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甘枝ゆとり
2020年7月30日 00:05
松竹梅日本語にはそういう表現があって外国語にも訳せると思うけどそれはさておきお寿司とか鰻とかでしょうそういう設定はねぇラーメンでやる?ら、ラーメンでやる?梅からして1500円竹は1800円松は2500円ですってあっさり塩味具材は控えめスープのコクと麺の歯ごたえを楽しむラーメン松より上等の錦鯉とやらは4000円む
2020年7月29日 00:20
会社いちばんの嫌われ者が退職することになった送別会はいったん企画して理由をつけて皆で欠席場合によってはヤツの最終日に皆で有給朝から誰もいないそういうことにしてやろうそういった旨の文書を社内で回覧したらせいぜい20名弱のオフィスがざわざわざわついた唯一の良心社長はアタシが回したその書面を目にとめるやいなや眉間に皺を寄せて
2020年7月28日 19:20
常連の甚さんが「この店はサーバー掃除してねえし、注ぎ方もなってねえ」とかいうもんだからジョッキの生頼むひとがとんといなくなった瓶しか出ていかない業者からはタンク仕入れてくれないと困るとか圧力あるけどだってなあ掃除面倒だしなあそりゃ利益はねジョッキ生のが良いよでもねめんどいんだ瓶なら冷やすだけでいいしねあぁそんなことよりポテサラのチュー
2020年7月27日 18:32
落とし穴おちる(52)は芸歴34年の大ベテラン落とし穴一本でやっている目の前の地面が明らかに周囲と違う色だろうとスタッフのヒソヒソ話が自分に聞こえてこようとそんなことはおかまいなし手招きされれば無邪気に向かう走るでもなく踏みしめるでもなくしっかりと前を見て落ちるウレタンだったり泥水だったり最近は少ないけどキムチだったり下に何が敷かれているのかちょっと
2020年7月25日 00:03
炎天下畑から獲ってきたばかりのとうもろこしを豪快にそのまま塩ゆでしてむしゃぶりつく一本、二本、三本と...まあ六本は軽くいける夏がくれる至高の味覚残った二本はラップにくるんで冷蔵庫へいったん冷やした場合は醤油を塗って網で焼くこれがまた良いほんとうは親戚一同に送るようにと母から言いつけられているだけれどもこんな旨いモノを誰がくれてや
2020年7月23日 23:38
匿名垢に学校名のハッシュタグつけてさ"放課後に教室の窓から好きな人の名前叫ぶと結ばれるよ"ってやってみたわけけっこう反響あってリプくれる子も多かった"叫んでみたよ"はもちろんのこと"おかげで付き合えました"っていう報告も”神様ありがとう”神扱いまであったうん全部知ってるよ投稿した日からもう三週間経ったかな毎日俺はグラウンドの倉庫に潜んでス
2020年7月21日 21:55
ポエムで大成するために会社を辞め妻子と離れて渡米した年収一千万も惜しくない泣き喚く妻と幼な子かなぐり捨てて遥か遠国へ全ては我が人生覚悟の上での苦行であるまずは語学学校に通うひとまわり以上離れている仲間がほとんど日本人ばかり見ればなかなか可愛いコもいるこの解放感はたまらないハワイは最高だ詩歌を綴るには英語が最適であると考えた末どうだ
2020年7月20日 19:01
夜逃げをしている何も前触れなく真夜中にそうっと母に起こされ父には何も声を上げるなと言われてクルマに乗りもうかれこれ三時間は走り続けている間違いなく夜逃げというやつだろう高額な借金を抱えていたり身元を隠さなければいけなかったりそういう事情があるから逃げるのだよなと思っている大学には行けないだろうなと思った高校最後の夏になんてことだクルマはち
2020年7月17日 14:07
集落で唯一、日用雑貨を取り扱っていたアサダヤ雑貨店はいつも時代の最先端を走っていた原宿の竹下通りでファンシーグッズが流行れば乗じてそれを取り寄せ雑誌のスクラップとともに店先へ渋谷のセンター街でスニーカーが流行ればそれもまた然りオトナもコドモも魅了されたアサダヤ雑貨店店主夫婦には三人の息子がおり繁忙期には皆、店を手伝っていたやがて時代が下ると高齢化、過
2020年7月16日 15:06
会社も定年を過ぎてとりわけ趣味もない天気の悪くない日はひたすら縁側に腰を下ろしぼうっと空を眺めるか居眠りをするかところで庭を隔てたアパートの二階で若夫婦がよく喧嘩をしている日夜怒号とともにガチャン!とかバリン!とかいった金属音やら陶器が割れるような音やらが私の耳に届く部屋のなかはさぞかし傷んでいることだろう隣人にもあるいは迷惑がかかっ
2020年7月15日 19:17
たいていの場合、逆ですおねぇさんはついてこないのが相場ですところがなんと良心的こちらの商品はおねぇさんもついてきます包み込むような感覚が心地良い!使い方あれこれ自由自在月賦も可ですお問い合わせはお電話、ハガキ、ファックスインターネットもご用意がありますこれには各方面が黙っていなかった炎上した販売会社は耐え、忍び、貫いた売上は急増したな
2020年7月14日 19:30
はす向かいに「秘湯爺さん」と呼ばれている人がいるなんでも50年以上全国各地の秘湯を求めて歩いているのだとか私はまったく温泉への造詣は深くないのでその凄さの半分も理解していないのだろう爺さんは以前、秘湯に関する書籍を執筆したことがあったりなんとか温泉協会みたいなところから表彰をされたりそんな人らしい秘湯とはどんなものか爺さんに尋ねる機会があった曰くそりゃあほん
2020年7月13日 19:41
2020年7月12日 00:04
氷河は東へ八時間走ったところにあるリンネは十五歳の若さで逝った家族に看取られてはや四年父と二人の兄は決まって火曜日と金曜日にリンネに会いに行くあの日のままの姿を保って氷河の隙間で眠る彼女に四年間かかさず会いに行く車を交替で走らせて亡骸に会いに行く母はいっぽう家で待つ留守番もさることながら収入を得なければならない男連中がリン