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日本史授業脚本「26 台湾出兵」

 ここ数年、尖閣諸島周辺には中国の船がほぼ毎日やってきて、領海侵犯しています。さらに最近では勝手にブイを設置したまま、自国の領域であるという既成事実を作ろうとまでしていますね。それに対して日本の政府は何もできず、「遺憾」「調査」のみ。北方領土といい、竹島といい、完全に放棄してるのでは?
 
 ただ、政府のせいだけではないと思います。メディアもこの件に関しては手ぬるい報道しかしませんし、国民もほとんど無関心ですから。戦後の日本は特に外国から攻められることもなかったので、領土が他国に奪われることの怖さを知らずに過ごしてきました。「たくさんあるんだし、少しくらいあげてもいいんじゃない」とか「他国ともめるくらいなら、こちらが我慢してあげちゃえば?」なんて言う人たちまでいる始末。
 
 自国の領域と国民の命を守ることが、「国家」の最重要任務です。逆にそれができない国家は「国家」と呼べない。そんなこと世界中どの国の人もわかっていることです。それを日本人だけは理解できない。隙あらば奪ってやろうと考える国からすれば良いカモですね。

 戦後の日本は「平和主義」という名のもとで、それらを逆に放棄してきました。他国ともめないように、相手の要求を全部受け入れるみたいな感じで。でも、それって違いますよね。ウサギがどんなにかわいい顔をしても、お腹を空かせたオオカミは容赦なくエサにしますから。
 
 まあ、日本は戦争に負けちゃいましたからね。こうやって腑抜けにされてしまったのもしかたがないことかもしれません。でも、戦後70年経って、いよいよ周辺のヤバい国々は本気で日本を取りに来そうです。

 今回のテーマは「台湾出兵」です。このテーマを「日本が台湾を武力で支配した」とか「日本がアジアへ侵略を始めた」という“安直な日本悪者論”で片づける人は、それこそ「脳内お花畑」だと思います。

 当時の政府が日本の安全保障を考え、絶妙な外交交渉を行ったできごとです。確かに武力で制圧した面もありますが、当時の世界はそういう時代ですからね。今の感覚で「侵略だ!」と片づけるのは違うと思いますね。

 「台湾」と「琉球」。日本の安全保障上、最重要地域をどうするのか。また、清やロシアとの対立をどのように回避するのか。この難しい2つの問題に向き合った明治政府。その想いと戦略を授業の中で展開させたいですね。

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