mako

佐賀県出身東京在住。編集やライター業など。

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最近の記事

1.すし宗達

初めてのひとり寿司に選んだのは渋谷区初台にある「すし宗達」。ゴールデン街の飲み友だちが初台周辺に住んでいるのだが、とてもいい店だと教えてくれた。なんでも、女性率が高いというので、女ひとり寿司デビューにはぴったりなのでは?ということでこのお店をチョイス。 ところが…予約した数日後。某サイトでこのお店の口コミを見ていたところ、「今月末で閉店されるそうです。その前にぜひもう一度行っておきたい!」との文章が目に飛び込んできた。 えぇーー! しかも、わたしが予約したのはまさにその

    • 男もすなるひとりめしというものを、女もしてみむとて、するなり。

      20代半ばのころ、たまたまフーディーと知り合い、都内の星付きレストランを一緒に巡った時期があった。幸運なことにわたしはそのフーディーよりもだいぶ年下だったので、食事代を自分で払うことはなかった。 そのころは人生で一番お金がなく、私生活は毎日綱渡りなのに高級レストランでお金持ちに紛れて良いものを食べるという至極アンバランスな生活を送っていた。 そういう状況だったので、心の底から食事に集中することもできず、むしろ「食事にそんなにお金をかける意味が分からない」というのが本音だっ

      • サイズ感がちょうどいい阪神競馬場 兵庫旅行①

        兵庫県在住の競馬友だちがいる。 いつも週末になるとSNSで競馬話に花を咲かせていて、「いつか阪神競馬場に一緒に行きましょう」と話していた。 この「いつか」「そのうち」は誘われたもののあまり気が進まないときにも使えるし、「機会があればぜひ!」の文脈でも使われる、日本語学習者にはかなり難易度の高い単語の一つだと思う。前後の会話、互いの関係性(それでも行き違いがあったりする)によるのだから。 今回の「いつか」は後者のほうだ。こういうのはぐずぐずしていると光陰矢の如し時間は過ぎ去

        • 最後の最後で驚くべきお会計 シンガポール3日目

          いよいよ帰国日。2泊3日の旅はあっという間だ。 シンガポール名物のラクサは絶対に食べておきたかったので、ランチで行くことに。友だちが事前に有名なレストランを探しておいてくれたのだが、タクシーなど車がないと観光客にはややアクセスの難しそうな場所にあった。 周りを見渡してみると、今まで訪れた場所よりもかなりローカルな雰囲気を感じる。 これが本場のラクサ!値段も600円ぐらいで良心的。むしろ美味しさを考えるともうちょっと高くてもいいぐらい。ココナッツミルクの風味とスパイス、細

        1.すし宗達

        • 男もすなるひとりめしというものを、女もしてみむとて、するなり。

        • サイズ感がちょうどいい阪神競馬場 兵庫旅行①

        • 最後の最後で驚くべきお会計 シンガポール3日目

          シンガポールの名所とクラフトビール シンガポール2日目の夜

          競馬場をあとにした我々の計画はこうだ。 シンガポールの観光名所であるマーライオンとマリーナベイ・サンズを眺め、夕食におしゃれなレストランでクラフトビールを飲む。 マーライオンもマリーナベイ・サンズも一挙に見れるのはラクチン。コンパクトシティのいいところだ。 マーライオン公園に行くと、観光客がわんさかいる。そして目の前にはマリーナベイ・サンズも。良いのか悪いのかいまいちよく分からないデザインだが、一度は泊まってみたいと思うものの、高所恐怖症の自分としては見ているだけでやや足

          シンガポールの名所とクラフトビール シンガポール2日目の夜

          2024年秋に廃止。シンガポール競馬場へ シンガポール2日目

          シンガポール出発まで日にちが迫ってきたところに飛び込んできたニュース。「シンガポール競馬の廃止」である。 これは絶対に行くしかない…!ということで、競馬に1ミリも興味がない友だちと共にシンガポール競馬場へ行くことになった。 ちなみにシンガポールは基本的にクレジットカード対応のところがかなり多いので現金はそんなに必要ないが、競馬場では現金しか使えないので要注意だ。出国日に寝坊し、なんなら事前に両替もしていなかったわたしは現金をまったく持っておらず友だちからお金を借りる羽目に

          2024年秋に廃止。シンガポール競馬場へ シンガポール2日目

          物価の高さを思い知らされる シンガポール1日目

          時は6月まで遡る。 大学時代からの友人が今春からシンガポールへ海外赴任することになった。 数カ月に1度は互いにひどい状態になるまで酒を飲む仲だったので、「次はシンガポールでべろべろになるまで飲もう」と約束して見送った。 正直、シンガポールという国はこういう機会でもなければなかなか行こうという気にならない国のひとつ。だから今回のシンガポール旅行のきっかけを作ってくれた友人には感謝感激である。 シンガポールではホテルを予約するつもりだったが、「ホテル取るぐらいなら酒代に充てた

