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複雑系であるこの世界

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健康とは?人間とは?何が善で何が美しいのか?何がほんとうなのか?わかったつもりになるそばからあらわれる違った姿。 世界はほんとうに複雑系で、だからこそ不思議で素晴らしい。
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2023年4月の記事一覧

国の牽引者は、市井の人とは違うのに…

国の牽引者は、市井の人とは違うのに…

先週、ある講義を受講した。
その中で、非常に驚き、かつ納得し、目から鱗が落ちた話がある。

霞が関の官僚は、「日本国の為に」と身をなげうつ意志をもっているから入省(入庁)した、というわけではない。
「ゴールドマン・サックスにしようかなあ」「それともメガバンクにしようかなあ」「国家公務員がいいかなあ」………と、就職先の候補のひとつとして検討し、応募し、その結果として霞が関にいる、という指摘だ。
だか

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自転車のヘルメット着用努力義務呼び掛けキャンペーンに思うあれこれ

自転車のヘルメット着用努力義務呼び掛けキャンペーンに思うあれこれ

自転車のヘルメット着用が努力義務になって、ヘルメット未着用時の悲惨な事故の報道が増えた。
そういう報道に接すると、自分が、家族が、ちかしい人が………そういうめにあったら…誰かをそういうめに遭わせたらと、心配でたまらなくなる。
でも…。
これはなんだか、おかしいのではないだろうか。

そもそも、自転車を車道に追い出したことはどうなのだろうか。
狭い車道、自動車やバイクがひしめく車道に。
歩道を全力疾

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この社会に生きて…

この社会に生きて…

マイナンバーカード、2月末日近くなると取得申込み者が殺到したそうで、
その現象は、
税金が原資であるポイント目当てが多数であったのかとも見える。
国が太鼓判を押して勧めている事業であるし、申し込まれた方々に躊躇はなかったことだろう。

カード取得者は約8割らしい。
取得していないと言うと、変わり者扱いだろう。
自分の方から話題にすることはないから知らないけど。
わざわざ話題にして、相手を困惑させる

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上から降ってくる言葉が

上から降ってくる言葉が

上から降ってくる言葉が、
文句の付けどころをみつけにくい正論で
一見美しい言葉であるとき、

気をつけろ、と思ってしまう。

間違ったことは言っていないようでも
あまりにあたりまえの良識を言い立てるような
いい人でありたい気持ちをわざわざ刺激するようなスローガンは

なにかほかに、この一見美しい主張のうらに目的があるのだろう
と、思えてしまう。

導入するときはそろりと
次第にあからさまに
なにも

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子供の脳科学の視点からの「マスク」について

子供の脳科学の視点からの「マスク」について

数日前にとても貴重なお話を聞きました。
京都大学大学院教授の明和政子先生のお話です。

明和先生は脳科学者でいらっしゃって
文部科学省の学術審議委員もなさっておられる先生です。

「就学前の子供の育ち」を
脳科学の観点からお話してくださいました。

様々なお話を聞かせていただいたのですが
その中でも衝撃的だったのは
子供の脳神経細胞は刺激を受けた他の神経細胞とつながって
ネットワークを作りながら発

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子ども家庭庁発足に思う

子ども家庭庁発足に思う

子ども家庭庁が発足した。公共放送のニュースでは、早速にかまびすしい。
子どもを育てるストレスや辛さに対するサポートで、負担軽減を図るらしい。
いつものことだが真正面からニュースに向き合うと平静ではいられなくなるので、聴き流しながらつぶやく。

子育てがストレスストレスと言うけれども、その言葉が当事者のストレスをより増幅していることに気づいているか?

現在の子育てに於ける、いちばんとまでは言わない

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