独自研究メモ

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[メモ]黙示録に書かれていることはこれから起こるのか?

黙示録について、最近友人と(自分たちの中では)新たな解釈枠組みで解釈することを試みているので、もう一度じっくり通して読んでみました。

ある解釈枠組みを前提して聖書を読んでいくことは、聖書をそのまま受け取っていく姿勢とは異なるとは思いますが、「偏見なしに」聖書を読むことはおそらく人間には不可能で、時代を支配する"常識"や思考パターン、あるいは教会や教派の思想や流行(「パラダイム」とも呼べるでしょ

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[メモ]イエスの婚約者(2)サマリアの女とサマリアの神々

これ↑のつづき。

イエスにもし婚約者がいると仮定したならば、そのような候補となる人物は正典中に登場するだろうか。ここで即座に「イエスの婚約者と言えばマグダラのマリア…!」のような推測をするには、まだ聖書中の根拠が弱い。マグダラのマリアについて正典中からわかることは以下。ただし他にマルタとラザロの姉妹であるマリアというのも登場し、カトリックなどでは同一視されるが、プロテスタントではこちらを「ベタニ

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[メモ]カインの末裔

創世記4章にはカインの七代の子孫まで系譜が記され、以下のような情報を付記している。

"レメクはふたりの妻をめとった。ひとりの名はアダといい、ひとりの名はチラといった。アダはヤバルを産んだ。彼は天幕に住んで、家畜を飼う者の先祖となった。その弟の名はユバルといった。彼は琴や笛を執るすべての者の先祖となった。チラもまたトバルカインを産んだ。彼は青銅や鉄のすべての刃物を鍛える者となった。トバルカインの妹

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黙示録の執筆年代はいつか:『ヨハネの黙示録』が紀元54年以前に書かれた可能性について

"わたしはキリストにあるひとりの人を知っている。この人は十四年前に第三の天にまで引き上げられた――それが、からだのままであったか、わたしは知らない。からだを離れてであったか、それも知らない。神がご存じである。
この人が――それが、からだのままであったか、からだを離れてであったか、わたしは知らない。神がご存じである――パラダイスに引き上げられ、そして口に言い表わせない、人間が語ってはならない言葉を聞

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黙示録解釈…「女」の逃避

◼︎12章 … 「女」の逃避 

12章では「女」が「龍」(「サタン」の象徴として説明される)から逃れて荒れ野で千二百六十日間の間、匿われるということが語られている。

"また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大き

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黙示録解釈…「大いなる都、大淫婦バビロン」

◼︎**17-19章 … 「大いなる都、大淫婦バビロン」 **

"御使は、わたしを御霊に感じたまま、荒野へ連れて行った。わたしは、そこでひとりの女が赤い獣に乗っているのを見た。その獣は神を汚すかずかずの名でおおわれ、また、それに七つの頭と十の角とがあった。この女は紫と赤の衣をまとい、金と宝石と真珠とで身を飾り、憎むべきものと自分の姦淫の汚れとで満ちている金の杯を手に持ち、その額には、一つの名がし

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[メモ]共観福音書の注解としての『ヨハネの黙示録』

前の記事:
黙示録に書かれていることはこれから起こるのか?

黙示録と小黙示録の対応を考える

ここまでの考察をもとに、黙示録6章から14章と、福音書の「小黙示録」と呼ばれる部分(マタイ24章、マルコ13章、ルカ21章)の対応づけを以下のように推測してみました。

共観福音書の「小黙示録」と呼ばれる部分は、イエスが、弟子たちが褒め称えた神殿がいずれ崩壊することを予告し、神殿崩壊の予兆として先に何

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黙示録解釈…「鉄の杖で治める者」

◼︎12章、17章…鉄の杖で治める者

 "また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地

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黙示録解釈…「七つの頭と十の角を持った獣」

◼︎17章「七つの頭と十の角を持った獣」 

大淫婦がエルサレムを意味するとすると、この大淫婦が乗っている「七つの頭と十の角を持った獣」とはなんだろうか。これについては、御使さんによる解説が黙示録に付けられている。 

"すると、御使はわたしに言った、「なぜそんなに驚くのか。この女の奥義と、女を乗せている七つの頭と十の角のある獣の奥義とを、話してあげよう。あなたの見た獣は、昔はいたが、今はおらず、

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黙示録と紀元70年の神殿崩壊までに起こった出来事

上記メモでみたように、『ヨハネの黙示録』が福音書中の「小黙示録」と呼ばれるイエスの神殿崩壊の予告のいわば説明・解説書であると考えた時、またイエスの予告した神殿崩壊が紀元70年のユダヤ・ローマ戦争による神殿崩壊であると考えた時、ではそれらの予兆として語られる福音書中の諸々の出来事や『ヨハネの黙示録』で予告される出来事は、歴史的にはどのようなできごとと対応するのだろうか。随時考えていく。

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