manami|宗像自然農園|fluke wool crafts

貧困とコーヒーの関係に興味を持ち、コーヒー業界に入る。ルワンダでコーヒー農家支援に関わ…

manami|宗像自然農園|fluke wool crafts

貧困とコーヒーの関係に興味を持ち、コーヒー業界に入る。ルワンダでコーヒー農家支援に関わったのち、デンマーク・ドイツの有機圃場、パーマカルチャーガーデンを視察。現在は、耕作放棄地にて自然農畑を育んでいます。冬の間には羊毛作品づくり、毛糸の手紡ぎをしています。

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冬の間の羊毛仕事|fluke wool crafts

デンマークでの羊飼いさんとの暮らし。 800頭の羊たちと荒野を歩き、糸を紡ぎ、衣をつくりあげる。 羊たちと暮らした時間は、土とつながる手仕事の美しさをおしえてくれました。 草を食み、あたたかな羊毛を分けてくれる羊たち。 この羊毛の持ち主はいまも元気に暮らしているだろうかと、そんなことを考えながら、冬の間に作品づくりをしています。 大量生産・大量消費の時代で傷つき、失ってきたものを守りたいという想いを込めて。 強力な薬剤や機械を使わない代わりに、手を使い、時間をかけることで

    • 畑をはじめて半年が経ちました

      はじまります、からあっという間に時間が過ぎてしまいました。 自然農畑に種を降ろしはじめた3月末頃から、約半年間を振り返っていきます。 まずは草刈りから。草は味方、と思いながらも、やはり厄介に感じる強者も多く…半年が過ぎても、葛や野薔薇、笹などはまだまだ逞しく生えてきます。 できるだけ石油資材に頼らない方法で野菜づくりをしたいと思い、夏野菜の育苗にはセルトレイを使いませんでした。 木枠の育苗箱での育苗は、地面と通じているおかげか水分を保つことができるので、ほとんど水やりをせ

      • 宗像自然農園、はじまります

        約一反の耕作放棄地をメインに、これからおよそ100品目の野菜やハーブ、お花、果樹の栽培をしていきます。 前年にユンボなどで踏み固められた場所では土も粘土質で固まっているため、畝立てをしました。 20年以上耕作放棄地になっていた場所は、笹などの地下茎は多いものの、腐葉土もできあがっていたので、そのままの状態で不耕起栽培にトライします。 できるだけ土に還る自然素材を使いながら、循環を大切に、食を育んでいきたいと思います。 畑の様子は、Instagramにて更新していくので、

        • デンマークで羊飼いになりました

          ドイツで2ヶ月間過ごしたあと、デンマーク西部にて約1ヶ月半、羊飼いの方のお手伝いをしていました。 そこでは約800頭の羊を飼育しており、羊たちは荒野の管理をするために大自然のなかで放牧されていました。 こちらでお手伝いをするまでは、羊はメリノウールのイメージが強く、白くもこもことした毛質しか知りませんでした。 Spælsauは色合いも豊富で、表面の毛質はロープになるほど強く、昔は海賊船の帆にも使われていたそうです。 1ヶ月半の間で、羊たちの荒野での誘導から、原毛の選別を

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        • fluke wool crafts
          2本
        • 宗像自然農園
          3本
        • デンマークの暮らし👩‍🌾
          5本
        • ビギナー百姓
          3本

        記事

          ドイツのパーマカルチャーガーデン

          デンマークに滞在していたとき、Workawayというサイトを通して住み込みでボランティアをしていました。 あるとき、ふとドイツの検索をしてみたところ、デンマークよりもパーマカルチャーを実践しているホストが多いことに気がつき、すぐに2ヶ月間ドイツに行くことに決めました。 ドイツではパーマカルチャーを取り入れた暮らしをしている3家族のお宅で住み込みをさせていただきました。 それぞれに、自分たちの暮らしに取り入れやすい方法で環境負荷の低い暮らしを実践されていて、こうしなければな

          ドイツのパーマカルチャーガーデン

          自然農の畑づくりをはじめます@福島

          (noteの更新が滞っている間に、帰国しました) わたしの地元は、どんどんと高齢化が進み、耕作放棄地や放置林が多くなってきました。 祖母の使っていた田畑も10年以上使用していないところがほとんどで、現在は草木が生い茂っています。 ルワンダでの暮らしを経て、環境負荷の低い農業の必要性を痛感し、先日までデンマークとドイツにて有機圃場、パーマカルチャーガーデンを見学しながら実際に働かせていただいてきました。 来春からの畑づくりに向けて、現在は耕作放棄地の草刈りをスタートしたと

          自然農の畑づくりをはじめます@福島

          エコビレッジ - Permatopia(パーマトピア)

          デンマークで2ヶ所目に滞在したのは、コペンハーゲンから2時間ほどの場所にあるエコビレッジ “Permatopia” 。 下記、レポートより抜粋した内容です。 ***** ■コンセプト 現代的・持続可能・自給自足・子どもに優しい住宅および農業コミュニティ。 Permatopiaは、自給自足することを目的としている(2018年には、EUのサステナブルエネルギー賞を獲得)。 ■歴史 元は農地として利用されていた敷地だったが、所有者の男性が他界され、妻の女性が管理に困っていたとこ

          エコビレッジ - Permatopia(パーマトピア)

          ビギナー百姓になった理由

          今回、PROJEK WASTEという団体の方にわたしがビギナー百姓になることを決めたわけを記事にしていただきました。 【 MISSION of PROJEK WASTE】 -To protect and sustain the marine ecosystem through nature conservation, waste reduction, and environmental education. -自然保護、廃棄物削減、環境教育を通じて海洋生態系を保護し、維

