書籍構成を担当させていただきました。

オリエンタルラジオ中田敦彦さんの書籍｢混沌を泳ぐ －PROGRESS STORY－｣が、先月下旬にリリースされました。

混沌を泳ぐ　－PROGRESS STORY－（１）

私はオンラインサロンPROGRESSで彼此一年以上楽しく過ごしていて、色々なプロジェクトに携わらせて頂き、その流れから、今回の書籍の構成を担当させて頂きました。
本書は主にそのPROGRESSの歴史を主軸とした中田さんの自伝小説です。下記、Amazonの説明文です。サブチャンネルのほうで書籍の告知動画も上げられています。

　光と喝采を浴びては沈む、という浮き沈みを幾度となく経験してきた、中田敦彦。
　オリエンタルラジオの活動やYouTubeでの活動、RADIO FISHでの音楽活動とは別に、もう一方で、時に中田を悩ませ、しかしずっと支えられ、共に成長して来たものがあった。
　本書は、中田が築いて来たオンライン上のコミュニティ「オンラインサロン」の物語である。
　僅か30人から5,000人を越える規模に至るまでの四苦八苦の日々。ファンに向けた一方的な発信のファンクラブではなく、サロンメンバーとイベントやプロジェクトをする相互関係のコミュニティを築いていった、紆余曲折の軌跡。
　これまで共に歩んで来たサロンメンバーたちと、これから仲間になる未来のサロンメンバーたちへ。
　ベールに包まれて来た、中田敦彦オンラインサロン「PROGRESS」のヒストリーが今、初めて語られる。

現在は、チャンネル登録者数400万人のYouTube大学、オンラインサロンPROGRESSのメンバー数も5,000人以上になり、飛ぶ鳥を落とす勢いで華やかな活躍をされている中田さんですが、この数年間は本当に多くの苦悩や葛藤があったことが分かる内容の書籍となっています。

ゴリゴリメンタルマッチョなビジネス書ではなく、一人のサロンオーナーが、四苦八苦しながらコミュニティ運営と向き合い、多くの仲間と進んでいく物語なので、とても人間らしい内面を知れます。

PROGRESSは、今も毎日のように新しい事が起こり、様々なプロジェクトが進行していたりします。読まれた方には、多くの紆余曲折があって濃度を凝縮しているように感じられるかと思いますが、実際にサロン内ではもっと多くの事が起こっています。
時系列に沿って説明し過ぎると、読み物としては情報が多過ぎて複雑になりますので、分岐点となったエピソードを抽出したり、大枠の流れに伴う中田さん自身の当時の心境を振り返って貰ったり、読みやすさと整合性の両立を目指した構成にしたり、私はそういうことを意識しました。

個人的に、お勧めできるポイントを、幾つか挙げさせて頂きます。

読み応えポイント１
先ず、序盤の、チケット手売りや書店巡りのエピソードです。今でこそ成功者のような印象が強い人でも、本当に地道なことを一つ一つやっていたことが分かります。

読み応えポイント２
次に、メンバーに対するスタンスや、サロン運営の向き合い方への心境の変化です。強くてアクティブなメンバーだけのサロンにしたい気持ちから｢生半可なファンは来るな｣というスタンスだった時期から、強い人だけでなく見守ったり応援したりしていたい繊細な優しい人も肯定するに至った、心境の変化。これは、攻撃型の強い中田さんが、｢優しい人にならないといけない｣と心底実感して至った境地で、私が実際にサロンメンバーとして見ていても、とても意識されているのを常々感じることです。

読み応えポイント３
そして、物販ビジネスと共に歩んできた経緯。YouTubeのイメージが強い中田さんですが、実は中田さんの物販ビジネスと、PROGRESSの歴史は密接に繋がっています。みんなで何かを一緒に作って販売したり、みんなでお揃いの服を着たり、という物販ビジネスやクリエイティブなプロジェクトは、常に継続されています。この文脈を知らない人がPROGRESSに入るとびっくりすることもあるかと思いますが、本書を読むと、知識としてその文化を知った上で入会できたということなので、PROGRESSに馴染みやすいと思います。

読み応えポイント４
人柄や交流を重視していること。本書を読むと、中田さんが、個人の能力の高さよりも、長い時間をかけて人柄を見るようにしていることが分かります。自分の能力をアピールする人よりも、色んなメンバーと丁寧に交流を重ねて、じっくり長く居る人のほうが、コミュニティにおいては信用につながります。｢焦らず長い目でサロンと関わって欲しい｣｢認められようとするよりも他者を応援することから｣というような話は、実際にいつも仰っています。

読み応えポイント５
最後に、相方の藤森さんの心境の変化です。サイドストーリー的な注目点ですが、最初はオンラインサロンやYouTubeなど中田さんの新しい活動に理解を示していなかった藤森さんも、後に中田さんに続いてオンラインサロンやYouTubeを始めるようになり、共に吉本興業からの独立を決断されます。一緒に夢を語るエピソードや、退所会見の時の中田さんの心境などは本当に胸熱です。是非、本書を読んでから下記の動画も見て貰えたらエモくなれること必至です。

以上が、混沌を一緒に泳ぎながら本書の出版を手伝わせて頂いた私からのお勧めポイントでした。
今年のサロンの出来事はまた２巻に記されていく予定ですし、今後ももっとより良いサロンにしていけるよう、私もできることは頑張りたいとも思っています。

まだ読まれていない方は読んで頂きたいですし、読んでみてPROGRESSに興味を持たれた方は是非、試しに入ってみて頂きたいです。サロン内で出会えることを楽しみに、お待ちしています！

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。