ママちゃん

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娘のワーキングホリデー事情④

彼女が私に相談する時は選択に迷っているけど自分の中ではほぼ答えが出ている時。 こどもの頃からいつもきめごとは自分で決めるタイプだ。 あれからもう半年以上が過ぎ、慣れ親しんだ職場とも離れ新しい仕事探しに忙しそう。 (ワーキングホリデーは同じ所で6ヶ月以上働けないルールがあるらしい) 某ファッションブランドでラストの日にスタッフやマネージャーまでが彼女の別れを惜しみ次へのステップを応援してくれ、寄せ書きのTシャツまで頂いたと話してくれた。きっと溢れそうな涙をこらえながら笑顔でショ

    • 娘のワーキングホリデー事情③

      ワーキングホリデーと聞けば働きながら優雅に余暇を過ごすといったイメージがあるけれど、娘が過ごす日々は優雅さとは程遠いものだった。まず紹介で入ったシェアハウスのオーナーが自分基準の規則が強い人でトラブルにならないよう最大限気を使って生活をしていた。仕事探しも容易ではなくネットや飛び込みで応募した件数は100件越え。オーストラリアへ行く前に得た人脈だったが、必ずしもそのご縁がよい方向へ行くことばかりではなく、結局は自力で住居も仕事も得ることとなった。  日本での経験をいかし大手ア

      • いつかまた…

        昔の恋人に会いに行った、いや観てきたが正しい。 アートの世界へ足を踏み込んだ18歳頃、ギャラリーの四角い箱の中でその作品と出会った時の感動は今でも忘れられない。 今日もその時と同じような気持ちで胸が一杯になった。 懐古的な感情と新しいモノに触れた刺激が入り交じり頭と心の中が乱れてしまった。 日記を書くように毎日描かれた大量のエスキースは子供の落書きにも、古代壁画にも見える。それがまさに彼の作品の原点であり、作品を生み出すエネルギーとなる。 大学ノートからはみ出した(収まりきら

        • 娘のワーキングホリデー事情②

          彼女がワーキングホリデーへ行くまで働いていた留学エージェントの会社ではオーストラリア出張があった。現地の語学学校へ取材するための同行だった。 そもそも私自身留学エージェントという存在も認識しておらず、その会社の実態がどうなのかも彼女の話ではいまいちよく理解できず、でもまあとりあえず楽しそうにやっているので良しとした。それでもいざ出張となると無事に帰って来るんだろうか…とあらぬ想像で不安になり10年ぶりにパスポートを取得した。もしもの時助けに行けるのは私しかいないという一人親の

        娘のワーキングホリデー事情④

          娘のワーキングホリデー事情①

          スーツケースに夢を詰め込んで飛び立ったオーストラリアの地で、泣いたり怒ったり笑ったりの4ヶ月が過ぎた。 新卒採用で某ラグジュアリーブランドに入社後、ファッションアドバイザーとしてキャリアを積む過程でここが自分の居場所ではないことを自覚して退職。 安定した収入と保障を手放すに至るまで母と娘はどれだけ話合ったことか…。 自分が不安定な環境で生きてきただけに、娘には安定とキャリアアップを望んでいたけれど、海外へ移住するという彼女の強い意志に反対する理由を失ってしまった。 そうとなれ

          娘のワーキングホリデー事情①

          未来に輝く光

          阪神淡路大震災から29年 私は石川県七尾市の和倉温泉にいた。早朝揺れに気付いて目が覚めたけど旅館の暖かく心地の良い布団の中で再び眠りに落ちた。目覚めたところでテレビをつけると信じがたい光景が映し出されていた。自宅からわずかな場所にある新幹線の高架が倒壊しているのだ。どこの局も地震発生のニュースで各地の映像をただぼんやり眺めることしか出来なかった。被害の大きさがリアルになるにつれただならぬ恐怖心が膨れ上がってきた。すぐに家や親戚に電話をかけたけど繋がらない。何度も何度も繰り返し

          未来に輝く光

          健康第一ホントそれ

          2023年新年開けてすぐの入院と自宅療養。2月には仕事復帰するものの体がふわふわして少し動くと動悸息切れ、自分の体じゃないような不安定な感じ。昨年11月原因不明の高熱から現在に至る治療になるなんて想像もしていなかった。「結節性多発動脈炎疑診」これが今の私を不安にさせる原因。 動脈瘤が出来るのが特徴で、3月までに3回のカテーテル治療で動脈瘤の破裂を防いだ。人生まさか3回もカテーテル治療を受けるなんて思ってもみなかったし、今も3ヶ月に1度のCTやMRIで新しいコブがないか検査して

