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2018年4月の記事一覧
[メモ]ナジル人の系譜とメルキゼデク系の祭司
https://note.mu/makojosiah/n/nb6f896d92c1e?magazine_key=m1c2295bfb991
上記メモでは、メルキゼデク系の祭司の系譜があるのでは、という仮定によって、「燔祭」をキーワードにアダムからソロモンまでの非アロン系祭司をまとめた。
しかしソロモン以降、燔祭を行なった非レビ系の祭司は預言者エリヤを除くと見つけられなかった。
キリスト者にと
[メモ]義人ヨセフ(2)
さて、バルサバ=ヨセフ=ユストが、アリマタヤのヨセフその人であるとしよう。しかしペテロに次ぐ第二の復活の証言者でかつイエスの親族であるクレオパと比肩する使徒候補とするにはもう一歩決定打が足りない。
そこでもう一歩推測を進める。アリマタヤのヨセフが、主の埋葬を取り仕切った、ということが極めて重要であると思われる。埋葬は親族によって執り行われることが基本であり、カトリックによればアリマタヤのヨセフは
[メモ]義人ヨセフ(1)
「エマオ証言」シリーズのメモでは、エマオ途上の二人のうちの一人がシモンであること、また名の示されているクレオパは実は使徒マッテヤのことであり、かつ使徒・福音記者マタイの父である、と結論づけた。
しかし、ここで新しい疑問が現れる。「この状況でマッテヤに比肩する使徒候補などいるのか?」という疑問である。
クレオパ=マッテヤという比定が正しいとすれば、マッテヤは十使徒に先立ってイエスの復活の証人とな
[メモ]エマオ証言(8)十二人目の使徒
さて、ここまで、以下のことを確認した。
・エマオの二人のうち、クレオパと共にいた明示されない使徒がシモン・ペテロであること。これが女性たちに対する顕現を除く第一の顕現であること(ルカ、ヨハネ)
・その日の終わりに、イスカリオテ・ユダとディディモ・トマスを除く十人の使徒とクレオパに現れたこと、これを第一の顕現に含むこと。(マルコ、ルカ、ヨハネ)
・八日目に、同じ場所でトマスらに現れて、存命の十
[メモ]エマオ証言(7)シモンとクレオパ
さて、ここまで主の復活から昇天までの時系列を四福音書と第一コリント人への手紙15章の調和により考察してきたが、それらは全てタイトルの通り「エマオの二人」を特定するための準備である。
エマオの二人がエルサレムに戻ったときの様子を、ルカによる福音は以下のように示している。最初に確認したように、ルカによる福音はパウロの証言に負うところが大きく、パウロはシモン・ペテロと主の兄弟ヤコブの証言に負うところが
[メモ]エマオ証言(6)主の兄弟ヤコブ
主の兄弟ヤコブへの顕現は五百人の弟子たちへの現れの後に起こっており、全ての使徒たちへの現れ(@ベタニヤ?)より前に起こっている。そのためヤコブへの顕現がガリラヤで起こったのかエルサレム近郊で起こったのかは特定しにくい。ヨハネによる福音のティベリアス湖畔の七人の弟子への顕現はおそらく五百人への顕現より前に起こっているためこの七人のうちの匿名の二人に主の兄弟ヤコブが含まれる可能性は低く、従ってヤコブへ
もっとみる[メモ]エマオ証言(5)全ての使徒への顕現と昇天
パウロ証言(1コリント15章)の「全ての使徒への顕現」は、通常の感覚からすると、すでに十一使徒に現れた時点で達されており、蛇足に聞こえる。
しかし実はイエスの使徒は十二使徒に限られていない。最も有名な十二使徒に含まれない使徒はパウロである。パウロはイエスの昇天後の弟子であるが、イエスの顕現により直接の派遣(アポステロー)を受けているため、明確な使徒(アポストロス)である。この考え方はパウロが指導
[メモ]エマオ証言(4)トマスへの顕現とガリラヤでの顕現
ヨハネの証言によると、七人の弟子へのガリラヤ湖(ティベリアス湖)での顕現が三度目の顕現であるため、文脈からして二度目の顕現が復活八日目のトマスを含む弟子たちへの顕現である。
この二回の顕現について
・ガリラヤ山上での顕現(マタイ)
・ベタニヤでの昇天(ルカ)
・五百人への顕現(パウロ)
・ヤコブへの顕現(パウロ)
・全ての使徒たちへの顕現(パウロ)
のいずれかと同一視などが可能かを考
[メモ]エマオ証言(3)復活の日のできごと
復活から昇天までの福音書の記述を合わせると以下のようになる。まず復活の日の出来事から。
【復活の一日目の出来事】
1.夜明け前 - 日の出 @墓(エルサレム近郊)
・マグダラのマリアらが空の墓を発見(マタイ28:1-7, マルコ16:2-7, ルカ24:1-8, ヨハネ20:1 御使「ガリラヤで会える」)
2.日の出 - 朝
・夫人らは逃げ去り、しばらく報告しなかった(マルコ16:8
[メモ]エマオ証言(2)復活から昇天までのできごと
復活後のイベントについて各福音書の記述をまとめると以下のようになっている。
マタイによる福音
1. 安息日が終わって、未明、マグダラのマリアと他のマリアが墓に来る。主の使いが現れる。
2.墓から弟子たちのもとへ向かうところでイエスと会う。「みなガリラヤへ行くように」との指令を受ける。
3.十一人の弟子がガリラヤの山上でイエスと会う。疑う者もいた。
4.大宣教命令
マルコによる福音
1
[メモ]エマオ証言(1)パウロ証言について
"わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、そして葬られたこと、聖書に書いてあるとおり、三日目によみがえったこと、ケパに現れ、次に、十二人に現れたことである。そののち、五百人以上の兄弟たちに、同時に現れた。その中にはすでに眠った者たちもいるが、大多数はいまなお生存している。そのの
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