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アリペイ(Alipay)を使うと、何ができる?QRコード決済だけじゃないよ

  要旨:本稿では、アリペイの機能、つまりアリペイでできること、を紹介します。QRコード決済が代表とした色んな買い物、料金支払いができること、信用スコア、融資やクレジットカードやマネー・マーケット・ファンドへの投資などについて詳しく説明します。

  こんにちは、中国出身、東京在住のマンゴーさんぽです。

  最近、日本ではPaypayの「100億円あげちゃう」キャンペーンのおかけで、QRコード決済が人気になってきた気がします。私もPaypayで高い買い物しようと思いましたが、買いに行く前にキャンペーンが終わってしまいました😂

  QRコード決済アプリといったら、中国のアリペイ(Alipay)とウィーチャットペイは、すでに知られていると思います。中国人観光客の増加とともなって、今はローソンやデパートなどいろんなところで使えるようになりました。

  実は、アリペイはQRコード決済という機能だけではなく、金融の機能や信用スコア証明書の機能もあります。以下は、「消費」、「信用」、「金融」、「その他」の4節に分けて紹介します。

Ⅰ 消費

  簡単に言うと、消費者として使える機能です。QRコード決済でお店で支払える以外に、クレジットカードの返済、電話料金、水道光熱費や電気代の支払いができます。最近は、私の地元の交通系ICカードのチャージもできるようになってびっくりしました。その他に、映画館の映画チケットを買えたり、中国版Uber(滴滴出行、DiDi)の予約ができたり、出前を読めたりしています。アリペイが使える店舗や屋台が多くて、アリペイがあれば、なんでもできると言っても過言ではないと思います。今年の2月に実家に1週間くらい帰省しましたが、現金を一回も使わなかったです。ちなみに、アメリカに2週間ぐらい滞在した時にも、クレジットカードで支払って、チップを払う以外に、現金を使わなかったです。

Ⅱ 信用スコア(芝麻信用分)

  中華IT最新事情が説明したように、アリペイの信用スコアが5つの観点から人の社会信用を評価する(http://tamakino.hatenablog.com/entry/2018/05/30/080000)。実際に、もともと「社会信用」というのは銀行が評価するもので、もし銀行からお金を借りて、締め切りまで返済しないと、銀行がその人の口座を凍結したり、ブラックリストに登録したりすることがあります(もちろん裁判所に訴えてから合法的にそういう行為を取ります)。ブラックリストに登録されたら、新幹線や飛行機チケットを買うことができなくなります。

  しかし、アリペイの信用スコアはそういう機能がないと言われています。信用スコアが高いほど、たくさんのいいことができます。例えば、アリペイに融資機能があって、融資可能額が高くなります。私は一番興味を持っているのは、750点を超えると、カナダの旅行ビザ申請に銀行の残高証明書がいらないことです。まず説明しておきたいのは、中国人にとって、どの国に旅行しに行きたくても、ビザが必要であることです。もちろんタイやマレーシアは現地の空港に着いてそのままビザもらえるようになったのですが、日本、韓国やアメリカ、ヨーロッパはビザの申請が厳しいと考えられます。その中に、銀行の残高証明書が一番大事だと言われています。

  私のスコアがちょうど750点で、嬉しい限りですwカナダの旅行ビザを申請しに行ってきます!

Ⅲ 金融

  Ⅱで言及したように、アリペイから融資できます。「蚂蚁借吧」というのをクリックすれば、このような画面が出てきます。

  私は18,000元(日本円に換算すると300,000円相当)を借り入れることができます。利息は一日0.045%で、一ヶ月間およそ1.36%、一年間17.85%です。やっぱり高いですね(高いと思います…

  借入以外にも、クレジットカード機能相当の「花呗」というのがあります。「花呗」という言葉は「(お金を)使おう」、「買おう」という意味があるので、いい名前だなと感じました。これはすごく便利です!なぜなら、私のイメージとして、銀行のクレジットカードを申請するのはすごく手間かかって、審査に通りづらいです。公務員や正社員みたいな、ちゃんと給料の証明書がある人はすぐ降りるのですが、出稼ぎや非正規雇用者たちはクレジットカードをもらえない人が多いです。でも、消費を促したい企業としては、これを解決しないといけないんですね。これは、社会主義(官僚主義)と資本主義の矛盾かなと感じています。いいことは、今銀行の審査が緩くなっていることです。

  もう1つの便利な機能は、インデックスやマネー・マーケット・ファンド(Money Market Fund、MMF)に投資できます。マネー・マーケット・ファンドは、基本預金みたいなもので、いつでも現金に変換できて、リスクがほぼゼロで、金利が普通の預金よりも高いことが特徴です。アリペイの「余额宝」もこれの一つです。10年前くらいに、アリペイはこの機能を宣伝するために、金利を8%に設定したことがあります。預金感覚で8%の利息がもらえるなんて夢みたいですwちなみに、その時、中国の国有銀行の1年間の定期預金の金利は5.5%くらいでした(たぶん)。本当に幸せでしたwその後どんどん下がって、2年前はまだ4%くらいあるのに、今は2.558%です…他の証券会社のマネー・マーケット・ファンドに投資したほうがいいですよ。インデックスは…米中貿易摩擦のせいで、とんでもない低い位に落ちているのです(´;ω;`)ウゥゥ落ち続いていますよ…

Ⅳ その他(顔認証で支払う、森林づくりに寄付金)

  中国では、QRコード決済よりも、顔決済が始めたらしい。顔認証の機械が導入されて、顔認証だけで支払えるなんて面白すぎます。でも、これは今年の夏に出た新しい機能で、私はまだ体験したことがないのです。来年2月に帰省する時に体験しようと思います。今日(2018/12/27)のニュースによると、顔決済のアプリ「蜻蜓(トンボ)」がリリーズされて、このシステムが北京に全面導入されたそうです。あっ、早く帰りたいです!(ニュース参考:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1621008104992822942&wfr=spider&for=pc)

  森林づくりに寄付金(蚂蚁森林)は昔からある機能で、買い物や決済の金額によってエネルギーがもらえて、一定の量に足りると、リアルの所で、木1本が植えられるということです。

  これからも機能がたくさん増えると思いますので、ワクワクしています!

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