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紺野真
2023年4月20日 10:44
『むかしばなし』痛いとかくるしいとかそれが愛だと思ってた他人にはしないから、簡単にできることじゃないから蹴り飛ばしたのはあたしの意思でやっと鎖が解けたの乱癡気騒ぎとアルコールあたしの葬式を冒涜して!-----------------------------『0.92』何度でもあたらしい身体に蘇る―朝が来るから夜になればまた永眠する数時間、永眠あたらし
2023年4月19日 10:52
『西暦20??年』校庭でおしくらまんじゅう雪が降ってたよランドセルが砂まみれだ椅子から崩れ落ちた時目玉焼きが頭に落ちた髪の毛が卵まみれだもう要らないから脳みそはどこかに転がす予定である-----------------------------『きみが痛い』生きていることが痛いあなたを言い訳に今日まで生きているね、わたしあなたの養分になれなかったって知ってるの
2023年4月18日 14:27
中瀬ミルさんの『おちてくね』が好きすぎる。ので、詩を書きました。あの人の内臓には愛されるがあって、それが苦しかった。愛されるが欲しくて何人もの自分を殺して分別もせずに捨てた。殺して消して捨てて無かったことにしたから愛されるがうまれると、思った。(寄り添う内臓がどこから来るかも知らなかった)でも軽くなったはずの自分が落ちていった。褪せていった内臓が色の無い地獄がわたしを
2023年4月18日 08:28
『約束(期限付き)』「夏になったら海を見に行こう」銀世界を背後に従えて、鼻を赤くしたあなたが言う夏になるまで一緒にいる、約束。あなたはいつも先の約束をするいつになったら今の僕と約束をしてくれる?いつか今の僕と生きてくれる?-----------------------------『生きてた』目が覚めたら薄暗い灰色だった早朝か夕方かわからない、でも私にとってやさしい色だ
2023年4月17日 12:51
『夏の少女』かき氷にシロップをかけるここは夏、えいえんに夏私は今年も君を待つえいえんの夏の中で私は夏の少女自然と戯れる、白いワンピースに麦わら帽子で-----------------------------『損失はいつも此処に』暗い藍の空に散りばめられた数多の星の中にきみはいるの?あなたはいるの?失うには早過ぎた、と思うけどずっとずっと失いたくなかったと思う
2023年4月16日 11:04
『乙女の無邪気』「ずっと手を繋いでいよう」「ずっとってどのくらい?」死ぬまで、アイスの棒を軽く噛みながらきみは答えた嫌、死んでからもずっとがいい街頭の下叶わないであろう最後のわがまま-----------------------------『凪と澱』言の葉が伝えたい相手に届かず地面に落ちて朽ちた時音がするんだおまえにわかるか俺はその音が頭からはなれ
2023年4月15日 17:07
『4月のおわり』春がくる、春が過ぎる。歩く速度が早過ぎる。きみの手が山吹色の風を切る。知ってる?この先に青い夏があるんだよ。笑うきみが砂のようにさらさらと消えた。-----------------------------『砂漠の花』歌をうたう。月に向けて一人で。逃げ去ってきたこの場所、月と僕だけの場所。でたらめな歌をうたう。誰も聞いていなくていい。僕は僕で勝手に生きて
2023年4月14日 17:18
『練り飴』直射日光に晒された粘土のようだ。やわらかくぐにゃりぐにゃりとした腕が見える。ああ今は君のせいにしたい。額に落ちた白い雨粒。君の涙じゃないか?-----------------------------『眠れぬ夜は』スマートフォンの明かり。ただの、光。あなたはもう夢の中だろう。羊を数えてもう一度。深呼吸をして夜と一体化する。それでも駄目なら錠剤をひとつ、ふたつ
2023年4月12日 21:19
『好きということ』好きなものを馬鹿にされたり嘲られたりしてもそれは片時も穢れなかった。ほんの少しの悪意如きで淘汰されるような、そんなものではなかった。好きなもの、好きでいること。それは私を構成する要素として武器としてここにある。特別は、ひとつだけでいい。私だけが持っていればいい。-----------------------------『純物質』伝えたい言葉はいつも喉元ま
2023年4月11日 14:05
『青春』壊れやすさと幼さが同居する刹那の間が青春であるとするならば。黒く爛れた僕の脳を〝青春〟で壊してみたかった。猫はもう居ない。紙で切った指先がじわじわと痛い。心臓の動きで僕には内臓があると知る。今日はよく眠れるだろうか。ずっと幼子のように過ごしたかった。-----------------------------『スーサイド』白いベンチに腰掛けて君はにこにこ笑い、足をば