          ビギナー百姓になった理由

          エコビレッジ - Svanholm(スヴァンホルム)

          いま暮らしているのは、コペンハーゲンから電車で約1時間半ほどの場所にある、”Svanholm”というコミュニティ。 1978年に創立された、エコビレッジのパイオニアと呼ばれている場所です。 数組の家族が貴族の住んでいた土地と家を買い取ったところからコミュニティがはじまったとのこと。 現在は約150人の人々が暮らしていて、世界中からボランティアもやって来ます(わたしもボランティアとして週30時間の畑仕事をして、住居と食事を提供していただいています)。 いまボランティアとして暮

          エコビレッジ - Svanholm(スヴァンホルム)

          デンマークに住むことにしました

          これまで、ワーキングホリデーや仕事を通して、オーストラリア、ドバイ、ルワンダに住んでいました。(日本国内も点々としていたので、ここ7年近くは1年未満で次の場所へ移り住む暮らしをしていました) それぞれの国に個性があり、住み心地の良さを感じる国もあれば、自分には向いていないと思う国も。 ただ、好みがある中でも気づいたのは、どこの国でも”生きていける”ということ(その土地にはそれぞれ住んでいる方がいらっしゃるので、当たりまえではあるけれど…)。 ルワンダを出ることになったとき

          デンマークに住むことにしました

          ビギナー百姓 #2 にんじんの教え

          ある日、にんじんを収穫してみたときのこと。 菌ちゃん農法で寝かせていた畝と、なにもせずにいた畝。 2ヶ所の畑から、それぞれに収穫をしました。 何気なく収穫をしてみたところ、驚きの結果に…。 どちらも、同じところから手に入れた種にも関わらず、採ってみたにんじんは、明らかに姿が異なりました。 ▲菌ちゃん農法の畝 まっすぐと伸び、葉の根本も綺麗にふっくらとしています。土もほとんどこびりつくことなく、すぽっとスムーズに抜けました。 ▲なにもせずにいた畝 粘土質だったせいもあり

          ビギナー百姓 #2 にんじんの教え

          ルワンダのこと #食べていたもの

          ”アフリカに住んでいた” というと、おおよそ聞かれるのは”食べもの”のこと。 さっそく、滞在中に何を食べていたのか、ご紹介します。 ▲ホームステイ先での晩ごはん。 この日のメニューはお米、ふかし芋、野菜のトマト煮込み、トマトパスタ、黒豆。(炭水化物×炭水化物は当たり前) ▲プロパンガスもあったけれど、基本的には炭火調理。 ▲レストランでは基本的にビュッフェスタイル。  (でも、おかわり禁止ルール) ▲ローカルのかたは、お皿から溢れそうなほど山盛りにするのがお上手。

          ルワンダのこと #食べていたもの

          ビギナー百姓 #1 畝立て、土づくり

          わたしが地元の福島に越してきたのが、5月半ば。 夏野菜から始めたくて種を用意していたので、少しばかり遅めの種まきとなりました。 まずは、畝立てから。 とはいっても昨年、姉が畑をやっていたので、草に埋もれていた畝の形を整えた程度。 できるだけ”自然農”に近づけて畑を育みたいと思っていたのですが、土があまり元気がない様子だったので、”菌ちゃん農法”を真似て畝を寝かせることにしました。(YouTubeや本を参考に、見様見真似でスタート) ▲菌ちゃん農法の吉田先生に教わりながら

          ビギナー百姓 #1 畝立て、土づくり

          コーヒーで貧困も戦争もなくせると思った

          コーヒーに出会ったときに芽生えた思いは、いまも変わらず。 貧困も戦争も、なくしたい。 地球が大変なことになっていても、人間はまだ争いをやめない。 どうして、争いはなくならないのだろう。 土に触れて暮らしていると、自然界の生きものたちがいかにシンプルに ”生きよう”としているかを実感する。 生きものとして生きるならば、人間ももっとシンプルでいいんだと思う。 お金は争いを生むが、食べものは平和をつくる。 食べることもままならない貧困と呼ばれる国で、 食べることのできないコー

          コーヒーで貧困も戦争もなくせると思った

          田舎で生まれ育ったわたし

          10年前の日記。 わたしの両親は共働きで忙しかったので、帰りも遅く、あまり家にいませんでした。ですが、わたしは祖父母もいっしょに暮らしていたので、ありがたいことに学校から帰ると、必ず祖父母が迎えてくれました。 おじいちゃんが亡くなってから、五年が経ち、 おばあちゃんが亡くなってから、二年が経ちます。 いまでも、おじいちゃんの「おかえりなさい」と、おばあちゃんの手料理が恋しくなります。 いつでも食卓にならぶものは、野菜も味噌も米も、全部おばあちゃんの愛情たっぷりに作られた

          田舎で生まれ育ったわたし

          ”生きる”ために ”はたらく”ことにした

          これまでのわたしが、”はたらいて”きたこと。 学生時代はバー、居酒屋、アパレル、警備、倉庫業務など、学業と両立して稼げることをとにかくやっていた。 アルバイトが生活のほとんどで、掛け持ちをするのが基本だった。 学費を稼ぐため、家賃や生活費を稼ぐため、ワーキングホリデーの資金を貯めるため、奨学金の返済をするため… 卒業後は、やりたい仕事をして、やりがいもあって、それなりに充実した楽しい日々を過ごしていたのだけれど。 就職やボランティア活動で住んでいたオーストラリア、中東

          ”生きる”ために ”はたらく”ことにした