          物価の高さを思い知らされる シンガポール1日目

          京都競馬場リニューアルオープン日に行ってきた

          2023年4月22日(土)。2020年第4回京都競馬以来、開催を休止し整備工事を行ってきた京都競馬場がついにグランドオープンした。 2020年といえば、競馬にハマりつつあったものの実際に競馬場に足を運んでみよう、という考えはまだ頭になかった。なので「ついに」と言ってもそこまで待ちわびていたわけではないのだが、人生で一番競馬にハマっているこのタイミングで新装した京都競馬場のこけら落としに行けるのならば行っておきたい!ということで京都へと向かった。 ちなみにリニューアル日の週

          京都競馬場リニューアルオープン日に行ってきた

          車なしでも行けるビーチ 沖縄・那覇③

          わたしは自動車免許を持っていない。高校を卒業してからすぐに上京したというのが大きな理由ではあるが、親からは「取らなくていいんじゃないの。人を轢き殺したら大変だし…」と、なぜかわたしが加害者になる前提の危機感を抱かれているようだし、どうせ取ったところで時と場所さえ許せば一日中アルコールを摂取しているような人間だ。運転するタイミングが果たしてあるのだろうか。いやないだろう。 という話をすると、人々は「運転しなきゃいけない状況になったら飲まないよ」と指摘してくるのだが、それは“す

          車なしでも行けるビーチ 沖縄・那覇③

          正しい「せんべろ」と480円のソーキそば 沖縄・那覇②

          猫三昧したところで、小腹も空いてきたなと時計を見ると午前10時。さすが沖縄、3月初旬にして軽く汗ばむ陽気。汗をかくとお酒が飲みたくなるものだが、まだ午前中。酒類を提供してくれるようなお店はまだ開店前だろうということで、コンビニエンスストアでビールを購入。 郷に入っては郷に従えというやつでオリオンビールをチョイス!今回の旅行で一生分のオリオンビールを飲んだと思う。ちなみに後日聞いたところによると、沖縄の人はあまりオリオンビールを飲まないらしい。「じゃあ泡盛を…?」とたずねたと

          正しい「せんべろ」と480円のソーキそば 沖縄・那覇②

          那覇かイスタンブールか 沖縄・那覇①

          韓国から帰国し、2日後の夕方から沖縄県那覇市へ旅行に。寒い土地から温暖な土地への移動なのでいつもは比較的荷物の少ないわたしだが、今回ばかりは持っていく服の量が多かったしチョイスに悩んだ。気温差10℃以上。 福岡空港から向かったので、飛行時間はおよそ1時間45分。到着したのは19時ぐらい。着陸時に上空から窓をのぞくと街がきらきらと光っていて「けっこう都会なんだな!」と安心した。 なぜならわたしの地元である佐賀空港に降り立つ場合、夜に上空から眺めると真っ暗だから。人を不安にさせ

          那覇かイスタンブールか 沖縄・那覇①

          韓国のクラフトビールと絶品タッカンマリ 韓国・ソウル旅行③

          酒飲みに優しい、人にも優しい韓国 今回の旅で、圧倒的に足りていないものがある。 アルコールである。 初日の飛行機内や夕方、夕食時、夜…ともちろん飲んではいるのだが、通常は旅行となるとわたしの左手には常に何らかのアルコールがある。 しかしそれは国内での話。海外は路上飲酒が禁止されている国も多く、そこまでして飲みたいわけでもないので韓国が路上飲酒OKなのかどうか調べてくるのを忘れていた。ちなみに3日間の旅のなかで路上飲酒している人間はひとりも見かけなかった。 というわけで

          韓国のクラフトビールと絶品タッカンマリ 韓国・ソウル旅行③

          異国で味わうゆず塩ラーメン 韓国・ソウル旅行②

          朝鮮王朝の宮殿を見て日本のラーメンを食べる 2日目、大河ドラマ気分を味わいますかということで、「昌徳宮」へ。最寄りは安国(アングッ)駅。 ところで韓国にはT-moneyカードという交通系ICカードがある。コンビニでも買えるので到着したら早い段階で買うことを強くおすすめする。なぜなら便利だから。 我々は初日に買うタイミングを逃し、都度切符を買っていたのだが普通の切符だと毎回デポジットとして5000ウォンが返金される仕組みになっていて、若干面倒くさい。そのあたりの手順がわか

          異国で味わうゆず塩ラーメン 韓国・ソウル旅行②

          出発時刻2分前の搭乗 韓国・ソウル旅行①

          母・せつこさんへのお誕生日プレゼントで韓国2泊3日の旅へ 早朝の高速バス「させぼ号」で福岡空港に向けて出発。このバスはいつも福岡空港国際線に留まるのだが、早朝便2本に限っては国内線に留まるらしい。約90分ほどで福岡空港国内線へ到着。 空港に着いたのが8時過ぎ。高速バスを降りて国際線へと向かう連絡バスの停留所に向かっているとバスが到着するのが数メートル先に見える! 「すみません、乗りまあす」とスーツケースを抱えながら乗り込んだところ車内は大混雑。無理やり乗ったはいいが出入口

          出発時刻2分前の搭乗 韓国・ソウル旅行①