」として
私の中で綺麗に整理がついた。


たくさん持つことより、
本当に気に入ったものを長く使うことに価値を見出した。

自慢することより、
それらがファッションの中で主役にならない自分になる必要があると感じた。

ハイブランドを背負うあらゆるプロたちが、
デザインを考え、素材を考え、
職人が一つ一つ丁寧に作り上げられてきた過程を
見えずとも見える努力をしようと思った。



そして出会ったのが夫だった。


彼は普通のサラリーマンで、
年収も特別めちゃくちゃ多いというわけではない。

だからハイブランド品をノリと勢い、気分の高揚でポンっと後先考えず購入するようなことはできない。


だけど、
欲しい物はしっかり厳選すれば過度に購入を我慢することもないし、
ガスや水道、電気だって、ちょっとの節約を気に掛ければそれでいい。
食事だって、割引シールに目をこらすことなく、
それこそたまにはアイスでも食べますか?だって叶えられる。



そんな環境の中に、

「お土産あるんだ(๑╹ω╹๑ )」

とニコニコ笑う夫という人がいる。


白くまアイスって今200〜300円くらいかな。


この数百円で、

私の寂しさは消え去って、
嬉しさは倍増して。
これが私の幸せなんだと噛み締めて、
これを幸せの定義として位置付けた自分が誇らしくなって。


友達といくら楽しく過ごしても
仕事の疲労感も相まって早く帰りたかっただろうに。
その疲労感の中私のことを思い出して
コンビニに寄って、
私が好きだと言っていたアイスを買って。


夫はいつも私に、
心を柔らかくもみほぐしてくる、
今まで経験したことのない幸せを与えてくれる。


その幸せを受けた私は、
今よりより良い人になれる気がする。



ねぇねぇ夫さん。


私もあなたのために

もっといい人でいたいな。

もっと優しい人でいたいな。

ずっと隣で柔らかく笑っていたいな。



だからさ、これからもずっとさ、

白くまあいすのようなやさしさで

私を喜ばせてよ。



まにょ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?