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好きなことへ意識を向けて、心の闇を吹き飛ばした。

今日は、私の母の通院日だった。


私の母は、10年以上前にメンタルバランスを崩し昨年と今年、二度の長期入院を経て、現在は老人ホームに入居している。


一方の私の父も、過去に大病を患ったことにより体に麻痺が残る状態で、それでも現在は自分のことは自分でこなし、超高齢ながらも元気に動き回る私の祖母と共に、様々な方々に見守っていただきながら、穏やかに生活を送っている。


私の両親は50歳代で二人共この状態になってしまった。

こうなると私の両親はまず、事務的な手続きをこなすことが、いっさいできなくなった。

最低限の生活を送ることはできても、金銭面の管理がままならなくなり、字が書けなくなり、理路整然と、人に自分の状態を説明することができなくなった。

そして、むやみやたらとそれはもう病的なほどに「頑な」にもなった。


人が老いてゆくということのリアル。

目の前に迫る現実は、厳しいものがあった。

でも私は、まだ恵まれている方だと思う。

超高齢化社会のなかで介護問題を抱え、もっともっと大変な思いをされている方も、たくさんいるだろう。

今となっては、非常にいい人生経験をさせてもらっているな、という思考に至ることができたが、この領域の思考に到達するまでの葛藤は、なかなかのものがあった。

そしてもれなく今日も、いつまでも私の父やそして私に頼り切り、ポジティブマインドの説明を幾度となく繰り返しても、受け入れようとしなかった母に対し私は、

「あなたは昔っから甘えてる。
自分自身でどうにかしてやるんだって覚悟がない。私が、これまでどんな葛藤をひとりきりで抱え、あなたのサポートをしてきたか、考えたことってある?!」


と、気がついたら母に対し、声を荒らげてしまっていた。


すると母は「しょうかないじゃん〜!病気なんだから……」と。

これにはもう、怒る気持ちを飛び越えて、ハハハ………と力なく笑ってしまった。


病気だったのだとしても、私だったらきっと、自分で考えて、自力でどうにかしようと努力をするだろうと思った。

そして、自分の子供には自分のことなど気にせずに、自由に自分の好きな道を思うように生きてもらいたい、そう願うはずだ。


今まで私はそんな母に共感しすぎて、たくさん振り回されてきた。

でも今は違う。

母は母、私は私、別の人間だ。」自分で自分にそう言い聞かせる。

そんな私は冷たい娘なのかもしれない。

でもこれがそのままの私。


そして、いつまでもネガティブ思考を永遠と私に向けて語る母の話しを、つい上の空で聞いてしまい、自らの思考はこの上なく幸せな、私が胸に抱き続けている、大きな大きな夢の妄想でうめつくしていたのだった。

こうして、目の前のネガティブな出来事から、最短距離で思考を切り替える。

人生の時間は、一分一秒が貴重だ。

だって人生には、明日という日が、必ずしもやって来るとは限らないのだから。

目の前の瞬間を楽しむ。


そんなことを考えながら母とは別れ、帰りに実家近くの最寄り駅にある、サンマルクカフェへ。 

私の昔からのとてもお気に入りの場所だ。

照明が薄暗くって、店内のはじっこにある、まるで洞窟のような雰囲気の席を確保した。

(落ち着く…心底………。)

私はいつも本能的にこういう、はじっこの席を選んでしまう。

隣りの席の20代くらいの若者男性も、黙々とパソコンに向かい合い、自分の世界に没頭中。

そこもまたこの席を選ぶ際のプラス要素となった。

瞬間的にそこまで考えてしまうのはやはり、私くらいなのだろうかって、ふと考えた。


サンマルクに来る前に、本屋さんに立ち寄った。

今日は、雑誌のコーナーへと向かう。

私は昔っから、「FUDGE」が好きだ。
(こちらの雑誌です↓↓↓)


数日前のテレビで、FUDGEの専属スタイリストさんが、現役モデルさんとコーディネート対決!みたいなバラエティ番組をやっていて、それを観て「かわいい!なんてオシャレなんだ!」そう思って、FUDGEが読みたくなった。

(もしかしたらこれは、雑誌を売る側の方の戦略に、まんまとはまり込んでいるのではないか?笑)


私はもうアラフォーなので、ひょっとするとこの年齢にしたらこちらの雑誌は、年齢相応ではないのかもしれない。

でも、そんなことは知らない(笑)

好きなものは好き。

ベーシックな中に、ビビットな色をさり気なく取り入れる、というスタイルがたまらない。

なかでもやっぱり「赤」が好み。

パラパラとFUDGEのページをめくり、眺めただけで胸にぽっと火が灯るような感覚になり心が温まった。

スマホの時代でも、やっぱり私は紙ベースが落ち着く。

自宅の最寄り駅に着いたら購入しようかな〜と考えながら、元あった場所に雑誌を戻した。


こうしてまた、様々な想いを巡らせた一日が過ぎていったのだった。



ここまで読んでくださってありがとうございました。また明日、おやすみなさい。


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