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あなたの願い事お引き受けします。ワタクシ、悪魔が…①

願いが叶うなら、悪魔に魂を売り渡してもかまわない。
小説や漫画なんかで、よく見るフレーズ。

現実でも、そう思ったりする人もちょいちょいいるだろうし、私だって、そう思ったことはある。
今だって、叶えたい願い事がピンからキリまで抱えきれないほどたくさんある。

願い事というのは、自分で努力すれば叶うお手軽なものもあるし、どう足掻いたってどうにもならない願い事もある。
そして、言ってみれば、自分の努力でどうにかできるのは、願い事ではなく『目標』なのだ。
まぁ、願い事は、自分の力ではどうにもならないから、おまじないや、神様にお願いをするのだろうから。
自分では叶えられない事とわかっていても、ただ運に任せるだけよりは、おまじないや願掛けや、お参りにお守りなんかの、いわゆる神頼みの行動をした方が気分的に安心出来る。出来ることを全てやっておいた方が、ミラクルな願い事でもワンチャン叶うかもしれないし、その確率は微々たるものかもしれないけど高くなる。
そして、それも全て撃沈し絶望的な状況になると、いよいよ悪魔の出番となる。
お願い事の控え選手的なポジションが悪魔なのだ。

願いを叶えてくれるだろうありがたく畏れ多い存在のはずなのに、なんか本当に申し訳ない気さえする。

だけど、仕方ない。
だって、願いを叶えて貰った代償が大きすぎるのだから。
定番の展開だと、叶った暁には魂を渡さなければならない。願いが叶っても死んでしまっては元も子もない。叶える意味もないし、言ってしまえば、ただの無駄死になってしまう。
そんなこと平常時なら当たり前にリスクが高すぎると思うはずなのに、人間崖っぷちに立たされると、本当に見境なく善からぬモノに手を出してしまうから困ったものだ。
それだけは手を出しちゃいけない、その2台巨頭が、『ヤミ金』と『悪魔』なんだと思う。

まあ、悪魔なんて、どんなにピンチの時でも都合よくジャジャーンと登場するはずもないし、そもそも存在しないのだから。出番もへったくれもないのだけれど。

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ちょっと創作をしようとおもいます。
10回以内の連載を目指してみます。なるべく短くまとめて、読みやすいものにしたいです。
下手なりに完結できるものを書こうと思いますので、読んで少しでもクスッと笑って貰えたら、もうひれ伏して喜びます。


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