          健康第一ホントそれ

          初のシングルクリスマス

          クリスマスイブには毎年ビーフシチューを煮込み、ikariスーパーでローストチキンを2本、人気のケーキ屋で必ずチョコレートケーキやチーズケーキを入れて4ピースを買う。 日が暮れると昼間には気付かなかったイルミネーションがきらめき、町はクリスマスイブムードで行き交う人もどこかソワソワしているようで気持ちが華やぐ。 子供の頃オシャレをして家族で外食に出かけた想い出、年に1度しかないこの時がたまらなく好き。 家族や友達それぞれが大切な人と過ごす特別なひととき。 娘は初めて夏のクリ

          初のシングルクリスマス

          1人になって気づいたこと

          毎日晩酌のように楽しんでいた夕食後のスイーツ 外出先で美味しそうなパンやお菓子を見つけたら2人でシェアするために何種類かを選んで買って帰った 1人になってからなんとなくわざわざ買うのいいかな…とやめてしまう 美味しいものを一緒に分かち合う楽しさ それ以前に一緒に食べる人のことを思い浮かべてお買い物する方がよっぽど楽しいことに気づいた Two people are better than one.

          1人になって気づいたこと

          似た者同士

          大学の入学式で初めて出会ってから38年 どちらがが先に声をかけたのか覚えていないけれど会話をした瞬間に"なんか合う"って思った。 たぶん話のテンポや彼女の持つ柔らかな雰囲気が心地よかったから。 同じ専攻で実習をして一緒に帰ったり、時々外国人が集まるパブへ行ったりして私たちの友達関係は徐々に築かれていった。 卒業してまもなく彼女はアメリカ留学へ、一年後にアメリカ人と結婚してそのまま移住することになった。 帰国したお祝いパーティーでの最後、嬉しさと寂しさで泣いてしまったらパートナ

          芸術の秋 文化の日

          Noriko Mizokawa Exhibition ムダのない描線に裸婦のしなやかさ、力強さを感じる彼女の作品がいつも心地よい 無数のマスクは見る角度や見る側の心理状態で喜怒哀楽さまざまな表情を浮かべる 緑色に染色されたそれはまるで植物の細胞のように増殖しているかのようにも見えた 2023.10/31~11/5 「ラフノキセキ」と「Bihind the Mask」 ギャラリーあじさい(神戸) What is Japanese culture?

          芸術の秋 文化の日

          好きなことが仕事に

          大学の時ギャラリー巡りをして毎週3通のレポートを提出する「現代美術論Ⅰ」という講義を取っていた 1回生では適当にまわって簡単なレポートさえ提出していれば単位が貰えたので多くの学生が単位欲しさに受講していた 自分もそのうちの1人だったけど、いろんなギャラリーを巡って様々なジャンルの作家と話をしながら作品を見ることが楽しくなり「現代美術論Ⅱ」「現代美術論Ⅲ」と続けて受講した 年々受講生が減り四回生になった「現代美術論Ⅳ」では講師とマンツーマンとなり最後は美術館での講義となった そ

          好きなことが仕事に

          いつもと違う何かを

          いつもと変わらぬ朝を迎えて、ソイラテとグラノラを食べて洗濯物を干して家を出る 自転車5分で職場に到着 今日からまた新しい展覧会が始まる いつもと変わらぬ仕事の中で迎える新しい展覧会は心地よい緊張感がある 創作したものを発表して誰かの目に止めてもらい、ときに感動を与える アート、音楽、演劇、芸術以外に日常の中にも目に止まるものや出来事があるはず それに気付けるゆとりと感性を持って いつもと違う何かを見つけたい I want to find something differen

          いつもと違う何かを

          いつもの生活

          発病してからもうすぐ1年 異常がないか3ヶ月ごとに検診 今日がその日だった 薬も飲み忘れそうになるほど回復してきたけど、病院へ行くとあの日のことを思い出す これまで元気だけが取り柄だった私の突然の入院で家族はもちろん、同僚、友達、知人にとても心配をかけてしまった 自分の体はもちろん家族やまわりの人達の健康があってこそ、いつもの生活がおくれることをつい忘れがちになる しんどくなったら自分の体とまわりの声を聞いて少し立ち止まる勇気をもとう 長い人生少し止まったところでそんなに変わ

          いつもの生活

          ワードローブ

          ワードローブが見事に空っぽになっていた 2つのスーツケースにほとんどの洋服を詰めて行ったということは、普段の着まわしがどうだったのか想像できる 私も着まわし上手だと自画自賛していたけど 娘の方が上手だったみたい 結論 スーツケース2つでどこでも住めるってことか… You can live anywhere with just two suitcases.

          ワードローブ

          ご飯問題

          初めてお鍋でご飯を炊いた ストックおにぎりたくさん作ったけど 電子レンジ無いことに頭抱える娘 どうやって温めたら美味しいかをビデオチャットで話し合った いつもと同じ2人分で作ってしまう こちらもストックおにぎりとおかずがなかなか減らない問題 You need a microwave.