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ふるさと納税×子どもの教育について考える

ふるさと納税で届いたサザエ

ふるさと納税の返礼品が届きました。島根県隠岐島の西ノ島町のサザエです。
夫は島根県人で、年に数回の帰省の度に新鮮なお刺身が私たちを出迎えてくれて、サザエの刺身もよく登場します。

そのためか、息子は”サザエを刺身で食べる”のが普通だと思っているようで「刺身にしてよ」と言ってきました。

夫の実家で見るそれはすでに刺身の状態で、一体どうやって貝殻から身が出てきて、私達の前に現れるか今まで考えたことがなく…「刺身にするには?」と考えました。

「いいよ。俺がしよう」と夫の登場。
「トンカチと軍手を持ってきて」の指示通り用意すると、古くなったフライパンのなかにサザエを入れて、トンカチで貝殻をカチ割り、身を取り始めました。

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初めて見るサザエのさばき方に、幼な子のように興味津々に見つめる高校生男子。

貝殻を割られて姿をおもむろにされた貝の身はまだ生きていて、きゅんと身を縮めます。
「わっ!縮んだ!」
「こいつらも、いきなり敵に襲われて生きるのに必死よ」
息子は、小さな命が敵から身を守り、最後の力を振り絞るのを目の当たりにして驚くようす。
食べたくてさばいているのに、貝に同情する妙な感覚を覚えたのでしょうか。

「隠岐って島根だけどかなり離れてるんよ」
「〇〇くんが生まれる前、父さんと母さんで行ったことあってね」
「後鳥羽上皇が島流しされた所だよね」…その間15分程、サバイバーのような父親の雄姿を見ながら、親子の会話が繰り広げられました。
すべてカチ割るのもしんどいので、グリルを使ってつぼ焼きもしました。

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「美味しい!」
「(夫の実家)に嫁に来るまでサザエの刺身なんて食べたことなかったよ~」

かつて夏に毎年行っていた、キャンプ仲間との日本海の話題になり、「おさかなセンターに立ち寄りサザエや魚を買ってバーベキューしたよね」「素潜りしたよね」と昔話に花が咲きました。

ふるさと納税先には思いを込めて

ふるさと納税は、「ふるさとじゃないところにするって…」と、財テク好きの私に夫が反抗していたため去年で3年目、まだ初心者の域です。
災害にあった地元の自治体が、ふるさと納税に助けられたニュースを見て「そんな風に力になる例もあるのか…」と考え改めてくれ、始めました。

なので、一年の終わり頃に「今年はここにしてみようか」と一年を振り返りながら納税先を決めるのですが、これが結構盛り上がります。高校生や大学生の息子も巻き込んで、「今年のニュース」的に話します。

とは言いつつ、自分の欲しい物で選んだりもするのですが…。

同封のお礼状や自治体のPRチラシからは、その自治体の方の思いが伝わり、喜びを感じます。返礼品が欲しくてやってる寄付なのに、いいことをしている気分になります。

返礼品をただ消費してはもったいない!学びの機会に

うちの子が小さい頃にはなかった制度で、出来てからもその頃は夫の反抗期でやっていなかったですが、ふるさと納税は、子どもの「思考力向上」にも大きく役立つのではないかと気づきました。

勉強は、机上の学習以上に生活のなかで学べることの方がはるかに多いと思います。
国も「生きる力」というものをつける指導を推進してますし。

忙しい毎日の中で、宿題や学習課題につきっきり!というのは難しい。
だけど、ちょっとした会話から楽しい時間を共有できますよね。

・親の知っている知識をなんでもいいから出してみる→知識習得への憧れが芽生える
・その返礼品がどこから来たのか地図上で見てみる
・何故それがそこの名産なのか考えてみる
・チラシから直感で何が伝わったか、相手が伝えたいことは何か考えてみる

もう少し発展できれば
・どうやってこれが家に届いたかを考えてみる⇒いろんな仕事があることに気付く
・なにか課題がないか考えてみる

子供の年齢にもよりますが、さっと思いつくだけで結構「思考力・判断力・表現力」が身につくポイントがたくさんある気がしてきました。学校でもやっているのならば、その確認になるかもしれません。

「あー美味しかった!」で済ませてはもったいない!
お得な制度にもっとメリットをプラスして、お得感増し増しにしてみたらどうでしょう?

て考えているうちに、子育てやり直したいなぁ…という感情が沸きあがってきた夜でした。

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