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映画やドラマのこと

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2023年9月の記事一覧

船酔いする人は観ちゃだめ(笑)映画 『逆転のトライアングル』

船酔いする人は観ちゃだめ(笑)映画 『逆転のトライアングル』

スウェーデンの映画作家リューベン・オストルンドは人間の本質の嫌なところを描くのが得意な監督だ。
どこかのブログで「人間の持つ毒を描く作品群」と紹介している記事もあった。

『フレンチアルプスで起きたこと』は、家族でリゾートに来ていて雪崩に遭遇した際、子供を置いてつい自分だけ逃げてしまった夫が主人公。
大事には至らなかったが、その出来事をきっかけに妻とぎくしゃくと気まずい状態に陥っていく話。

『ザ

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新しい韓国のスーパーヒーロー マ・ドンソク主演映画は間違いない 『犯罪都市』

新しい韓国のスーパーヒーロー マ・ドンソク主演映画は間違いない 『犯罪都市』

さて、何か映画でも観ようかな。

そうだ!昨日乗ったバスの運転手がそっくりだったマ・ドンソクの主演映画にしよう!

最近の作品だと『悪人』か『犯罪都市』があるなぁ。
『悪人』はマ・ドンソクが犯罪者側、
『犯罪都市』は刑事側。
うん、正義の味方マ・ドンソクにしよう!

ということで、『犯罪都市』を観ることにしました。
主役のマ・ドンソクは、いまやマーベル映画にも出演する韓国映画の新しいスーパーヒーロ

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最高で最後の一作、ありがとうジョン! 『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

最高で最後の一作、ありがとうジョン! 『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

*後半ネタバレ含みますので、未見の方はご注意ください。

公開初日、午前半休を取って観に行ってきましたよ、ジョン・ウィック第4作目であり最終作。

3時間という長丁場も全然退屈しませんでした、もちろんのことですが。

ジョン・ウィックシリーズといえば、肉弾戦。
カンフー映画とも違う、接近戦での殴り合い。
見ていてとても疲れる、というか痛い。
ジョン・ウィック以前と以降では映画での戦闘シーンが変わっ

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ケネス・ブラナー・ポワロの最新作 『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』

ケネス・ブラナー・ポワロの最新作 『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』

ケネス・ブラナーが制作・監督・主演を務めるアガサ・クリスティの名探偵ポワロシリーズの映画化3作目『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』
公開日翌日に観てきましたよ。

ケネス・ブラナーが名探偵ポワロをここまでシリーズで映画化するのは何か訳でもあるんでしょうか?
上映パンフレットもインタビュー記事も何も読んでいないのでさっぱり分かりませんが、何か理由があるんでしょうね。
誰か教えて下さい。

ところで、こ

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映画版 『ミステリと言う勿れ』を観てきたよ

映画版 『ミステリと言う勿れ』を観てきたよ

相方と珍しく夜の上映回に映画を観に行ってきた。

近所のシネコンで20時半開始の『ミステリと言う勿れ』
ドラマ版は楽しく観させてもらっていて、映画にもなるというので、
一応観ておくかということで足を運んだ。
しかも初日に。
いや、めっちゃファンやん。

はい、相方と2人して、整くんの大ファンなのである。

整くんのもじゃもじゃ頭とダッフルコート姿
なんでも、相方はこのドラマのおかげでダッフルコート

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ウェス・アンダーソン期待の新作『アストロイド・シティ』を観てきたが

ウェス・アンダーソン期待の新作『アストロイド・シティ』を観てきたが

この夏一番(もう9月だけど)の期待作だったウェス・アンダーソンの新作『アステロイドシティ』を観てきました。

が!しかし!
うーん、感想にするのが難しい。

ま、ウェス・アンダーソン作品だといえば、この上なくウェス・アンダーソン作品なんだけれど、
僕が斜め上の期待をしてしまったのがいけなかったんです。
きっと。

砂漠の町で宇宙科学大会が開催され、
全米から天才少年・少女が集まって、
さらにそこに

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一筋縄ではいかない『イニシェリン島の精霊』

一筋縄ではいかない『イニシェリン島の精霊』

『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督の作品(日本公開は2023年)。
先日、やっと配信で観たので感想を書いておきます。
ネタバレ含んでいますので、ご注意下さい。

舞台はアイルランド イニシェリン島
イニシェリン島は実在しない架空の島ですが、アイルランド西岸沖合、ちょうど首都ダブリンの真反対側のアラン諸島の一つの島の想定らしいです。

すぐ対岸には本土も見えている海辺の小さな村。

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